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2026年8月10日

  • 在学生
  • 商学/経営学

声援を背に受け、世界の舞台へ。競泳で世界を見据える現在地/体育会水泳部 久野 日菜乃さん(商学部)

全国の舞台に立ち、着実に実績を積み重ねてきた体育会水泳部の久野 日菜乃さん。
自由形中長距離を専門とし、第101回日本選手権水泳競技大会で、400m自由形4位、200m自由形8位入賞。
また、第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く2025」水泳競技大会では、大阪府代表選手団に選出され、自由形400m4位入賞、第101回日本学生選手権水泳競技大会では200m自由形4位、400m自由形5位と、日本トップレベルの舞台でも存在感を示しています。
粘り強いレース運びと着実な成長で結果を残してきた久野さんに、これまでの競技人生や競技にかける思い、大学生活や将来についてお話を伺いました。

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PROFILE

久野 日菜乃(くの ひなの)

体育会水泳部
商学部4年生
田尻町水泳連盟所属
専門種目:自由形中長距離

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  • <直近の主な試合結果>
    2025年9月  第101回日本学生選手権水泳競技大会 
          
    200m自由形4位、400m自由形5位
           第79回国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く2025」水泳競技大会
                            大阪府代表選手団に選出。 競泳自由形400m4位
    2025年10月   第67回日本選手権(短水路)水泳競技大会
            400m自由形で準優勝。自身初となる全国大会でのメダルを獲得
    2026年3月     第101回日本選手権水泳競技大会      
                            400m自由形4位、200m自由形8位
    2026年6月     第102回日本選手権水泳競技大会   
                            800m自由形 6位、400m自由形7位

    ※所属・学年は取材当時

Q 水泳を始めたきっかけを教えてください。

5歳の幼稚園年長の時に始めました。当時、周りが習い事を始める時期で、私の方から「やってみたい」と言い出したのが始まりです。最初は近所のスイミングスクールに通っていましたが、小学6年生の時に、今の拠点である「田尻町水泳連盟」に移籍しました。 

Q 田尻町水泳連盟へ移籍されたのには理由があったのですか?

コーチが、かつて私の母を教えていた方だったんです。ちょうど私が伸び悩んでいた時期だったこともあり、母に「移籍してみたら?」と勧められたのがきっかけでした。自宅から車で4050分ほどと少し距離があるのですが、小学6年生から今もずっとそこで練習を続けています。移籍してすぐに急成長したわけではありませんでしたが、中学3年生の時に大きく自己ベストを更新し、初めて全国大会に出場できるようになりました。 

Q 現在の練習環境や、専門種目である「自由形中長距離」の魅力について教えてください。

普段は大学の水泳部では練習しておらず、練習は田尻町水泳連盟で行っています。週6日のペースで通っており、日によっては朝練と夕練の2回練習があります。専門種目は昔からずっと自由形です。昔からスピードよりも持久力のほうが自信があり、200mから800mの中長距離が専門になっていきました。中長距離は前半型の選手や後半型の選手がいて、レースの駆け引きが生まれるところに魅力を感じています。

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Q ご自身の強みや、逆に今課題だと感じていることはありますか?

自分の得意な形は、前半と後半を同じくらいのタイムで泳ぐレースプランです。ただ、それだけでは勝てないことも多いので、後半が強い選手がいるなら前半から攻めるなど、対戦メンバーの特性やその日の調子に応じて、コーチと相談しながら戦略を変えることもあります。緊張で体が動かなくなるようなことは少なく、大きい試合でも自分の持っている力をしっかり発揮できるほうだと思っています。一方で、課題は400mレースなどでの「最後の50mにおけるラストスパートの爆発力」です。周りの選手がもう一段キックを入れ直してスパートをかける中、そこについていけないことがあるため、現在は週1回の本格的なマシントレーニングや、毎日の腹筋や懸垂などの自重トレーニングを通して、筋力アップに励んでいます。

Q 試合前後のルーティンがありますか。また、特に印象に残っている大会を教えてください。

ルーティンは特には決めていません。音楽を聴くこともありますが、その時々ですね。これまでのレースで一番印象に残っているのは、202510月に開催された「第67回日本選手権(短水路)」です。400m自由形で準優勝を果たし、全国大会で自身初となるメダルを獲得できたレースなので、とても印象深いです。

Q 普段は学外の田尻町水泳連盟で練習されているとのことですが、大学の体育会水泳部とはどのような関わり方をしているのでしょうか?

インカレ(日本学生選手権)などの大学の大会では、大阪公立大学のジャージを着て大学の名前を背負って出場し、その他の試合では田尻町水泳連盟の所属として出場する、というように、大会によって所属を切り替えています。普段の練習場所が違うため一緒には泳いでいませんが、大学の大会だけではなく、ふたば祭など大学行事でも関わっています。

Q 大学の水泳部はどのようなチームですか?

杉本キャンパスと中百舌鳥キャンパス、両方に拠点があり、基本的には各自のキャンパスで活動していますが、体育会水泳部としては一つの組織です。マネージャーも含めると全体で約60人が所属するチームです。高校時代は公立高校で、試合に出るのが私一人だけということもある少人数のクラブだったため、今のように大勢の仲間から応援してもらえる環境はとても新鮮で楽しいです。レースの入場時に大きな声で名前を叫んでくれたり、泳いでいる最中も手を振って応援してくれているのが見えたりするので、すごくパワーをもらっています。

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Q 高校時代、学業と競技の両立で工夫されていたことはありますか?
本学商学部を選ばれた理由も教えてください。

高校時代は週4日の7時間授業に加え、水泳の練習もあったため、周りの子と比べると圧倒的に勉強時間が足りない環境でした。そのため、電車内で単語を覚えたり、授業中にその場で覚えられるものはすべて覚えてしまうといった工夫をしていました。大学進学の際には、関東の競泳強豪大学からもスポーツ推薦のお話を頂いていたので、悩みました。しかし、現在の指導環境のままで競技を続けたいという思いが強く、自宅から通えて、かつ学業においてもしっかりと学べるという理由から、大阪公立大学を選びました。商学部を選んだのは、マーケティング分野に興味があったからです。

Q 大学の授業や学生生活で、印象に残っていることは何ですか?

授業は、「キャリアデザイン演習」が非常に面白かったです。56人の学生でチームを組み、例えば『FM802の企画を考える』『新しい商品を売り出すための戦略』といったテーマについて自分たちで思考を巡らせ、実際に企業で働かれている方にプレゼンテーションを行うという内容でした。これまでの座学とは全く異なる実践的な授業で、とても印象に残っています。 他には、友達や水泳部の同期との旅行など学生生活も充実しています。

Q 現在、商学部の4年生ですが、どのような卒業論文を執筆されていますか?

石井 真一教授のゼミに所属しています。せっかくなら自分にしか書けない独自性のあるテーマにしたいと思い、専攻しているマーケティングと水泳を絡めた内容で進めています。 具体的には「スポーツ観戦の価値共創」をベースに、観客同士の盛り上がりがどのようにスポーツ観戦というビジネスを成り立たせているのか、競泳観戦における価値について調べているところです。

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Q これまでの水泳人生を通じて、ご自身が最も成長したと感じる部分はどこですか?

「努力を継続すること」の大切さを学びました。水泳のハードな練習をこなしながら大学の勉強も並行させる生活はかなりハードスケジュールになりますが、その中でも自分の目標を見失わず、計画性を持って行動する力が身に付いたと感じています。

Q 結果が出なくてモチベーションが下がってしまった時などはどう乗り越えていますか?また、水泳以外の趣味があれば教えてください。

結果が悪かった時は、ただ落ち込むのではなく、レースの動画を何度も見返して俯瞰的に振り返るようにしています。「何が悪かったのか」「次はどこをどう変えればいいのか」を論理的に反省して、次のアクションに繋げています。また、水泳とは完全に頭を切り離して、買い物に出かけるなど、リフレッシュする時間も大切にしています。最近は趣味というほどではないですが、自分でネイルをすることにハマっていて、良い気分転換になっています。

Q 今後の競泳における目標と、卒業後のキャリアデザインについて教えてください。

直近の競技目標としては、大学生の日本一を決める大会「インカレ(日本学生選手権大会)」での優勝を目指し、全力で練習に取り組んでいます。大学卒業後は、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックまで現役を続けることを決めています。

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Q 卒業後も競技に専念されるのですね。就職活動はどのような形で進められているのでしょうか?

一般的な就職活動とは異なり、競技に集中させていただけるような、いわゆるスポンサーとなって支援してくださる企業を軸に就職活動し、内定をいただいたので、来年から就職する予定です。ただ、競技に専念できる環境を提供してくれる企業を見つけるのはなかなか難しいのが現状です。オリンピックという大きな夢に向かって競泳に専念できる環境を掴み取りたいと思っています。

Q いつも応援してくださっている方々へメッセージをお願いします。

大学のOBの方々をはじめ、いつもたくさんの方から温かい応援をいただいており、それが日々の大きな励みになっています。自分だけの力では絶対にここまで来られなかったと思います。「応援してくださる方々のために、もっともっと頑張って良い結果を残したい」と心から思っています。本当にいつも感謝しています。

Q 最後に、高校生へメッセージをお願いします。

高校3年生の後半など受験期になると、塾の勉強などで学校を休みがちになる人もいるかと思いますが、私は高校時代、一日も休まずに学校に通い続けました。自分なりの生活サイクルを崩さずにキープし続けたことが、結果として水泳と学業のどちらもうまくいった要因だと思っています。勉強ばかり詰め込みすぎるとどうしても息が詰まってしまうと思うので、友達との何気ない会話を楽しんだりしながら、うまく息抜きをして、自分の目標に向かって頑張ってください!