
文学研究科 Graduate School of Literature and Human Sciences

文学研究科 Graduate School of Literature and Human Sciences
学びの 特長
本研究科は、複雑を極める新時代に対応すべく、基礎から応用、学際まで幅広い研究体制を擁し、社会の進化の最先端において深く真理を探究し、その成果をもとに研究者養成や高度専門職業人養成を行うことで広く社会に貢献します。現代のような予測不能、かつグローバル化の進む高度知識基盤社会において、自己のよさや可能性を認識しつつ、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら、クリティカルな思考による社会課題の本質を見極める力を養成します。
哲学歴史学専攻 入学定員
博士前期課程 | 博士後期課程 |
---|---|
14名 | 5名 |
人間行動学専攻 入学定員
博士前期課程 | 博士後期課程 |
---|---|
16名 | 6名 |
言語文化学専攻 入学定員
博士前期課程 | 博士後期課程 |
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18名 | 6名 |
文化構想学専攻 入学定員
博士前期課程 | 博士後期課程 |
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12名 | 4名 |
養成する人材像
- 博士前期課程
-
- 人文科学や行動科学の分野において、先端的知識と方法を身に付け、独創的研究を自ら行える人材を養成します。
- 地域の教育に貢献し、都市が抱えるさまざまな問題の解決に応えられる高度専門職業人を養成します。
- 生涯学習への意欲を持ち、人間、社会、文化、言語に対する深い理解を通して、国際社会・地域社会においてさまざまな文化的活動を担うことのできる高度教養人を養成します。
- 博士後期課程
-
- 人文科学・行動科学の最先端の研究課題を創造的に探究する高度な研究能力を備えた研究者を養成します。
- 国内外の教育研究組織や機関と連携し、人文科学・行動科学の国際的、学際的な研究を主導的に推進する研究者を養成します。
哲学歴史学専攻
人間の社会と文化の構造・発展を明らかにし、人間の在り方を歴史と文化の中に追究することを目的とします。専攻内には学問分野と研究方法に応じて、哲学、日本史学、東洋史学、西洋史学の各専門分野(専修)を設け、人間文化の基礎を研究する哲学と歴史学を統合した教育研究体制を備えることで、人間の社会とその文化の本質と普遍的価値、さらにその変容を明らかにすることをめざします。専門分野への深い知識に加えて、関連分野にも視野を広げることができる研究者、広い知識と教養を持った専門職業人を養成します。
人間行動学専攻
人間行動の特性や人間と社会および文化の関係を、特に社会問題、教育問題や文化摩擦など現代社会が抱える諸問題を視野に入れて、総合的、学際的に捉えることを目的とします。専攻内には学問分野と研究方法に応じて、社会学、心理学、教育学、地理学の各専門分野(専修)を設け、フィールドワークや実験という行動科学の方法論を基礎に、実証的なデータに基づく分析と理解や理論化を重視します。人間行動に関する実証的な研究方法を修得させることによって、現実の社会や人間を客観的に観察する能力を涵養し、研究職のみならず、高度な専門的知識と技術を持った人材を養成します。
言語文化学専攻
言語にかかわる文化現象の全領域、すなわち、言語、文学、文化およびその関連領域を、言語を通じて根源的に解明することを目的とします。専攻内には学問分野と研究方法に応じて、国語国文学、中国語中国文学、英語英米文学、ドイツ語圏言語文化学、フランス語圏言語文化学、言語応用学の各専門分野(専修)を設け、日本語、中国語、英語、ドイツ語、フランス語を中心とした各言語圏における古今を通じた諸現象を解明するのみならず、言語の隣接分野への応用という観点からも探究を深め、情報技術やグローバリゼーションという21世紀にふさわしい教育研究を推進します。鋭い言語感覚と高度な言語運用能力を備えた研究者や専門職業人など、国際社会において活躍し得る人材を養成します。
文化構想学専攻
さまざまな文化や文化的事象を、社会的実践の場において積極的に活用することで文化の持つ力をさらに高めるとともに、現代社会が抱える諸課題の解決に資する文化を主導的に構想することを目的とします。専攻内には学問分野と研究方法に応じて、表現文化学、アジア文化学、文化資源学の各専門分野(専修)を設け、新たな文化の創出、比較文化的・多文化共生的な認識、文化の応用的・実践的活用のそれぞれに対する専門的知見を併せ持ちながら、文化や文化的事象をさまざまな課題解決に活用することができる能力を修得することができます。研究者、専門職業人のいずれの進路においても、文化の活用を理論と実践の双方で牽引できる人材を養成します。
専攻 | 研究テーマ | 教員名 |
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哲学歴史学専攻 | 「笑いとユーモアに関する人間学的研究」 | 佐金 武 准教授 |
「倭王権と前方後円墳」 | 岸本 直文 教授 | |
「ビザンツ学、異端学・宗派学、西洋中世における宗教問題、異端呼ばわりの社会史」 | 草生 久嗣 教授 | |
「中国近世士大夫の多層かつ複合的ネットワーク研究」 | 平田 茂樹 教授 | |
人間行動学専攻 | 「大阪大都市圏の社会調査」 | 川野 英二 教授 |
「精神疾患モデル動物に関する生理心理学的・行動薬理学的研究」 | 川邉 光一 教授 | |
「専門的な学習共同体としての学校づくりと授業研究を促す要因に関する研究」 | 島田 希 准教授 | |
「明治期以降における河川環境改変の東アジア的展開—技術移転の環境史的考察」 | 祖田 亮次 教授 | |
言語文化学専攻 | 「ドイツ語圏における戦後女性作家研究」 | 髙井 絹子 教授 |
「中晩唐の詩人における経学と諸子学」 | 高橋 未来 准教授 | |
「母語使用と機械翻訳を融合した外国語ライティング教育に関する研究」 | 辻 香代 准教授 | |
「英文法の特異性—世界の言語との比較で見える英語の構造」 | 豊田 純一 教授 | |
「人形浄瑠璃(文楽と淡路人形芝居)の歴史と伝承に関する研究」 | 久堀 裕朗 教授 | |
「フランス語学習、社会的レジリエンス創発、演劇作品における相互行為分析」 | 福島 祥行 教授 | |
文化構想学専攻 | 「メディア(媒体)としての日本近世近代版画研究」 | 菅原 真弓 教授 |
「アジアおよび国際的視野から捉える〈日本〉の文学/文化の比較研究」 | 堀 まどか 教授 | |
「現代日本ポピュラー音楽のナショナリズム動向—「愛国ソング」の調査と分析」 | 増田 聡 教授 |
学位
博士前期課程 | 博士後期課程 |
---|---|
修士(文学) | 博士(文学) |
標準修業年限
博士前期課程:2年
博士後期課程:3年
取得可能資格
- 哲学歴史学専攻・人間行動学専攻:
中学校教諭専修免許状(社会)※
高等学校教諭専修免許状(地理歴史・公民)※ - 言語文化学専攻:
中学校教諭専修免許状(国語・英語・ドイツ語・フランス語・中国語)※
高等学校教諭専修免許状(国語・英語・ドイツ語・フランス語・中国語)※- ※一種免許状を取得し、大学が指定する科目の履修が必要です。
- 専門社会調査士(社会学専修)
深い学びを促進してくれる環境で送る、充実した日々
本大学院に進学した理由は、少人数体制の指導や膨大な書籍・資料を所蔵する学術情報総合センター(附属図書館)など、研究に集中できる環境が十分に整っているからです。また、学部時代から丁寧にご指導くださっている先生方や切磋琢磨してきた学生たちの存在も、ほかならぬ本学大学院で学びたいと思う理由の一つです。現在は、所属研究室のゼミや研究会に出席しながら博士論文を執筆しています。休む間もないほど忙しい日々ですが、常に学び、考え、探究する中で充実した研究生活を送っています。
大阪市立大学大学院 文学研究科 哲学歴史学専攻 後期博士課程1年
井ノ元 ほのか さん

東洋経済新報社/P&G/日本航空/日本ペイント/関西エアポート/小野薬品工業/台湾銀行/京都国立博物館/国内外の中学校や高等学校などの教育機関へ教員として就職/大阪市立大学、大阪府立大学、京都府立大学、九州大学、金沢大学、岡山大学、華東師範大学、中山大学などの国内外の大学に研究職として就職
杉本キャンパス/2025年度から森之宮キャンパス