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2026年6月6日
2026年5月31日、恒例となっている新歓エクスカーションを開催し、新たに地理学教室に加わった2回生をはじめ、3回生、研究生、大学院生、教員が参加しました。3回生が主体となって企画・運営を行い、自ら準備したコースにおいて、訪問地域の特色やその背景について解説を行いました。
参加者は「大阪北加賀谷・西淀川コース」、「兵庫長田コース」に分かれてフィールドワークを行い、終了後には全員が合流して交流会を実施しました。学年や立場を越えて、教室内の親睦を深める貴重な機会となりました。
【北加賀谷・西淀川コース】
このコースでは、「遺産、歴史から生まれるアート」をテーマに、大阪市の北加賀屋と西淀川区を訪れました。
午前は北加賀屋を訪れ、かつて造船業で栄えた地域が、「アートのまち」へと変貌した過程に注目しました。大阪メトロ四つ橋線 北加賀屋駅を起点に地域を一巡し、旧名村造船所大阪工場跡のクリエイティブセンター大阪や、造船所の倉庫や社宅をリノベーションした施設などを訪れました。そこでは、地域でアートがどのように創り出され、それがどのように北加賀屋を形成してきたのかを学習しました。
午後は西淀川区を訪れ、阪急塚本駅から福駅まで巡り、西淀川公害をルーツとした地域再生とアートとの関わりに注目しました。淀川や国道2号線、大野川緑陰道路などを巡り、深刻な公害の歴史と現在の対策について学習しました。また、住民参加型のアートイベントの「みてアート」を通じて、どのように地域の記憶が継承され、地域におけるアートの活用法を学びました。
今回のエクスカーションを通じて、同じ「アートを活用したまちづくり」であっても、北加賀屋では産業遺産や空き施設の再活用という「空間」としての側面が、西淀川では地域再生を支える「主体」としての側面があることを学びました。また、テーマを設定してフィールドワークを実施することにより、普段とは異なる視点からまちを捉えられたと実感しました。
【長田コース】
神戸市長田コースでは、「在日外国人の生活」や「地場産業のケミカルシューズ」、「大地震からの復興」をテーマに設定し、巡検を実施しました。
午前中は長田区西部のJR鷹取駅から始まり、「カトリックたかとり教会」や「ふたば学舎」の見学を通じて、阪神淡路大震災の被害と復興を中心に学びました。火災被害が甚大であった兵庫県長田区において、火災が拡大した原因や延焼を食い止めた公園を実際に確認しました。また、被災した外国籍住民を支援していた組織についても学習し、震災を通じた外国人との関わりについて理解を深めました。
午後からは、長田区東部を巡検しました。明治時代から本地域に居住している在日朝鮮人について、「神戸在日コリアンくらしとことばのミュージアム」のスタッフにレクチャーをしていただきました。その後、新湊川の付け替え工事・市営住宅の歴史をたどりました。また、ベトナム寺院「和楽寺」にてお話を伺い、和楽寺の活動や、ベトナムと日本における仏教の違いについて学ぶことができました。
長田区には在日朝鮮人だけでなく、ベトナムにルーツを持った住民も増加傾向にあります。一日の巡検を通して、外国籍住民・産業・震災の繋がりを捉えながら、「多文化共生」のあり方について考えを深めることができました。
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