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ようこそ、獣医外科学教室へ!

獣医外科学教室は、教員2名(教授 秋吉秀保、准教授 西田英高)、客員研究員17名、大学院生8名、6年生1名、5年生5名、研究生2名の総勢34名が在籍し、日夜、診療と研究に励んでいます。

私たち獣医外科学研究グループでは以下の3大目標を掲げています。

1)次代を担う学生・大学院生教育と日本小動物外科専門医の育成。

2)高度な外科技術を駆使した動物の健康増進。

3)近未来獣医療に向けた基礎的研究と技術開発。

獣医臨床センターでは、手術が必要とされる伴侶動物の診断および治療に学生・大学院生と一緒にあたっています。臨床の現場において、より治療成績が高く、安全な手術を動物と飼い主さんに提供できるよう、メンバー全員の技術を向上させるとともに、安全な新規手術法の開発を行っています。また、臨床の現場で抱えている問題を将来的に解決するために、「がん」、「炎症」、「再生」、「腎泌尿器疾患」をキーワードに据えて難治性疾患の診断・治療法の開発に向けた基礎研究にも精力的に取り組んでいます。これらの活動をより広く展開するために、人の医療施設や他大学(国立循環器病研究センター、北海道大学、東京大学、大阪大学、近畿大学、神戸大学、京都大学、聖マリアンナ医科大学、大阪医科大学、大阪府立救命救急センター)と積極的に共同研究を行っています。さらに、近隣の動物病院、獣医外科学教室のOB、各企業等とも様々な問題解決に向け、研究に取り組んでいます。最近の獣医外科学教室の研究テーマを以下に記載します。

○獣医外科学教室の研究内容

  • 生体内組織形成術(iBTA)を用いた新規再生医療の開発
  • 幹細胞エクソソーム徐放化技術を用いた新規治療法の開発
  • 骨配向性に着目した骨折に対する新たな治療法の開発
  • 「がん」に対するIVRを用いた新規治療法の開発
  • 「がん」および神経疾患に対する新規バイオマーカーの開発
  • 「がん」の病態解明に関する研究
  • 犬グリオーマに対する新たなバイオマーカーの開発
  • CTおよびMRIを用いた非侵襲的な診断法の確立
  • 犬と猫の循環器疾患に関する診断・治療法の開発
  • 犬と猫の腎泌尿器疾患に関する診断・治療法の開発
  • 犬と猫の悪性腫瘍と炎症反応に関する研究
  • 敗血症と多臓器不全の病態解明ならびに診断・治療法の開発

 

◯卒業論文の題目

(2020年度)

  • 犬バイオシート®における界面活性剤と過酢酸を用いた脱細胞化処理の検討
  • ウサギ椎間板変性モデルを用いた低接着性コラーゲンによる椎間板修復に関する検討
  • 転移抑制を目的とした腫瘍捕集スキャフォールドの開発

(2019年度)

  • 生体内組織形成術を利用して牛で作製したシート状修復材の犬の臨床応用に向けた検討
  • イヌ神経膠腫に対するTemozolomideの薬剤感受性の検討
  • イヌ間葉系幹細胞由来Extracellular Vesicle徐放化技術を用いた治療法の開発

(2018年度)

  • 犬の脾臓血管肉腫における炎症と血液凝固異常の関連性
  • 生体内組織形成術を用いた犬の横隔膜における新規修復材の開発
  • イダルビシン溶出性ビーズを用いた肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法の有用性

(2017年度)

  • インターロイキン2受容体α鎖の犬リンパ腫腫瘍マーカーとしての有用性
  • 生体内組織形成術を用いた犬の新規人工泌尿器修復材の検討

(2016年度)

  • 犬における生体内組織形成術を用いた新規心臓弁の評価
  • 水素による放射線肺炎からの保護作用に関する検討

◯その他

  • 平日は原則、午前8時30分までに研究室に来てください。
  • 文献ゼミ(月2回)および獣医外科学テキスト(Veterinary Surgery Small Animal 2nd)の抄読会(月2回)を原則として金曜日の午後5時から1〜2時間程度行います。テキストの抄読会については、英語での発表会になります。みんなで英語の発表の仕方を勉強しています。
  • 研究進捗報告や予演会は必要に応じて随時行います。
  • 学生全員が少なくとも1回は学会発表する事を目標としています。