学部長メッセージ

MESSAGE

学部長メッセージ

工学の教育研究体制を、
次の段階へ。
工学部長/工学研究科長 綿野 哲
OMU ENG
2028.04
UPDATE
A MESSAGE FROM
DR. SATORU WATANO

“最強の工学”を目指した
工学部・工学研究科の再編。

大阪公立大学は、約140年の歴史を持つ大阪市立大学と大阪府立大学が統合し、2022年4月に誕生しました。大学統合に伴い創設された工学部および大学院工学研究科は、国内最大規模を誇ります。工学の全領域をカバーする12学科体制でスタートし、約260名の専任教員が、高度専門技術者や卓越した研究者の養成を目指した教育と、世界最先端の研究を精力的に進めています。

しかし、18歳人口の急減や、社会の急速なデジタル化・グローバル化など、大学を取り巻く環境は激変しています。さらに、解決すべき社会課題がますます複雑化しており、従来の教育・研究体制のままでは、社会の要請に応えることが困難になりつつあります。そこで本学は、持続的な成長を実現し、より豊かな社会の発展に寄与するため、2028年4月より学部と大学院の教育・研究組織を抜本的に再編いたします。これは単なる組織の統廃合ではありません。基礎学問を重視し、分野間の垣根を取り払うことで、将来の課題に柔軟に対応できるようにするものです。将来を見越した最先端の教育・研究を最も効率的に実践し、世界と渡り合える「最強の工学」を実現するための抜本的な改革です。

具体的には、航空宇宙工学科と海洋システム工学科を統合して「航空宇宙海洋工学科」へと改組するほか、機械工学科は最先端のAI、デジタルサイエンス、ロボティクス分野へ資源を集中し、「知能ロボティクス学科」へと刷新します。また、化学バイオ工学科はバイオテクノロジーに特化した「バイオ工学科」へ、マテリアル工学科は広範な材料科学を対象とする「物質科学科」へ、都市学科は都市のシンクタンク機能の強化を見据えた「環境都市工学科」へと、それぞれ発展的に改称・再編します。既存の学科についても、教育組織の見直しとカリキュラムの再構築を実施し、次世代をリードする「最強の工学部」へと生まれ変わります。

工学部の再編に伴い、大学院工学研究科においても将来を見据えた再編を行い、より高度な教育・研究体制を実現します。本再編では、現行の「7専攻12分野」から、領域を横断した教育・研究を展開できる「3専攻10分野」へと再編成します。関連性の高い研究領域を同一専攻に統合することで、教育・研究活動の効率化とシナジーの最大化を図ります。さらに、専攻や分野の枠組みにとらわれない柔軟な研究体制として、特定のテーマに特化した「研究ユニット」を多数創成します。とりわけ、カーボンニュートラルの実現に向けた水素・蓄エネルギーの安定利用、省エネルギー技術、再生可能エネルギーの高効率化、次世代型蓄電池や高付加価値の新規材料の開発など、地球規模の課題に挑む世界最先端のユニットを編成します。これにより、多角的な課題に対して盤石の布陣で臨む「最強の専門家集団」を構築します。

世界から「選ばれる工学」へ。

現在、主要国では科学技術力や産業競争力の強化に向け、高度人材の育成・獲得競争が激化しています。しかし、日本はこの競争において後れを取っているのが現状です。国際競争力の向上は国内の大学にとって喫緊の課題ですが、実効性のある対策を講じている大学は多くありません。

本学は「THE世界大学ランキング」などで世界の一流大学と肩を並べ、切磋琢磨することを目指しています。そのためには、世界最高水準の研究成果を創出するとともに、国内外から優秀な学生や研究者が集う環境の構築が不可欠です。その具体的な施策として、本学では世界標準である「秋入学」の導入を進めています。海外からの優秀な人材をスムーズに迎え入れるだけでなく、留学生との日常的な交流が日本人学生にとっても大きな刺激となり、グローバル人材へと成長する契機になると期待しています。

医獣工連携と産官学連携で、
未来のイノベーションを形に。

本学が何よりも大切にしているのは、新たな価値を生み出すための「協創」です。これまで実施してきた医学部との「医工連携ウェビナー」を発展させ、2024年度からは獣医学部も巻き込んだ「医獣工連携ウェビナー」へとパワーアップしました。工学・医学・獣医学の研究シーズをマッチングさせ、大学発スタートアップやベンチャー企業の育成・支援にも挑戦しています。

キャンパスの外に目を向ければ、企業や自治体と連携した産官学プロジェクトも数多く動いています。自分のアイデアや技術を社会に役立てたい学生にとって、本学の工学部はこれ以上ない舞台となるはずです。さらに、博士後期課程において工学と医学など、複数の博士号を同時に取得できる「ダブルディグリー制度」の設立も推進しています。新しい工学には、あなたの挑戦を後押しする万全の体制が整っています。

世界最高水準の
エンジニアを育成します。

本学は大阪府の授業料完全無償化施策により、学費が完全に無料となります。さらに、大学院に進学すると、独自のサポートプログラムにより生活費の一部を援助するシステムも完備しています。学生のみなさんにとって学びやすい環境を提供するとともに、“最強の工学”での学びにより、世界最高水準のエンジニアを育成します。未来を創る挑戦を、私たちと一緒に始めましょう!

※大阪府内在住要件等があります。
PROFILE
工学部長/工学研究科長
綿野 哲
Dr. Satoru Watano
経歴
2005年4月より
大阪府立大学 教授(工学博士)
2013年4月
工学域生産技術センター長(兼任)
2015年4月
副工学域長
2017年4月
物質化学系学類長(兼任)
2018年4月
学長特別補佐
2019年4月
工学域長
2021年4月
工学研究科長
2022年4月
大阪公立大学 工学研究科長・工学部長
特許
Fine Particle Granulation Method(US Patent 7833444)
Device for Treating Powder Particles by Rotary Flow(US Patent 6892475)
Kneading and Granulating Machine (US Patent 11815252)
など、国内・国際特許31件
受賞
粉体工学会研究奨励賞(2000年)
粉体工学会製剤と粒子設計シンポジウム貢献賞(2004年・2013年)
粉体工学情報センター学術奨励賞(2008年)
流動化・粒子プロセッシングシンポジウム賞(研究部門)(2011年)
粉体工学会技術賞(2014年)など多数
特技
日本拳法5段
研究者情報