混相流の伝熱計測実験

複雑構造表面への流体の濡れ広がりに関する研究

近年の自動車の電動化において,モータの冷却が非常に重要な課題となっております.モータの冷却方法としては,油冷が挙げられるが,その冷却効率は,内部の冷却液の分布・オイルの温度分布に伴う物性値変化などが影響し,非常に複雑な現象を伴います.本研究グループでは,複雑な実機構造を単純化した単層角柱群を対象とした伝熱実験を行っており,角柱構造やオイル温度が伝熱特性に与える影響を調査しております.積層構造内部の流動特性に関しては,中性子ラジオグラフィーを用いて可視化実験を行い,その現象解明に取り組んでいます.

  図7
自動車用モータのステータコイルの冷却

fig2

単層角棒群における冷却液の濡れ広がり

fig3

中性子ラジオグラフィーによる濡れ広がり計測実験

図6

実機に近似した積層構造内における冷却液分布