ラボ員課外活動
2025年9月3日
tamari architects寺田英史さん 特別レクチャー
こんにちは!学部4年の久嶋はるひです!
4月に、tamari architectsの寺田英史さんをお招きし、特別レクチャーをしていただきました。
レクチャーの様子。影響を受けた本の紹介を交えながらお話をされる寺田さん。
今回のレクチャーでは、寺田さん自身の現在の建築活動に至る思考のプロセスや、今まで取り組んでこられた作品などについてお話しいただきました。
寺田さんは、設計を単なる図面作成ではなく、さらにモックアップ制作から設営、解体、そして材料の転用までをも一連のプロセスとみなし、生産-消費-分解というような“循環”を建築の中で捉えるような取り組みをされています。
横浜国立大学大学院(Y-GSA)在学時に、埼玉や浅草といった自身のルーツを探求する中で“分解”という概念と出合い、その後、ドットアーキテクツでの活動を通じて、設計図通りにいかない現場で柔軟に判断し、作り手と協働する重要性を学ばれました。こうした経験が、材料や技術を一度きりで終わらせずに再利用をしながら、プロセス全体の“循環”を建築の中で捉える、という現在の寺田さんの活動にも繋がっているそうです。
寺田さんに質問をする山口先生。
レクチャー後半は、山口陽登先生にもご参加いただき、質疑応答の時間を設けました。学生からも時間いっぱいまでたくさんの質問や感想が寄せられ、寺田さんの思考や作品をきっかけに、議論が白熱するような場面もありました。
素晴らしいレクチャーをしてくださった寺田さん、本当にありがとうございました!
ご参加いただいた皆様にも感謝申し上げます。
レクチャーゲスト
寺田英史 てらだ・ひでふみ
1990年埼玉県生まれ。2013年に横浜国立大学を卒業後、2015年に同大学大学院のY-GSAを修了。2015年から2022年までドットアーキテクツに在籍し、その後2022年に独立してtamari architectsを設立。建築活動と並行して、2023年からは京都芸術大学で非常勤講師を務め、2024年より同大学大学院の専任講師を務められている。
2025年4月24日 C508教室にて
企画・まとめ 久嶋はるひ