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2023年8月24日

  • 研究関連

キラル反強磁性体Sr(TiO)Cu4(PO4)4の磁気相図に関する成果がPRBに掲載されました。

銅イオンが磁性を担うSr(TiO)Cu4(PO4)4は、鏡映対称性の破れたキラルな結晶構造をもつ反強磁性体です。本研究では、Sr(TiO)Cu4(PO4)4の強磁場下での性質を、単結晶を用いた種々の実験(超音波、磁気熱量効果、誘電率測定)と理論計算を組み合わせて多角的に調べました。その結果、本物質においてこれまで知られていなかった新たな磁気相が存在することを示しました。本成果は、東京電機大学の野村肇宏博士、東京大学の加藤康之博士らとの共同研究による成果です。

https://doi.org/10.1103/PhysRevB.108.054434