お知らせ

2026年5月21日

  • 成果報告

和田 崇之教授らの研究グループの研究成果が国際学術誌「Microbial Genomics」に掲載されました

和田 崇之教授(本センター 新興・再興感染症部門 研究員)らの研究グループは日本各地で2010年から2017年に分離された希少病原体「Mycobacterium shinjukuense」の臨床株18株のゲノムを比較・解析しました。その結果、本菌は分離時期や地域が異なるにもかかわらず、菌株間の遺伝的な違いが極めて小さく、すべての菌株がほぼ同一のゲノムを持つ「クローン※1」であることが明らかになりました。染色体構造にも菌株間の違いはほとんど見られませんでしたが、ユニークな約30kbのDNA領域を持つ株が1株見つかり、外部から遺伝子を取り込んだ可能性が示されました。
本研究成果は、2026年5月5日に国際学術誌「Microbial Genomics」にオンライン掲載されました。


※1 クローン:遺伝的にほぼ同一の個体や細胞のこと。本研究では、菌株どうしの遺伝情報がほとんど同じである状態を指す。


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<研究者のコメント>

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和田 崇之教授

結核菌の仲間には、感染経路が分かっていない細菌が数多く存在します。
本研究で明らかになったような遺伝子の特徴を手がかりに、今後の研究や感染症対策につながることを期待しています。

■掲載誌情報

【掲載誌】 Microbial Genomics
【論文名】 Genomic comparison of clinical strains of Mycobacterium shinjukuense in Japan reveals low diversity and stable genome structures
【著者】 Takayuki Wada*, Hiharu Inoue, Shiomi Yoshida, Yoshiro Murase, Yuriko Igarashi, Yukari Fukushima, Chie Nakajima, Yasuhiko Suzuki, Satoshi Mitarai
【掲載URL】 https://doi.org/10.1099/mgen.0.001695