お知らせ
2025年4月1日
- 研究室の活動
王暁鋭さんが「次世代研究者挑戦的研究プログラム」で清華大学を訪問し研究交流を行いました
以下は王暁鋭さんによる報告です。
私は2025年2月22日から3月25日まで、清華大学建築学院の黄蔚欣研究室を訪問し研究交流を行いました。同研究室は、室内における人体信号の計測を主な研究テーマとしており、高齢者の転倒リスクを低減するための建築計画を目指しています。
1か月にわたる交流活動を通じて、自身の研究視野を広げるとともに、今後の共同研究に向けた連携を提案しました。日中両国が共通して直面している高齢化という課題に対応し、国際共同研究に貢献することを目指しました。
研究発表の様子 清華大学黄蔚欣研究室にて(私は左側奥から2番目)
交流活動は、複数回の研究発表と現地見学を中心に実施しました。研究発表では、我々の研究テーマである「室内における睡眠の非接触型モニタリングおよび自然光制御による睡眠改善」について発表し、質疑応答を行いました。今後の研究の展開に役立つ様々な意見を得ることができました。


清華大学付属病院現地見学の様子 歩行姿勢の3次元計測を行っている
現地見学では、高齢者の歩行姿勢計測実験を見学し、実験方法の改善案などについて意見交換を行いました。具体的には、歩行データの取得方法、センサーの設置位置、被験者の動線計画などについて、データの精度向上のための提案を行いました。
清華大学の食堂で提供されている老北京羊肉しゃぶしゃぶ


故宮見学の様子
滞在中の生活では、清華大学の食堂で提供されている多彩で風味豊かな料理が、研究生活に多くの楽しみをもたらしてくれました。また、清華大学のキャンパス内では、清華学堂や第二校門など、由緒あるランドマーク的な建築物を見学し、清華大学の長い教育研究の歴史に触れることができました。また、研究室の学生と北京の故宮を見学する機会もありました。広大な敷地と精緻な建築、美しい装飾の数々に圧倒され、伝統文化を体感することができました。
研究交流を通じて、居住環境と健康の関係についての理解を深めることができました。特に非接触型モニタリング手法に関して新たな示唆を得ることができました。また、自身の研究の応用可能性を再確認するとともに、高齢化社会に向けた国際共同研究について合意することができました。
最後に、研究交流の機会をくださった松下大輔教授、黄蔚欣副教授、ならびに大阪公立大学「次世代研究者挑戦的研究プログラム」のご支援に改めて心より感謝申し上げます。