47_接触角計

接触角計(協和界面科学:DMe-211)

計測 分析法

 液体を固体表面に滴下すると、液滴(水滴)となります。この液滴と固体表面とのなす角度を「接触角」といいます。「接触角」は「ぬれ」を表す指標としては非常に直感的でわかりやすく、あらゆる産業分野において、表面評価手法として採用されています。
 「ぬれ」という現象は日常生活や製造現場でも見かける身近な現象ですが、最近では「ぬれ」を制御することで、様々な分野で新しい付加価値が想像されてきています。
 たとえば、「曇らない鏡」「水をはじく衣類」「すばやく効く薬」「汚れないフライパン」など、私たちの快適な生活は「ぬれ」の制御技術によって支えられているといっても過言ではありません。
 「ぬれ」を制御するには、正確な評価が必要であり、そのために接触角計は幅広い分野で使用されています。
 表面分析の分野で“3種の神器”に例えられる、オージェ電子分光分析(AES)、X線光電子分光分析(XPS)、二次イオン質量分析(SIMS)に、接触角測定を加えることで表面状態の特性をより多面的にとらえることができます。

計測システム CMOSカメラ
測定方法 接触角 液滴法
測定方法 表面張力 懸滴法
解析方法 接触角 θ/2法、接線法
解析方法 表面張力 ds/de法
測定視野 固定
最大試料寸法 100×100×10(㎜)
最大試料重量 300g
ステージ可動範囲 上下」:10.5㎜
動作環境 温度:10~35℃、湿度:30~80%RH(ただし結露のないこと)
測定範囲 接触角 0~180°
測定範囲 表面張力 0~100mN/m
測定表示桁 0.1または0.01()
表示分解能 接触角 0.1°
表示分解能 表面張力 0.1mN/m 

機器名 メーカー名 型番

47_接触角計(協和界面科学株式会社)DMe-211【購入年:R1,辻幸一,工学部B棟102室】

仕様 特徴

  • 測定者の判断で最も個人誤差を受けやすい液滴画像の取り込みタイミングを任意に設定することで、測定値のバラつきを最小限に抑えます。
  • ぬれ性の影響因子の一つである表面張力の測定ソフトウェアも標準装備しています。

接触角測定の画像処理機能において、画像取込タイミングにおける自動液滴認識を可能にした接触角計です。
この機能により、測定者の判断で最も個人誤差を受けやすい液滴画像の取込みタイミングを任意に設定することで、測定値のばらつきを最小限に抑えます。
常温下における静的接触角測定を精度良く測定することを的に絞り、機能を限定することで低価格化を実現しました。
ぬれ性の影響因子の一つである表面張力の測定ソフトウェアも標準装備しています。

学内 利用料金設定

    • 本人測定:料金は別途お問い合わせください。

学外 利用料金設定

    • 学術指導:実施及び費用は双方で協議の上、決定します。
    • 共同 受託研究:実施及び費用は双方で協議の上、決定します。
管理部局

工学研究科

設置場所

杉本キャンパス 工学部B棟102室

問い合わせ先

大阪公立大学 杉本キャンパス 研究推進課 研究基盤共用センター