お知らせ

2025年10月8日

地理学教室同窓会巡検の御案内(11月9日(日))

 地球温暖化の影響でこの夏は異常な酷暑の日が続きましたが、ようやく秋の気配が感じられるようになってきました。同窓生のみなさまにおかれましては、お元気でお過ごしでしょうか。
 さてこのたび久方ぶりに同窓会主催の野外巡検を行うことになりました。コロナ禍や教室の森ノ宮学舎への移転準備などで、実施がやや遅れてしまいましたが、実施計画の内容をお知らせし、参加者を募集いたします。多くのみなさまのご参加を期待しておりますので、要領をご周知の上、メールにて参加申し込みをお願いいたします。
 今回の行き先である大阪平野の旧大和川水系の低地部は開発の歴史が古く、景観の変遷も甚だしかった地域で、地理学、歴史学、考古学など、既往の研究成果も少なくありません。河川の流路、街道、農業的土地利用、村落形態その他のテーマを中心に、服部昌之先生をはじめこれまでの先人の研究業績を振り返りながら、実際に景観の現状を見ながら、かつての景観の姿を想像することによって、地理学の巡検の面白さを再認識したいと考えています。巡検実施にあたっては、秋山道雄、山元良平、嶋中明彦と山野がこの春以来、何度か集まって準備を重ねてきました。当日は、現地での説明に当たらせていただきます。参加申込者には、当日地図を含む巡検資料を配布いたします。
 なおこの巡検のご案内は、教室ホームページを通じて行い、原則として、同窓会会員一人一人への郵便での案内状は発送致しません。お返事はEメールにてお願いします。このためメーリングリストに入っていない会員には周知されない恐れがあります。もしみなさまの周囲に転居その他の理由で、そのような可能性のある方がおられましたら、ぜひ相互にご連絡くださり、お誘いあわせの上、ご参加くださいますようお願いします。
                                山野正彦(地理学教室同窓会会長)
 
地理学教室同窓会巡検「河内平野の文化景観――大和川付け替え工事以前と以後」
 
・日時:2025年11月9日(日) 
・集合:JR大和路線(関西本線)志紀駅改札口付近 午前10時
・対象地域…旧大和川水系長瀬川。玉串川上流部、恩智川流域、 八尾市山本、志紀、柏原市
 
(1)見学地・トピックス
 1 自然景観 旧河川流路、用水路、微地形、自然堤防、堤防跡
 2 文化景観 土地利用と農業の変遷…水田、畑、新田開発、綿作(半田、島畑)、菜種、       
       人工河川・井路、取水口・堰・遊水地、船着き場(浜)、集落形態、条里遺(構、神社、地蔵、交通路(街道、水運)、橋、道標
 
(2) 巡検コース:
午前の部 (距離約4.5㎞、所要時間約2.5時間)
JR志紀駅(10:00)―由義寺跡―法善寺二重堤跡―八尾市二俣(旧長瀬川・玉串川分流点)-旧大和川堤防跡(今町墓地)―賽の神・地蔵堂―寺田家住宅―三田家住宅・柏原船溜まり跡―旧大和川堤防跡(古町墓地)―古町地蔵―近鉄道明寺線柏原南口駅(旧河陽鉄道橋梁)―青地樋―築留二番樋・三番樋―大和川治水記念公園―近鉄大阪線安堂駅-(電車)―近鉄河内山本駅 昼食解散
 
午後の部 (距離約4㎞、所要時間約2.5時間) 
近鉄河内山本駅(14:00)―山本八幡宮―玉串川―天台院(今東光旧居)―山本新田会所跡―山本辻地蔵―立石街道―万願寺―中高橋(恩智川)―久保田真吾顕彰碑―旧山畑川跡―万願寺新家(道標と地蔵)―住吉神社-八幡神社―万願寺墓地―旧玉串川流路跡―寺井〇境石―シラミ地蔵―井路―御野縣主神社―上之島―玉櫛荘と福万寺遺跡(条里遺構、島畑跡)-(近鉄バス停)-近鉄河内山本駅 (解散)
 
(途中の電車・バスの運賃と昼食代は各自ご負担ください)
 
(3) 同窓会懇親会
近鉄上本町駅周辺を予定(会場未定) 17:30頃から2時間程度 会費6,000円程度
 
申込締切日:巡検・懇親会とも11月2日(日))としますが、資料作成・会場設定などの都合上なるべく早くの申し込みをお願いいたします。
参加を希望される方は、木村(yoshinari-kimura@omu.ac.jp)までご連絡ください。