活動内容

社会課題の解決に向けた新産業創出を目指した都市農業への挑戦

Regenerative Urban Farming(持続可能な都市農業)の必要性とコンセプト

  • 都市に大量にあるリサイクル資源などを第一次産業で再利用する循環システムの構築(海外依存の抑制)
  • 人口減少と共に都市部でも空き地が増加,防災や防犯上も有効利用が課題
  • 都市部においても食糧生産を行い,生産物やエネルギーを地産地消する
  • 農業における働く人の確保,働く人の多様性,農業従事者の若返り,都市の人間の関わり合いの機会の増加,QOLの向上や健康寿命,フレイル予防への貢献など
  • 限られた資源・人材を使った農業という意味での宇宙農業の技術開発との連携
  • 農作物を作ることができる人は,(面積が小さくても)作ることができる場所で食糧生産し,食糧自給率向上と安全保障に貢献すると同時に潜在的な生産者となる
  • 人,物,金,エネルギー,ゴミなどの資源が小さい範囲に大量に集まっているので,全ての資源を運ばずに資源化(リサイクル)して地産地消する
  • 大生産地の近郊・地方農業とともに一体となって食糧生産をすること。 従来農業の代替とならない(捉えられない)ように発展させる
  • 特に都市での農業生産には,販売収入以外の価値を創造して付加したり,農業を新たな「副業」として提案し,農業の定義を刷新し,生産者の裾野を拡大する
  • IoT,AI,ビッグデータ,自動システムなどをフルに活用してどんな人でも手軽に一定レベル以上の生産からリサイクルまでのシステムにする
  • 初等〜高等教育までの教材としての利用や作業の精神的,物理的効果の利用
  • 新産業を生み出す可能性を追求する人材育成の場としての活用
  • 第一次産業(※定義は変えていきたい)を人任せにしないマインド(ジブンゴト)の醸成による関わり合う社会の形成
  • 「そんなことはできっこない」は決して言わず,皆で解決する方法を模索する
  • ひとりじめせず,社会全体で進めること(Cooperate, Not Compete.)

農学部附属教育研究フィールド

https://www.omu.ac.jp/agri/field/

  • 政令都市(堺市)の中百舌鳥キャンパスにある5ヘクタールの農場
  • 都市特有の環境と都市に集積する持続可能な資源を使った食糧生産
  • 都市農業の展開による新産業の創出を目指した教育研究(大阪モデルの構築)

フィールド

Urban farmingの中心施設 Smart Green HouseSGH
 栽培の自動化・軽作業・経験不問の栽培を目指す(ヤンマーHD共同研究)

Smart Green House

試験栽培のデータとノウハウを蓄積してマニュアル(生産レシピ)を作成する

現在,栽培データの見える化を検討中(関連企業との協議中)

都市農業の社会実装構想案

Virtual Farmingの必要性

 大阪公立大学モデル 

都市の候補地で新規に施設栽培で農業を始める場合

  • 候補地の日当たりや風向きなどによるハウスの建て方(向き),骨組みや設備の風などの検討が必要になる
  • 実際の栽培を行わないと品種選定,行害虫の防除にかかる費用や時間が計算できない
  • 労務にかかる人数や時間が計算しにくい
  • 青果物の日産量,貯蔵方法や出荷方法,出荷ルートなどの予想や検討が必要

Virtual Farming

多地点でデータを蓄積し,バーチャルで栽培の是非などを評価できる仕組み作り

都市本格生産型に挑戦

 大阪公立大学モデル 

都市中心部で本格的な生産をする形態は日本では殆ど例が無く,近郊農業を含む形が都市農業として認識されている。

  • 生産の優先順位が高い
  • IoT,自動化,省力,土地分散
  • 高付加価値(ゲノム編集含む)
  • 新規就農,障害者雇用促進
  • ショールーム(観光農園)
  • 精密農業
  • 地方大産地との品目の作り分け(分業型)
  • 少量,多品目(スケールメリットがない)
  • 休耕・遊休地,団地,架線,港湾部水上などの有効活用
  • 防災一次避難拠点としての利用

都市本格生産型に挑戦1

都市本格生産型に挑戦2

    都市部森之宮新キャンパスでの社会実験案 コンテナ栽培活用例

     大阪公立大学モデル 

    キャンパスや公園などでの活用案

    • 実験実習などの材料育成(温室利用)
    • 学生の集う場所(購買,カフェ,図書館機能など)
    • 学生の働く場所(安全なバイト先)
    • 食材やメニューの社会実装前の試験や調査研究(共同研究)
    • キッチンカーとのコラボ(共同研究)
    • アスリート食としてのメニュー立案とパフォーマンスの評価(共同研究)
    • 他キャンパスやイベントなどでの利用につなげる(オープンキャンパス,入試試験室の確保など)
    • プロジェクト後にコンテナの処遇に困らない(レンタル)
    • 閉鎖系の狭小空間での栽培法の確立は宇宙農業のノウハウとつながる

    コンテナ栽培活用例

    都市本格生産型に挑戦 老朽化した団地の再利用案

     大阪公立大学モデル 

    • 団地の駐車場や屋上にコンテナや農地を設置し,農産物栽培を行う
    • 定期的な市場(マルシェ)を開催して人の集まる場所を作る
    • 陸上養殖との組み合わせ(アクアポニックス)
    • 雇用の創出,ラストワンマイル問題への対応

    など

    団地

    都市本格生産型に挑戦 農福連携の推進

     大阪公立大学モデル 

    農福

    • ケアハウスなどの都市部の居住者へのサービス
    • 畑が作業者の元に来てくれるというサービス
    • 農作業の精神的,肉体的な効果の検証
    • ラストワンマイル問題への対応
    • コミュニティの形成(地域の活性化)
    • 雇用の促進(健常者も障害者も)

    農福連携の推進

    副業・福利厚生としての農業の提案に挑戦

     大阪公立大学モデル 

    <アイディア(案)>

    • 仕事帰りにハウスによって作業をする
    • ハウスやコンテナ栽培を同期入社,同じ部署などでシェアし,会社の福利厚生(グリーン休暇など)として活用する
    • ICTを利用して24Hでモニタリング (休憩中なども見られる)
    • 健康保険の保険料などへの利用
    • 農業従事者の潜在的な確保

    仕事帰りの選択肢

      都市農業の社会実装構想(協業する大学,自治体,企業など) 緑の帯を都市から大生産地までつなぐ構想

      都市農業の社会実装構想

      都市の緑の変遷(職業としての緑)

       初等教育に農業を組み込む

       探Qみらいファーム https://www.omu.ac.jp/tanq/index.html

       読売新聞との協業で10ヶ月にわたり小学生に米作りを学んでもらう活動