34_電界放出型走査電子顕微鏡

電界放出型走査電子顕微鏡(日本電子:JSM6500F)

計測 分析法

最大倍率 10万倍(ただし試料による)
試料形状 直径:30mm以内
高さ:10mm以内
特徴 材料の表面形状を高倍率で観察することができる.電界放出型電子銃なので,プローブ電流が高い.

機器名 メーカー名 型番

電界放出型走査電子顕微鏡(日本電子株式会社)JSM6500F【尾島由紘,工学部B棟527室】

仕様 特徴

・通常の二次電子像に加えて,反射電子(後方散乱電子)像の撮影が可能
・Energy Dispersive X-Ray Spectroscopy(EDS)による化学分析
・Electron Backscatter Diffraction(EBSD)法による結晶方位解析

 高いプローブ電流の条件で反射電子像を取得することで,原子番号コントラストや結晶方位(電子チャンネリング)コントラストを得ることができる.

 SEM/EDS法は分解能が高く,1μm程度の領域でも元素分析ができる.

 表面を平滑に研磨した結晶性材料に対しては,EBSD法で広い範囲で結晶方位を得ることができる.付属のソフトで極点図や粒界マップなどの描画が可能.

 導電性が無い試料については,金やオスミウムなどによるコーティングが必要.ただし,低加速電圧で低倍率での観察ならば,コーティングなしでも観察可能な場合あり.

 水分を含んだり,真空中でガスを放出する材料については観察不可.

【測定例1:材料の開発のため】
表面の観察,粒子の形態観察,反射電子像による重原子相の同定,EBSD法による集合組織の分析,EDSによる元素マッピング,EDSによる定量分析,EBSDとEDSの組合わせによる相同定.

【測定例2:材料の損傷解析のため】
破面形態観察,すべり帯・せん断帯の観察,腐食の分析,結晶格子回転の解析,相変態の解析,自己組織化した転位構造の観察.

学内 利用料金設定

    • 本人測定:料金は別途お問い合わせください。

学外 利用料金設定

    • 学術指導:実施及び費用は双方で協議の上、決定します。
    • 共同 受託研究:実施及び費用は双方で協議の上、決定します。
管理部局

工学研究科

設置場所

杉本キャンパス 工学部B棟527

問い合わせ先

大阪公立大学 杉本キャンパス 研究推進課 研究基盤共用センター