お知らせ

2026年2月24日

  • 成果報告

堀江 真行教授の研究グループの研究成果が「Microbiology and Immunology」誌に掲載されました

堀江 真行教授(本センター 新興・再興感染症部門 部門長)の研究グループが、北米に生息するブラリナトガリネズミから新規のパラへニパウイルスを検出し、その研究成果が「Microbiology and Immunology」誌に掲載されました。

パラミクソウイルス科に属するパラへニパウイルスは、主にトガリネズミやげっ歯類を自然宿主とするウイルスです。近年、このグループに含まれる一部のウイルスがヒトに感染し、発熱などの疾患を引き起こす新興感染症の原因として報告されるなど、公衆衛生上の新たな脅威として注目を集めています。しかし、その世界的な分布や自然界におけるウイルスの多様性については、依然として未解明な部分が多く残されていました。
本研究では、公共のデータベース上に公開されている膨大な遺伝子データを活用し、北米固有のトガリネズミの一種であるブラリナトガリネズミ(Blarina brevicauda)を対象にウイルスの探索・解析を実施しました。その結果、対象からこれまで報告されていない新種のパラへニパウイルスを検出することに成功しました。

本研究によって得られた知見は、ヒトに疾患を引き起こす可能性のあるパラへニパウイルスが、多様なトガリネズミに存在している可能性を示すものです。今後、新興人獣共通感染症対策やヒトへの感染リスクを評価するためにも、野生の小型哺乳類における本ウイルスの継続的な疫学調査、さらにトガリネズミにおけるウイルス探索が必要であると考えられます。


■掲載誌情報

【掲載誌】 「Microbiology and Immunology」
【論文名】 Detection of a Novel Parahenipavirus From Northern Short-Tailed Shrews (Blarina brevicauda [Say, 1823]) 
【著者】 Sakiho ImaiMai KishimotoMasayuki Horie
【掲載URL】 https://doi.org/10.1111/1348-0421.70043