研究紹介
マネジメントシステム研究グループでは、生産計画、日程計画、人員計画、在庫管理、配送・輸送計画、SCMなど、ものづくりの最適化に関わる生産管理技法・システムの開発に取り組んでいます。
生産計画/生産スケジューリングに関する研究
ものづくりにおいては、「もの」をつくる技術と「ものづくり」を管理する技術が必要です。市場のニーズ
を正確に把握し、必要とされるものをフレキシブルに生産し、つくったものをタイムリーに供給する、
無駄がなく効率的で人にも環境にも優しいものづくりのための生産計画手法、生産スケジューリング
法の開発を目指して研究しています。
(キーワード) リアルタイムスケジューリング、多目的スケジューリング、自律分散型スケジューリング、 不確実環境下のスケジューリングなど。
ナーススケジューリングに関する研究
24時間稼働の工場で働く作業者、入院患者を擁する病院に勤務する看護師、航空機や鉄道の乗務員
など、シフト交代制で働くスタッフの勤務計画作成問題は、制約条件も多く難解な組合せ最適化問題
であることが知られています。
本研究では、少子高齢化が進みつつある日本の病院において、看護スタッフが家庭環境にも配慮しな
がら無理なく勤務することができ、かつ、必要なサービスレベルを常時維持できる良好な勤務表を
短時間で作成することを目指して、アルゴリズムの提案とそれを用いたスケジューリングシステムの
開発を行っています。
再構成可能生産システムに関する研究
需要構造の変化に対応するために、製造現場では、セル型に代表される柔軟な生産システムが導入
されています。たとえば、余剰な生産設備を保有し、需要量にあわせて一ヵ月単位で生産システムを
更新する極めて柔軟なケースもあります。
本研究では、当該期や需要情報がすでに得られている次々期以降との関連を考慮した生産システム
の設計法を開発しています。
サプライチェーンマネジメントに関する研究
原材料の供給から製品の製造、卸・小売り等の流通・販売ネットワークを通じて顧客に製品を届けるまでの一連のプロセスである「サプライチェーン」の最適運用方策について研究しています。 顧客に製品を届けた後の使用済み再生品の回収・再資源化・再利用も含めた循環型サプライチェーンやインターネットを利用したEコマース環境での購買・流通を含むサプライチェーンについてもその最適な運用方策について研究を進めています。