留学生・学外からの進学を希望する方へ

大阪公立大学大学院 情報学研究科 学際情報学専攻 自然言語処理研究室では、本研究室での修士課程や博士後期課程を希望する学生を広く募集しております。研究テーマのページに記載したものを中心に自然言語処理や機械学習に関連した様々なトピックに関して修士や博士の研究テーマとして取り組むことが可能です。本研究室に興味がありましたら、お問い合わせフォームからご連絡をいただければ、日程を調整させていただきます。

他大学の学生・社会人・留学生の方へ

他大学の学生、社会人、留学生の方で本研究室で修士や博士の学位取得を目指す方を広く募集しています。

本研究室が所属する情報学研究科 学際情報学専攻では9月と2月(9月で定員を満たした場合は実施されません)に大学院入試を行っています。募集要項には、「出願手続き前に、指導を希望する教員と相談すること」と明記されています。大学院の入試後に配属された研究室で教員と学生間で研究指導に関する不一致が起こらないためにも必ず研究室見学や指導教員との面談を行なってください。本研究室で学位取得を考えている方は、まずお問い合わせフォームより連絡をお願いします。お問い合わせフォームより連絡をいただいた場合、研究室見学および面談のための日程調整を行います。私との面談だけでなく、研究室の見学を通して研究室の雰囲気を知ってもらうためにも直接来校してもらうのがよいと思います。しかし、遠方の方や時間的に直接来校することが難しい場合には、zoomなどによるオンラインでの面談も可能ですので、遠慮せずご相談ください。

大学院の入試を合格できるだけの実力を持っていることはもちろんですが、研究を円滑に行なっていくために以下の条件を満たしていることを強く推奨します。院試に関して質問があれば、遠慮なくお問合せください。

  • TOEICは650点以上を推奨します。院試でもTOEICスコアは必要になるので、院試の受験を考えている方は必ずTOEICを受験しておいてください。スコアの目安については研究を進めていく上で、関連研究の文献として英語論文を読む必要があることはもちろん、本研究室では学外発表は国際会議が主になっています。このため、英語を用いた円滑なコミュニケーションを行える目安として、650点以上を推奨します。
  • 数学について。本研究室での研究を行う際に論文を理解する必要があります。具体的には、微分、線形代数、確率論に関する知識が必要になります。また、院試では線形代数と統計学が出題科目となるため、本学のシラバス(線形代数1、線形代数2A、統計学基礎1、統計学基礎2)と過去問を確認した上で、院試の勉強を進めてください。
  • 専門科目について。本研究室での研究を進めていく際に、プログラムによる実装が必要になります。主にPythonを使っています。院試では、コンピュータアーキテクチャ、情報ネットワーク、情報システム工学が専門科目となっているので、過去問や関連授業のシラバスの内容を確認した上で、院試の勉強を進めてください。

留学生の方へ

現在の業務量を考慮すると、大学院からの研究テーマの立ち上げ、遂行する際の指導に十分な時間を割けません。これまでの傾向から、研究室を希望する留学生の多くは、大学時代に自然言語処理や深層学習自体をテーマに研究を行っていない場合が多く、正確にどれだけの研究遂行能力があるのか判断できない状況です。また、履歴書などに記載されている日本語能力の資格にも関わらず、研究における議論をする際に日本語または英語での議論が十分できないという状況も頻発しています。このような状況のため、既に本研究室と共同研究を行なっているなどの場合を除き、お互いに有意義な研究活動を行えるとは言い難いため、留学生の募集は申し訳ありませんが当面見送らせていただいております。本研究室では研究テーマ自体を自分で構築する必要があるため、多くの議論やコミュニケーションが必要となることを考慮して上記の判断としました。

学際情報学専攻では入学願書に「希望指導教員」と「事前相談の有無」に関して記載する必要がありますが、事前相談(本研究室では面談等)を行わずに、事前相談有りとして願書を提出している事例が見られます。そもそも無断で願書を提出する学生とは研究指導において信頼関係を構築できません。また、上記の理由で留学生の受け入れを見送っている状況もあり、本研究室で研究活動が十分に行えると判断できない場合には返信もしておりません。このため、返信がなく事前相談を行っていない場合に、絶対に無断での願書の提出はしないようにしてください。

留学生の方から研究生の希望や大学院への進学希望のメールによる問い合わせが多くなってきています。まずお問い合わせフォームより連絡をお願いします。メールの内容についても研究室のHPを見ず、過去の研究に関する情報をもとにメールで受験の希望を伝える方が多く見受けられますが、そのようなメールによる問い合わせには一切対応を致しません

本研究室では研究生としての受け入れは現在行なっておりませんし、受け入れを再開する予定はありません。必ず大学院の入試を受験することを前提に連絡をお願いします。

大学院に入学してから研究室で集中して研究に取り組み、就職活動へのトラブルを回避するため、受け入れのための目安を以下にまとめます。受け入れが可能かどうかは、研究室の配属状況に強く依存するため、この目安を全て満足したからといって無条件で受け入れる訳ではありませんが、一つの基準として明示します。

  • 日本語能力について。日本の大学を卒業していない人は、出願時JLPT N1を取得を必須とさせていただきます。本研究室は、言語を対象に研究を行っており、研究を進めていく上で多くの議論を行う際に言語に関しる複雑な概念を理解する必要があります。また、本学の大学院での授業の多くは日本語で行われ、日本語によるレポート提出やプレゼンテーションなどもあります。これらは学位取得に必要な授業です。これより、日常会話レベルではなくコンピュータサイエンスに関する用語を日本語で理解して利用できるだけの日本語の運用能力が必要となります。上記を考えると、N1を取得していない場合には、受講および修士論文研究の指導に支障が出ると考えられます。
  • 数学について。EJUの数学コース2で120点以上を推奨します。母国で大学等を卒業している方からの希望がほとんどですが、大学院の入試に合格するためにはセンター試験程度の数学の理解は必要最低限必要となります。
  • 英語について。研究室では主に国際会議での発表を行います。このため、英語で論文を書いたり、英語でプレゼンをする機会が多くなります。英語が母語である人には問題はありませんが、そうではない人はTOEIC650以上のスコアをとっていることが好ましいです。