教育理念・目的・目標

教育理念

  • 人文科学・行動科学の方法や考え方を通して人間、社会、文化、言語の諸事象とそこに内在する普遍性を探究する。
  • 人間、社会、都市、文化をとりまく今日的課題の解決に貢献し得る人文科学・行動科学の構築をめざす。
  • 先端的研究成果をグローバルな視野から情報発信できる国際的競争力を備えた最高水準の教育・研究をめざす。

 

教育目的

高度知識基盤社会がグローバルに広がる現代世界において、自身の価値と可能性への認識と、あらゆる他者への尊重を基にした多様な人々との協働によって、一人ひとりの豊かな人生を切り開くとともに、持続可能な社会創造に貢献しうる人づくりをめざす。

学士課程における各学科の教育目的

哲学歴史学科

学部の目的を哲学歴史学の立場から実現すべく、人間の歩みと思索の過程を考究し、人間にたいする洞察力と歴史への理解を基に、未来を展望することができる人づくりをめざす。

人間行動学科

学部の目的を人間行動学の立場から実現すべく、人間や社会を理解するための科学的方法を身につけ、人間行動や人間を取りまく事象を様々な視点から考えることができる人づくりをめざす。

言語文化学科

学部の目的を言語文化学の立場から実現すべく、人間が創り上げてきた言語・文学・文化を深く理解し、自文化、異文化の双方を見通しながら、新たな文化の創造に寄与することができる人づくりをめざす。

文化構想学科

学部の目的を文化構想学の立場から実現すべく、文化にたいする深い理解をもとに、新たな文化表現の創出や多文化共生的価値の構築を希求しながら、文化を社会的実践へと結びつけることができる人づくりをめざす。

大学院課程における各専攻の教育目的

哲学歴史学専攻

人間の社会と文化の構造・発展を明らかにし、人間のあり方を歴史と文化のなかに追求するため、人間文化の基礎を研究する哲学と歴史学を統合して、人間の社会とその文化の本質と普遍的価値、さらにその変容を明らかにすることを目指し、専門分野への深い知識に加えて、関連分野にも視野を広げられる研究者、広い知識と教養をもった専門職業人を養成する。

人間行動学専攻

人間行動の特性や人間と社会および文化の関係を、とくに社会問題、教育問題や文化摩擦など現代社会が抱える諸問題を視野に入れて、学際的に捉えるため、フィールドワークや実験という行動科学の方法論を基礎に、実証的なデータに基づく分析と理解や理論化を重視した人間行動に関する実証的な研究方法を修得することによって、現実の社会や人間を客観的に観察する能力を涵養し、研究職のみならず、高度な専門的知識と技術をもった人を養成する。

言語文化学専攻

言語にかかわる文化現象の諸領域、すなわち、言語学、文学、文化学およびその関連領域を、言語を通じて根源的に解明するため、従来の言語単位の専門分野と、言語応用学という言語横断的分野とを合わせて学修するとともに、さらに西洋古典学、エリアスタディーズなどの分野をも含めた総合的な言語文化学を修得し、鋭い言語感覚と言語運用能力を備えて、研究者、専門職業人を問わず国際社会において活躍し得る人を養成する。

文化構想学専攻

さまざまな文化や文化的事象を、社会的実践の場において積極的に活用することで文化のもつ力をさらに高めるとともに、現代社会が抱える諸課題の解決に資する文化を主導的に構想するため、新たな文化の創出、比較文化的・多文化共生的な認識、文化の応用的・実践的活用のそれぞれにたいする専門的知見を併せ持ちながら、文化や文化的事象をさまざまな課題解決に活用することができる能力を修得し、研究者、専門職業人のいずれの進路においても、文化の活用を理論と実践の双方で牽引できる人を養成する。

教育目標

学士課程

[知識・理解][技能][態度・志向性][統合的な学修経験と創造的思考力]の領域で以下のような能力を修得させる。

[知識・理解]

  • 人文科学・行動科学の方法や考え方を通して、多文化・異文化を尊重し、理解を深めることができる。
  • 人文科学・行動科学の方法や考え方を通して、人間と文化、科学と技術、社会と歴史、環境と健康に関する知識を尊重し、理解を深めることができる。
  • 人文科学・行動科学の方法や考え方を通して、高度な専門知識を体系的に学び、それに基づき柔軟な思考ができる。

 

[技能]

  • 日本語とひとつ又は複数の外国語を用いて、人文科学・行動科学の研究に求められる水準で読み、書き、聞き、話し、他者とコミュニケーションをすることができる。
  • 情報通信技術(ICT)などを用い人文科学・行動科学の方法や考え方を通して、多様な情報を収集・読解・分析して適切に判断し、モラルに則って効果的に活用することができる。
  • 情報や知識の複眼的、論理的分析に基づき、人文科学・行動科学の方法や考え方を通して批判的思考(クリティカル・シンキング)を行い、その結果を言語や記号で表現することができる。
  • 人文科学・行動科学の方法や考え方を通して、問題を発見するスキルや、解決に必要な情報を収集・分析・整理するスキルを修得し、その問題の解決に立ち向かう実践力を身につけることができる。

 

[態度・志向性]

  • 人文科学・行動科学の方法や考え方に基づいて、自分で考え、良心に従い、社会のルールを尊重して自分の責任で判断し行動できる。
  • 人文科学・行動科学の方法や考え方に基づいて、他者と協調して行動でき、また、必要に応じて他者に方向性を示し、リーダーシップをとることができる。
  • 人文科学・行動科学の方法や考え方に基づいて、地域をはじめとする社会の一員としての意識を持ち、持続可能な社会の創り手として積極的に関与できる。
  • 人文科学・行動科学の方法や考え方に基づいて、自ら学ぶ姿勢を身につけ、生涯にわたって進んで学習できる。

 

[統合的な学修経験と創造的思考力]

  • 人文科学・行動科学の方法や考え方に基づいて、獲得した知識・技能・実践力等を総合的に活用し、自らが立てた新たな課題にそれらを適用し、その課題を解決することができる。

 

各学科の教育目標

  • 哲学歴史学科
    哲学歴史学の立場から、学部の教育目標を実現する。
  • 人間行動学科
    人間行動学の立場から、学部の教育目標を実現する。
  • 言語文化学科
    言語文化学の立場から、学部の教育目標を実現する。
  • 文化構想学科
    文化構想学の立場から、学部の教育目標を実現する。

 

博士前期課程

  • 人文科学や行動科学の分野において、先端的知識と方法を身につけ、独創的研究をみずから行いうる研究者を養成する。
  • 地域の教育に貢献し、都市が抱えるさまざまな問題の解決に応えうる高度専門職業人を養成する。
  • 生涯学習への意欲をもち、人間、社会、文化、言語に対する深い理解を通して、国際社会・地域社会においてさまざまな文化的活動を担うことのできる高度教養人を養成する。

 

哲学歴史学専攻

哲学歴史学専攻では、以下の能力を修得させる。

  • 哲学歴史学の分野において、先端的知識と方法を身につけ、独創的研究をみずから行うことができる。
  • 哲学歴史学の立場から、地域の教育に貢献し、都市が抱えるさまざまな問題の解決に応えることができる。
  • 生涯学習への意欲をもち、哲学歴史学に対する深い理解を通して、国際社会・地域社会においてさまざまな文化的活動を担うことができる。

 

人間行動学専攻

人間行動学専攻では、以下の能力を修得させる。

  • 人間行動学の分野において、先端的知識と方法を身につけ、独創的研究をみずから行うことができる。
  • 人間行動学の立場から、地域の教育に貢献し、都市が抱えるさまざまな問題の解決に応えることができる。
  • 生涯学習への意欲をもち、人間行動学に対する深い理解を通して、国際社会・地域社会においてさまざまな文化的活動を担うことができる。

 

言語文化学専攻

言語文化学専攻では、以下の能力を修得させる。

  • 言語文化学の分野において、先端的知識と方法を身につけ、独創的研究をみずから行うことができる。
  • 言語文化学の立場から、地域の教育に貢献し、都市が抱えるさまざまな問題の解決に応えることができる。
  • 生涯学習への意欲をもち、言語文化学に対する深い理解を通して、国際社会・地域社会においてさまざまな文化的活動を担うことができる。

 

文化構想学専攻

文化構想学専攻では、以下の能力を修得させる。

  • 文化構想学の分野において、先端的知識と方法を身につけ、独創的研究をみずから行うことができる。
  • 文化構想学の立場から、地域の教育に貢献し、都市が抱えるさまざまな問題の解決に応えることができる。
  • 生涯学習への意欲をもち、文化構想学に対する深い理解を通して、国際社会・地域社会においてさまざまな文化的活動を担うことができる。

 

博士後期課程

  • 人文科学・行動科学の最先端の研究課題を創造的に探究する高度な研究能力を備えた研究者を養成する。
  • 国内外の教育研究組織や機関と連携し、人文科学・行動科学の国際的、学際的な研究を主導的に推進する研究者を養成する。

 

哲学歴史学専攻

哲学歴史学専攻では、以下の能力を備えた研究者を養成する。

  • 哲学歴史学の最先端の研究課題を創造的に探究する高度な研究能力。
  • 国内外の教育研究組織や機関と連携し、哲学歴史学分野における国際的、学際的な研究を主導的に推進する能力。

 

人間行動学専攻

人間行動学専攻では、以下の能力を備えた研究者を養成する。

  • 人間行動学の最先端の研究課題を創造的に探究する高度な研究能力。
  • 国内外の教育研究組織や機関と連携し、人間行動学分野における国際的、学際的な研究を主導的に推進する能力。

 

言語文化学専攻

言語文化学専攻では、以下の能力を備えた研究者を養成する。

  • 言語文化学の最先端の研究課題を創造的に探究する高度な研究能力。
  • 国内外の教育研究組織や機関と連携し、言語文化学分野における国際的、学際的な研究を主導的に推進する能力。

 

文化構想学専攻

文化構想学専攻では、以下の能力を備えた研究者を養成する。

  • 文化構想学の最先端の研究課題を創造的に探究する高度な研究能力。
  • 国内外の教育研究組織や機関と連携し、文化構想学分野における国際的、学際的な研究を主導的に推進する能力。