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2026年7月22日
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知るきっかけ、考えるきっかけをつくりたい―学生たちが挑んだレインボープロジェクト―
毎年6月は「プライド月間(Pride Month)」と呼ばれ、LGBTQ+に関する啓発活動や、多様性を祝福するさまざまなイベントやキャンペーンが世界中で開催されます。本学でも7月1日に森之宮キャンパスで、「どこでもプライド・キャラバン」というイベントを開催しました。企画・運営したのはレインボープロジェクトの3人の学生。活動への思いや印象に残った出来事などについて聞きました。
レインボープロジェクトのメンバー
- 今井 彩乃さん(生活科学部 人間福祉学科 2年生)
- 大嶋 美羽さん(生活科学部 人間福祉学科 2年生)
- 藤居 明優さん(看護学部 1年生)
※所属・学年は取材当時
まず、レインボープロジェクトについて教えてください。
- 今井さん
-
レインボープロジェクトは、大阪公立大学ボランティア・市民活動センター「V-station」を母体に、認定NPO法人虹色ダイバーシティさんからの呼びかけをきっかけに立ち上がった学生主体のプロジェクトです。プロジェクトの目的としては、性の多様性やSOGIについて知らない人や関心がない人にも、知るきっかけ、考えるきっかけになるような機会をつくりたいという思いがありました。それともう一つ、新入生に、『大阪公立大学にはこういうテーマを扱っている場がある』ということを知ってもらいたいと思ったんです。もし当事者の学生が入学してきたときに、『こういう場所があるんだ』と少しでも安心できる機会になればいいなと思っていました。 レインボープロジェクトとして実際に活動を始めたのは今年2026年の1月くらいでした。最初のイベントは4月の『お話しカフェ』です。性に関して思うところやもやもやした気持ちのある人や当事者の方が集まって、一緒に話せる場として開催しました。
- 大嶋さん
-
6月のプライド月間に合わせて、森之宮ライブラリーでパネル展示や関連書籍の展示も行いました。パネルはLGBTQ+の歴史を紹介するもので、虹色ダイバーシティさんにお借りしました。関連書籍は、私たちメンバーと文学研究科の新ヶ江 章友教授や虹色ダイバーシティさんでおすすめの本を選びました。そして、6月のメインイベントとして『どこでもプライド・キャラバン』を6月26日開催するため、みんなで制作をしたり、授業内で告知をしたりしました。
- 藤居さん
-
私は授業内告知にも回りました。思った以上にみなさん真剣に聞いてくださっていました。ところが6月26日は、台風の影響で午前中の授業が休講になり交通機関の乱れもあったりして開催できず、延期して7月1日に開催しました。この調整も大変でした。
2026年7月1日 どこでもプライド・キャラバン@森之宮キャンパス フューチャールーム
1.出張プライドセンター大阪
【参加団体】
・プライドセンター大阪(運営:認定NPO法人虹色ダイバーシティ)
・ORGEL(女性学研究センター学生チーム)
・ハムダイバーシティプロジェクト
・ボランティア・市民活動センター V-station
・アクセシビリティセンター
【内容】
各団体の活動内容紹介や資料の展示、参加者で作るプログレス・プライド・フラッグ など
2.映画『バースディ』上映会
「性の多様性を認め合う~誰もが自分らしく生きられる社会をめざして~」をテーマにした映画『バースディ』。認定NPO法人虹色ダイバーシティによるイントロダクションに続いて、映画を上映し、鑑賞後に参加者で感想を共有。
主催:大阪公立大学 ボランティア・市民活動センター V-station
協力:大阪公立大学アクセシビリティセンター/認定NPO法人虹色ダイバーシティ
【当日の様子】






みなさんがレインボープロジェクトに参加したきっかけを教えてください。
- 今井さん
-
もともとボランティアをやってみたくて、大学1年生の時にV-stationを知り、活動を始めました。V-stationに、認定NPO法人虹色ダイバーシティさんから一緒に何かできないか、という話があって、私は中学生くらいの頃からこのテーマには関心があり、いつか自分にも何かできることがあればと思っていたので、やりますと手をあげました。
- 大嶋さん
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私は今井さんと同じ学科で、今井さんに『よかったらやってみない?』と声を掛けてもらったのがきっかけです。最初は椅子並べや受付みたいなお手伝いだと思っていたんですが、企画から参加することになって(笑)
- 藤居さん
-
私はV-stationの説明会ですね。ボランティアに興味があって行ったら、今井さんがレインボープロジェクトの紹介をされていて。その後、お話しカフェに参加した流れで活動に加わりました。
活動の中で難しかったことはありますか。
- 今井さん
-
関わってくださる方が本当に多かったので、連絡や調整が一番大変でした。メールの書き方もよく分からない状態から始まったので、『CCに入れる』とかも最初は知らなかったです。
- 大嶋さん
-
私も同じですね。教授や職員さんとのミーティングやメールのやり取りは経験がなかったので緊張しました。誰に何を伝えたのか整理するのも難しかったです。
- 今井さん
-
あと、企画内容についても悩みました。『本当にこの企画で誰かの力になれるのかな』『どう伝えたら届くのかな』というのは最後まで悩んでいました。


4階ライブラリーのパネル&書籍展示会場
逆に、やりがいを感じたのはどんな時でしたか。
- 今井さん
-
当事者の方から『こういう企画をやっているのを知ってうれしかった』という声をいただいた時です。大変なこともありましたが、一人でもそう言ってくださる方がいたならやってよかったと思いました。
- 大嶋さん
-
私はアンケートですね。書籍&パネル展示のアンケートフォームを作ったんですが、初めて回答が届いた時はすごくうれしかったです。
- 藤居さん
-
授業で告知したのをきっかけに、実際にイベントへ来てくださった方がいたのもうれしかったですね。
7月1日のイベント当日はどんなことが印象に残っていますか。
- 今井さん
-
参加者同士が自然に話していたことです。普段はなかなか話せないようなことでも、この場だから話せる。そんな雰囲気ができていたのがうれしかったですね。
- 藤居さん
-
私は本当にいろんな考え方や感じ方の人がいるんだなと感じました。性の多様性というテーマでも、それぞれ関心を持っていることや悩んでいることが違っていて。そこがすごく印象に残っています。
- 大嶋さん
-
映画を見に来てくれた方から、学生さんがこういうのをやっているのを見て元気が出ましたって言ってもらったことです。最初の頃は、学生だけで企画を考えて大人がいなくていいのかな、外部の団体や先生や職員さんに学生が連絡を取っていいのかな、ってちょっと不安な気持ちがあったので、学生がやっているからこそ、と言ってもらったのは嬉しかったです。
活動する上で大切にしていたことはありますか。
- 今井さん
-
作業に追われてしまうことはたくさんあったんですけど、『なぜこれをやるのか』『誰に届けたいのか』だけは忘れないようにしていました。
- 大嶋さん
-
私もやることが多くてバタバタしてしまっているときに、今井さんから言われて、そうだった、目的を忘れちゃいけないと感じることがありました。
- 藤居さん
-
私は、できるだけ自分にできる仕事は引き受けようと思っていました。デザインや物づくりを担当することが多かったですね。



パネル&書籍展示の準備
レインボープロジェクトのメインイベントを終えて感じていることを教えてください。
- 藤居さん
-
自分自身にもステレオタイプがあったなと感じました。もっといろいろな人の考え方や経験を知って、視野を広げていきたいです。
- 大嶋さん
-
私も同じで、自分の思い込みに気づく機会になりました。もっと広い視点を持てるようになりたいと思っています。
- 今井さん
-
やってみたからこそ、自分が分かっていなかったことがたくさん見えました。もしまた機会があれば、これからも性の多様性に関わる活動は続けていきたいと思っています。もともとこういった活動をしているハムダイバーシティさんと一緒に何かやるとかもいいかもしれないと思っています。
最後に、学生や受験生へのメッセージをお願いします。
- 藤居さん
-
企画を通していろんな価値観に触れる中で、無理に理解しようと身構えなくてもいいと感じました。『多様な考え方、感じ方があるんだな』くらいに自然に受け止めていく姿勢を持てると良いのかなと思います。
- 大嶋さん
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私は心配性で、やる前から考えすぎてしまうタイプなんです。でも今回はやってよかったと思えました。なので、興味があることがあれば一度飛び込んでみてもいいんじゃないかなと思います。
- 今井さん
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大学生活って長いようですぐ終わるんです。だから、やってみたいことがあるなら、どんな形でもいいので挑戦してみてほしいです。
関連情報
大阪公立大学レインボープロジェクト
大阪公立大学ボランティア・市民活動センター V-station
大阪公立大学アクセシビリティセンター
ORGEL(オルゲル) 大阪公立大学女性学研究センター
ハムダイバーシティプロジェクト
「ジェンダー研究者が語る、今だからこそ考えたい多様な性との向き合い方」新ヶ江 章友教授
認定NPO法人虹色ダイバーシティ