お知らせ
2025年10月7日
ビジネスプランコンテスト「SUCSUC-DETECT 2025 FALL」 開催報告
SUCSUC-DETECT 2025 FALL 開催報告
大阪公立大学スタートアップ創出・支援センター(SUCSUC)は、2025年9月27日(土)に「SUCSUC-DETECT 2025 FALL」を中百舌鳥キャンパス スマートエネルギー棟にて開催いたしました。「大阪公立大学の“知中”深く埋もれた技術シーズ(DEEP TECH)をDETECTし社会課題の解決に向けたビジネスプラン構築を目指す」という目的のもと、留学生を含む学生、研究者など多様な登壇者13組がピッチコンテストに臨みました。約70名の関係者、観覧者にご出席いただき、大学発スタートアップ創出への期待値が極めて高いことを示す、有意義な一日となりました。
1.はじめに
イベントの冒頭、大阪公立大学スタートアップ創出・支援センター 潮センター長から、本コンテストは、Diversity(多様な学生、研究者が登壇)、Target(コンテスト後の社会実装に向けた確実なフォロー)、Synergy(参加者同士の新たな連携)に重点を置いているとの趣旨説明がありました。 また、福島理事長からは、登壇者への力強い激励と本コンテストへの期待に満ちたご挨拶をいただきました。 センター長挨拶
2.プレゼンテーション審査
本コンテストでは、学部生から客員教授まで、幅広い所属から計13組が登壇しました。発表テーマは、中学生のAI学習から最先端のがん治療、食品安全革新、環境問題への挑戦、そして教育の未来まで、本学の多様で高度な技術力を反映する、興味あふれる内容でした。
プレゼンテーションは7分間のピッチと、4分間の活発な質疑応答で構成され、学外の専門家を含む審査員団(審査委員長:潮 尚之 SUCSUCセンター長 特任教授ほか)からは、ビジネス実現性、革新性、社会貢献度など多角的な視点に基づき、鋭いフィードバックと具体的な質問が投げかけられました。これは、単なる研究発表に留まらず、将来の事業化に向けた実践的なトレーニングの場となりました。
プレゼンテーション審査後には、参加者間の交流を深めるためのネットワーキングの時間が設けられました。
ピッチの様子
質疑応答の様子
- 各賞の発表と表彰式
厳正な審査の結果、以下の皆様が各賞を受賞されました:
【最優秀賞】大学院農学研究科 教授 乾 隆 (がん化学療法の⾰新を⽬指すタンパク質ドラッグデリバリーシステムの開発)
【優秀賞・NEDO賞・インディージャパン賞】大学院工学研究科 准教授 遠藤 達郎(ナノフォトニック・センサーによる食品安全革命)
【優秀賞・りそな銀行賞】大学院工学研究科 客員教授 横川 善之 (~快適な生活空間を実現する~ 多面機能性セラミックス(フューチャーセラミックスMIRAI))
【審査員特別賞】現代システム科学域 B4 原田 唯花 (データに基づく介護作業標準化&実行支援コンサルサービス)
【池田泉州銀行賞・関西イノベーションセンター賞】 大学院現代システム科学研究科 D1 清水 大河 (大阪湾を豊かにするためのフルボ酸鉄水製造事業)
【大阪信用金庫賞】大学院工学研究科 M2 丹羽 智彦 (道路用高視認性マーカー”Bright Road Marker")
【日本政策金融公庫賞】大学院農学研究科 准教授 石橋 宰 (先進型室内害虫・アレルゲンモニタリング)
【三井住友銀行賞】大学院工学研究科 助教 小川 秦一郎 (農業残渣を活用したバイオ燃料の開発)
- まとめと今後の展望
コンテストの最後には、櫻木学長より、登壇者全員の挑戦を讃え、本学のスタートアップエコシステム構築への決意を示す全体講評をいただき、参加者全員が本コンテストの有意義な成果を共有し、閉会いたしました。
櫻木学長による閉会挨拶
登壇者、審査員および協賛団体との記念撮影
SUCSUCは、今回のコンテストを通じてDETECTされた有望な技術シーズに対し、今後、事業化支援を加速させ、学長のリーダーシップのもと、大阪公立大学発スタートアップの具体的な創出に繋げてまいります。