日々の活動

2023年5月20日

【日々の活動】モノの始まりなんでも堺/歴史文化が息づくまちに新たな風が吹く

こんにちは! 建築計画・構法研究室修士2年の渡邊めぐみです。

突然ですが、皆さんは「モノの始まりなんでも堺」という言葉を聞いたことはありますか?

包丁や自転車、傘など今や私たちの生活に欠かせないモノたちも実は堺が発祥(伝承も含む)だといわれています。

先日、研究室のメンバーとかつて包丁の柄の部分を作っていたという町家を訪れました。
(改修プロジェクトについては詳細が決まり次第お伝えします!お楽しみに!)

この町家が位置する“堺環濠エリア北部地区”では、第二次世界大戦の戦火を免れた戦前のまちなみが残されています。

プロジェクトの話し合いを終え、町家周辺を堺市役所の方に案内していただきました。

初めに訪れたのは、江戸時代前期の町家で、重要文化財に指定されている『堺市立町家歴史館 山口家住宅』です。

この時期は建物だけでなく、堺で作られた端午の節句飾り(4月26日から5月29日まで)も楽しむことができました。

次に訪れたのが、路面電車が横断する昭和レトロな商店街 『綾ノ町東商店街』です。

綾ノ町東商店街

目の前を阪堺電車が通る『綾ノ町東商店街』

この商店街では、地域に昔から愛されている肉屋や天ぷら屋が軒を連ねるだけでなく、『八花堂』(ドライフラワーと古道具屋)や『あをい屋』(大工の工房)など若い世代がリノベーションをした店舗も混在しています。

訪れた日がちょうど『あをい屋』の一部を改修し店舗にした『ヤドリ木珈琲』(テイクアウト専門カフェ)のオープン日でした。

商店街を通った人々が甘い匂いに引き寄せられ、とても賑わっていました。

ヤドリ木珈琲

通りに面した『ヤドリ木珈琲』とその奥にある大工の工房『あをい屋』

そして、最後に立ち寄ったのが、『堺南蛮どらやき ザビエル』(テイクアウト専門どらやき屋)です。

こちらも最近オープンした店舗で、茶や和菓子、ザビエルなど堺に関するものが多いことからまちへの愛を感じることができました。

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阪堺電車綾ノ町駅からすぐのところに位置する『堺南蛮どらやき ザビエル』

まち歩きをしてみて、古き良き街並みの中に若い世代が営む新店舗が続々とオープンしていることに驚きました。

「堺の職人・商人の魂が今の時代の人々にも引き継がれ、新しいモノを生み出し続けているのだなぁ…」

としみじみ感じながら、『堺南蛮どらやき ザビエル』の抹茶クリームあんこどらやきと『ヤドリ木珈琲』のキャロットケーキを頬張る。

そんな素敵な一日を過ごすことができました。

長年培われてきた歴史文化と新たな魅力が共存しているまち・堺、皆さんもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

投稿者/渡邊めぐみ(建築計画・構法研究室)