Genetic Regulation of Pre-Pubertal Development of Body Mass Index

Genetic Regulation of Pre-Pubertal Development of Body Mass Index: A Longitudinal Study of Japanese Twin Boys and Girls.

Genetic Regulation of Pre-Pubertal Development of Body Mass Index: A Longitudinal Study of Japanese Twin Boys and Girls.

Silventoinen K, kaprio J, Yokoyama Y

Behavior Genetics. 41(2):234-241,2011

【目的】

 子どもの頃の体格は、肥満を含む成人期の生活習慣病に影響を及ぼすことが指摘されており、児童の体格に関する遺伝的影響を明らかにすることは、成人期の生活習慣病を効果的に予防するための重要な基礎的資料となりうる。一方、子どもの頃の体格は、遺伝的な影響を強く受けていることが白色人種を対象とした研究で明らかとなっているものの、黄色人種を対象とした体格の影響を分析した研究は数少ない。本研究では、日本人の幼児期から学童期における体格の遺伝的影響について双生児研究法を用いて分析した。

【方法】

 双子を持つ母親に対し、双子の3歳から11歳までの健康診査において記録されている各年齢の身長と体重を調査し、年齢別の体格を明らかにするため、Body Mass Index(BMI)を算出した。双子の卵性判定は、大木らが開発した身体的類似度を診査する質問紙により判定した。調査協力の得られた双子は419組で、このうち1卵性双生児が58%であった。統計学的分析には、双生児研究法で用いる遺伝数量解析モデルを用いた。

【結果】

 3歳から11歳までのBMIの分散における性差は認められなかった。そのため、男児と女児を合わせて解析した。BMIに関する遺伝要因は各年齢で56%~76%の影響があり、家族間で共通する環境要因の影響は11%~24%で、残りが双子各々で有する環境要因の影響を受けていた。3歳と11歳のBMIの相関係数は0.35(95%CI 0.18-0.50)であるのに対し、10歳から11歳のBMIの相関係数は0.94(95%CI 0.92-0.95)に増加していた。3歳と11歳のBMIの相関において48%が遺伝要因の影響を受けており、家族間で共通する環境要因の影響は19%で、双子各々で有する環境要因が33%であった。一方、10歳と11歳のBMIの相関における遺伝要因は51%の影響があり、家族間で共通する環境要因の影響は27%で、双子各々で有する環境要因は22%の影響が認められた。

【結論】

 遺伝要因と環境要因の両方が、日本人の幼児期から学童期におけるBMIの推移に影響していることが明らかとなった。

 本研究は、科学研究費補助金基盤研究B(2)の助成を受けて実施した。