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2026年3月12日

  • 在学生
  • 農学

失敗の積み重ねが強さに。農学の探究とフルマラソンで培った粘り強さ/農学部 河田 朋果さん

大阪公立大学(OMU)の1期生として入学し、農学部で学びを深める河田 朋果さん。受験時のエピソードから、実験での試行錯誤、そしてフルマラソン完走という意外なー面まで、OMU1期生の等身大の姿を伺いました。

PROFILE

    • 河田 朋果(かわた ともか)

  • 農学部応用生物科学科4年生
  • 2022年3月 奈良県立奈良高等学校 卒業
    2022年4月 大阪公立大学 農学部 入学
    2026年3月 大阪公立大学 農学部 卒業
  • ※所属・学年は取材当時

志望理由と入学のきっかけ

Q. 開学したばかりの大阪公立大学を選んだ理由を教えてください。

一番の理由は1期生という響きがかっこいいな、と感じたことです。前例がないからこそ期待感がありました。家から通える距離であったことも決め手の一つです。

Q.高校時代は物理選択だったそうですが、なぜ農学部へ?

実は高校では物理を専攻していました。ですが、幼い頃から食品会社へ入りたいとの夢があり、食の根幹を支える農学を学びたいと考えるようになりました。入学当初は、生物未履修の状態から専門知識を吸収するのに苦労しましたが、周囲の友人に教わったり、一緒に勉強したりすることで乗り越えてきました。

Q. 入学前に不安だったことはありますか?

新しい大学なので具体的に何を学べるのか分かりにくい部分はありました。ですが、実際に入ってみると統合前の旧大学から在籍する先輩たちもいましたし、授業も楽しくて不安は解消されました。

インタビューの様子

学びと研究内容

Q. 特に印象に残っている授業はありますか?

2年生の時に履修した「バイオエコノミー論」です。単なる座学ではなく、これまで学んできた知識を活かし、グループで商品を企画する実践的な授業で、先生方や学生を投資家に見立ててプレゼンを行います。私の班は、界面活性剤の原料に注目し、微生物を利用した天然由来の界面活性剤を用いたお風呂用洗剤を提案しました。その結果、投資額で1位を獲得することができました。

Q. 現在の研究について教えてください。

代謝機能をゲノム情報と関連づけて研究するグループに所属しています。現在は、生活習慣病の予防につながるような代謝物の研究に取り組んでいます。代謝産物や蛋白質等の生体分子をあつかったり、ゲノム情報を解析したりして、目に見えないミクロの世界を探求しています。

Q. 研究を通じて、ご自身の中で変わった部分はありますか?

一番は粘り強さが身についたことです。どれだけ準備しても予想した結果が出ない期間が続くことも珍しくありません。でも、新しい結果がでたときの喜びは何物にも代えがたいです。この試行錯誤のプロセスこそが大切だと気づきました。

Q. 農学部ならではのユニークな経験はありますか?

2年生の時のフィールド実習です。実際に田んぼに入って田植えを行ったり、トマトやメロン、ラディッシュなどの野菜を自分の手で栽培したりしました。また、学内の果樹園では剪定作業やミカンの収穫を行ったりもしました。自分で育てた作物を食べたのは農学部らしくて良い思い出です。味は格別でした。

栽培したメロン

大学生活と課外活動

Q. サークル活動などはされていますか?

ランニングサークルMetraに所属しています。これまでにフルマラソンを3回完走しているんです。奈良マラソンなどに出場しました。30kmを過ぎてからが本当に苦しいのですが、仲間と励まし合って完走した経験は大きな自信になっています。
ランニングサークルMetra(Instagram)

Q. 卒業後、大学院進学を選んだ理由について教えてください。

現在取り組んでいる研究を自分の手でさらに前に進めたいという思いが、大学院進学を決めた一番の理由です。また、将来研究職に就きたいという目標に向けて、そのための基礎をしっかり築きたいと考えたことも大きな理由です。学部で研究に取り組む中で、自ら仮説を立て、実験を重ね、結果を解釈するという一連の過程を繰り返し、その面白さと難しさを実感しました。この研究の世界で自分がどこまで通用するのか、さらに挑戦したいと思ったのも進学を決めたひとつの決め手です。将来は研究を通じて社会に貢献できるような仕事に就きたいと考えています。

Q. 受験生や高校生にメッセージをお願いします。

ぜひ何事にも挑戦してください。今の自分より一歩高い場所を目指して挑むことは、たとえ失敗しても決して無駄にはならず、必ず将来の大きな経験になります。

ランニングサークルMetraでの活動の様子