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2025年7月4日
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まずは来て、見て、体験してほしい。大阪・関西万博パビリオン「飯田グループ×大阪公立大学共同出展館」でスタッフとして勤務/理学部 吉岡 優樹さん
大阪・関西万博のパビリオン「飯田グループ×大阪公立大学共同出展館」では、多くのスタッフがご来場の皆さまをお迎えしています。理学部化学科3年の吉岡 優樹さんもその一人。パビリオンで働くことになったきっかけや、万博ならではの楽しさや苦労する点、見どころなどをお聞きしました。

PROFILE
吉岡 優樹(よしおか ゆうき)
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大阪公立大学理学部化学科 3年
※所属・学年は取材当時
Q 万博のパビリオンで働くことになったきっかけを教えてください。
募集を知ったのは求人サイトがきっかけです。以前から万博には興味がありましたが、自分が通う大学が関連するパビリオンの募集ということもあり応募しました。私はこれまで塾講師の経験しかなく、接客などの新しいことに挑戦したいと思ったのも応募理由の一つです。万博にはさまざまな国が出展し、多くの人と交流できるチャンスがあります。それも魅力的でした。2024年10月頃に採用が決まり、2025年の3月に研修を受け、4月からはパビリオンで週3日程度勤務しています。
Q 普段の仕事内容や、仕事の楽しい点を教えてください。
私は「運営スタッフ」として勤務していますが、いくつかのポジションがあり、ローテーションで担当しています。例えば、車椅子の方など優先レーンを使用される方を対応する担当や、事前予約された方のバーコードを読み取って案内する担当、来場者の行列を整理する担当などです。
他には、お客さまが入場される直前に、西陣織の外壁や館内の展示物、ギフトショップなどの案内をするポジションがあるのですが、この担当が特に楽しくやりがいを感じています。外壁に使われている西陣織は絵柄によって織り方が異なり手触りも異なります。お客さまには実際に外壁に触れて体験いただくよう案内しています。またこのポジションは、お客さまとスタッフとの距離が近く、良いコミュニケーションの場になっています。これまでどんなパビリオンを訪問したのかをお聞きすることもありますし、万博グッズを身に着けている方とは、そのグッズがきっかけで会話が弾むこともあります。
何より職場の人間関係が良く、とても働きやすい環境です。休憩時間に他の担当のスタッフとお話ししたり、一緒に食事に行ったりと楽しく勤務できています。

Q 苦労する点はどのようなことでしょうか。また外国語対応もあるのでしょうか。
そこまで苦労する点というのはありませんが、初めて数百人単位の団体のお客さまを対応した時は、慣れていないこともあり少し大変でした。言語については、英語がわかる海外からのお客さまには簡単な英語で対応しています。英語も日本語もわからない方には、EXPOホンヤク(翻訳アプリ)を活用しています。また、スタッフは研修で手話も学んでいます。私も実際に耳の不自由な方に手話で対応したことがあるのですが、とても感謝されたのが印象的でした。
Q パビリオンの見どころは。
まずは、本学と飯田グループホールディングスが共同で研究を行っている、「人工光合成技術」の展示ですね。私は理学部化学科で学んでいますが、実は人工光合成研究センター所長の天尾教授の授業も受けたことがあるんですよ。
また、このパビリオンは「世界最大の西陣織で包まれた建物」と「世界最大の扇子型の屋根」として、2つのギネス世界記録に認定されています。5月下旬にはこの記録に関する展示も新たに加わり、開幕後もパビリオン内の展示が進化していると感じます。外壁に使用されている西陣織の説明も展示されていますので、入場前に外壁に触れて、パビリオン内でさらに理解を深めていただけると思います。
もちろん、目玉展示である直径24mの「ウエルネススマートシティ®」のジオラマは外せないですし、「ウエルネス・スマートハウス®」で未来住宅もぜひ体験してほしいですね。日本初の16Kの超大型スクリーンの高精細な映像も迫力がありますよ。
2階には、お食事やドリンクを提供するカフェがあり、こちらも人気です。お客さまから「パスタが美味しかった」など感想をいただくこともあります。
Q 最後に、これから大阪・関西万博や「飯田グループ×大阪公立大学共同出展館」に来場される方へメッセージをお願いします。
リピートで来てくださるお客さまも多く、いろんな魅力が詰まったパビリオンです。まずは一度、来て、見て、体験してください。私たちスタッフが元気な挨拶で皆さまをお迎えします。スタッフにも気軽に話しかけていただけると嬉しいです。お待ちしております!