多彩な情報を活用するための新たな技術を創造する

情報とは何でしょうか?ひと言で表すなら「ある物事がどんな様子なのかの表現」です。しかし、これだけに留まらず「意思決定をする際の資料や知識」を指すこともあれば、飛行機・車等のエンジンやロボットを思う通りに動かしたり、私たち人間が体を動かしたりするための「指令」も情報と呼ばれます。

このように、情報が表すもの、情報が関わるものは多岐に渡ります。情報工学科の研究・教育の目的は、こうした多岐に渡る情報を伝えたり、自動的に推定したり、大量のデータから取り出したりする技術を新たに作り出すことです。また、これらの技術を駆使して、人々の暮らしを良くするアプリケーションを作り出すことです。

具体的には、情報を伝えるための「情報ネットワーク」や「情報通信技術」、情報を得るのに必要な計算の手続きである「アルゴリズム」の開発、様々なシステムへ自動的に入力を調節して思いのままに動かす「制御」、画像中に映し出された物事の様子や内容を取り出すための「画像認識技術」、大量のデータに隠れている自明でない知識を取り出す「データマイニング」、センサから得られた情報をもとに行動を自動的に決定する「自律ロボット」などが挙げられます。また、これらの情報コンピュータ計算を高速あるいは効率良く行うために必要な「コンピュータの並列処理」も情報工学科が扱う内容に含まれます。