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2026年6月29日

  • インタビュー

SIGLOCで越えていく世界と自分:受講者対談インタビュー

SIGLOC対談サムネイル

 SIGLOCとは大阪公立大学のGC・SI副専攻ソーシャル・イノベーション(SI)コースで提供される、世界の学生と共に社会課題の解決策を作り出す約3週間の集中プログラムです。SIGLOCにはSIGLOC-Online、SIGLOC-JP/USの2種類があり、オンラインで世界中の学生と協働学習を行うSIGLOC-Online、日本あるいはアメリカで海外の学生とフィールドワークを行うSIGLOC-JP/USが提供されています。いずれもSIコース修了要件の科目ですが、SIコース以外の人でも、この科目だけを履修することができます。今回は、SIGLOC-JPとSIGLOC-USに参加した学生にお話を聞きました!

  • SIGLOC-JP
  • 2023春(みゆうさん)
  • フードロスについて
    交流した留学生:アメリカ
     
    • 2023夏(あつしさん)
    • 阪南市の社会福祉について
    • 交流した留学生:アメリカ、ベトナム、インドなど
    • 2025夏(のあさん) 
    • 万博について
    • 交流した留学生:アメリカ、台湾、インド、メキシコなど
  • SIGLOC-US
  • 2024春(みゆうさん)
  • フードロスについて
  • 交流した留学生:アメリカ

英語「で」学んで成長するSIGLOC

みゆう
SIGLOCやSIコース自体を知ったきっかけは、入学式の時に配布された書類の中にパンフレットがあったことです。 興味はあったのですが、やはりハードルが高く感じて、その時は特に参加も考えませんでした。でも、一緒に同封されていたバーチャル・ランゲージ・テーブル(VLT:言語・文化交流ボランティア)の方に参加したら、ある程度英語を話すことへのハードルが下がりました。 その中で、VLT担当教員の千鶴子先生からSIコースを勧められたのがきっかけです。

バーチャル・ランゲージ・テーブル:VLTとは、アメリカの大学で日本語を学ぶ学生とオンラインで文化や言語について国際交流する場です。

あつし
僕の場合もみゆうちゃんと重なる部分があって、最初の副専攻のパンフレットの中でSIコースがあると知りました。その中でVLTの参加を通して担当の先生からSIGLOCがあるという話を聞いてたので、存在自体はそこで知りました。ただ、僕の場合はみゆうちゃんとか、他の参加者の方からSIGLOCが大変だという話は聞いてました。

聞き手
ハードルが高かったり、大変だったりというのは英語や、海外の人とコミュニケーションを取るところに関してですか?

みゆう
そうですね。私は特に海外の人とコミュニケーションを取ること自体はVLTで鍛えられたので、英語を話すこと自体への緊張や間違えることが怖いっていうのはなかったんです。でも、やはりSIGLOCとかSIコースでは、英語を勉強するのではなくて、英語を使って他のことを学ぶことが中心だと思うので、英語を活用して何かを学ぶということにまだ自信がなかったです。

あつし
英語でコミュニケーションを取るのが難しいというのは聞いてました。やはり、みゆうちゃんと同じく、英語を学ぶんじゃなくて、英語を使うので、使えないと議論に参加できないみたいなことで、そこは大変かなと思っていました。でも、僕自身が工学部の学生で、将来、主専攻の方で、英語を使って研究を進めていくというのが見えていたので、大変なんだろうけど、単に英語を勉強するだけじゃなくて、実際に英語を使ってディスカッションするということがチャレンジできるいい機会かなとも思っていました。

聞き手
そのようなコミュニケーションの難しさを乗り越えた先にSIGLOCで成長したことはありますか?

みゆう
SIGLOCを通して、メンタルが強くなったなってすごく思います。私は挑戦心や冒険心で飛び込んだし、一年生の終わりだったので、まだ英語力もですが、研究やフィールドリサーチも未経験で参加しました。しかもその時は日本開催だったから、アメリカ人の方がすごく多くて、私のグループは日本人が私だけだったんです。正直ディスカッションも全くついていけなくて、昼休みに入った時にすごい悔しくて、うわーって涙が溢れちゃった日があったんですね。でも、その時にあの先生たちももちろん励ましてくれて、教務室に行って「全然大丈夫やで」とか「頑張ってるで」とか言ってくれて。あと、お昼休みでお昼ご飯の時間だったから同じグループの子が呼びに来てくれたんですね。それがすごく嬉しかったのを覚えてて、そこからも別にたった二週間で英語力が上がったわけではないけど、喋れなくてもコミュニケーション取れたり、リサーチできたり、プレゼンテーションとかできるんやというのを知って、とにかくがむしゃらに頑張る力というのはついたかなって思います。

多分、SIGLOCの期間って英語ばっかり話さないといけないし、しかも難しいことをしてるので無理だとなると思います。でも、そこで諦めるんじゃなくて、英語を話せないけど、あなたと話したいということを表情や態度に出したり、わからないことをはっきりわからないと言って、これ教えてとかそういう話したいとか教えてほしいとか、仲良くなりたいという気持ちを、前向きな気持ちを出したりというのはすごく大事だなって思いました。

あつし
もちろんみゆうちゃんが言ってくれたみたいに、言葉でないコミュニケーション含めて伝えたいという気持ちを出すのは日本語でも英語でも第一ですが、やはり相手の立場になって考えるというのが大事だということに気づきました。僕が参加したSIGLOCは、 アメリカだけじゃなくてベトナムとインドの留学生もいて、それだけではなくて日本側の中でも学年が違う人がいたり、国籍が違う人がいたりしました。さらにSIGLOCの中で、社会の人と関わったり大学の外の人と関わったりという経験がありました。例えば、社会福祉協議会の方であったり、プログラムの中で子供食堂に行ってボランティアをしたんですけど、その時に小学生の子供たちに喜んでもらえるような企画を考えるってことがありました。その時に、その子供との接し方や話し方みたいなことって、言語の違いだけでなくて、背景の違いによって、コミュニケーションの方法が変わる、その上で相手のことを考えて伝えるべき内容を伝える、相手の言っていることを理解するということが大事だというのをよく理解しました。

逆にそれで言うと、単に英語を話すというのは文法だけですが、コミュニケーションという意味では、別の相手との意思疎通を図ることが大事だと気づきました。英語でのコミュニケーションにおいて、留学生の意見というか捉え方が違うのは、背景が違うから、その通りだと思います。それを学ぶことはSIGLOCが目指していることでもありますね。例えば、フィールドワークに行ったときに、海沿いの堤防の話とか、そこで津波が起きるとかというときに、どうやって津波を塞いだらいいかなというディスカッションになって、その時にインドの学生が「堤防の下に貯めたらいいんじゃない?」みたいなアイディアを話してて、日本人だったらそのアイディアって出て来ないなと思い、バックグラウンドが違うからこそ違う意見が出るんだなということに気づきました。

SIGLOCで新しい学びのスタイルを体験

みゆう
私は楽しかったことは主に二つあって、一つ目は、日本とは違う形態の授業を受けれたことです。アメリカの留学生が私の時はすごく多かったので、日本の授業というより、海外の授業形態を元にしていました。例えば、ディスカッションが行き詰まった時にちょっとスナックタイムを作ろうとなって、お菓子休憩を先生も一緒に取ったり、同じくアイデアが出てこなくなった時には教室から抜け出して、外にホワイトボードを持って行って外でみんなでブレインストーミングをしたりしました。そんなふうに、なかなか日本にはない形態の授業が受けれたことがとてもアメリカらしくて新鮮ですごく楽しかったのを覚えてます。

みゆうさんの写真

二つ目は、あの授業が終わってから、アメリカの学生さんと一緒にいろんなところにお出かけできたのはやっぱり楽しかったです。特に一番覚えてるのはファイナルプレゼンテーションが終わった日にみんなでカラオケに行って、みんながもうバーってはっちゃけて遊んでるというのが楽しくて、歌う曲もアメリカの曲なので、とてもテンションも違ってすごく楽しかったです。

あつし
僕が楽しかったことは、みんなでディスカッションしながら教室で授業もあれば、実際にフィールドワークみたいな形で学ぶこともあることです。これは、SIGLOCのいいところだと思います。あと、僕はその工学部の学生で普段、座学も多い中で、夏休みに集中して、一ヶ月弱フィールドワークがあるような授業というのに参加できたのはすごく楽しかったです。

特に夏のSIGLOCだと、留学生がSIGLOCの期間だけでなく、12月末くらいまでいるんです。だから、その後の授業も、留学生と同じキャンパスで受けました。たまに週末とか遊びに行って、一ヶ月SIGLOCで集中的に授業を受けたからこそ仲良くなって、海外の友達ができたというのは、SIGLOCのすごい強みかなと思います。

のあ
自分のSIGLOCの時には万博で絶対発表するって決められていて、その大舞台に向けて、みんなで準備する期間の中で、緊張する人もいたり、前に出て発表するのが嫌だなと思ってる人もいたり、ノリノリな人もいたり、色々な国の人と大舞台に向けて一緒に話せたというところがすごく楽しかったところです。あとは三週間ぐらいSIGLOCがあった中で本当の友達というか授業外でも一緒に晩御飯食べに行ったりとか、たまに電話もしたりするような、そういう友達ができたというところも楽しかったところです。

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あと、SIコースの副専攻で自分が参加した授業はアメリカが結構多かったんですけど、アメリカ以外の台湾、インド、メキシコとか、色々な英語のアクセントがある環境もすごく楽しかったです。自分はこのアクセントの英語は苦手だなとか、このアクセントはアジアだからわかるのかなとか、色々気づけたのも楽しかったところです。

SIGLOCから将来の自分を描く

聞き手
これからの社会の中で、こういうふうに生きていける自分になりたいなどのビジョンはありますか?

のあ
そうですね。やはり海外の人と何かをしたい。漠然としたイメージなんですけど、SIGLOCを通して、そういうところにずっと向かっていきたいなと思っています。具体的にいうと、今4回生で研究室生活が始まって、研究者の卵として、海外で開かれている国際会議とかに行ったり、短期留学や長期留学で、向こうの研究室を経験してみたりとか、将来的にポスドクとして、海外で研究続けてみたいというふうに思っています。やはり海外がいいなって思うところが、どの人も自分の意見の発信力が強くてそういう人にもっと囲まれて生きていきたいなと思うので、海外に今はこだわるようになってきました。

あつし
僕は、特定の海外の国で働くというよりかは世界的に活躍したいなと思います。それは日本国内でとか、例えばアメリカでというのではなくて、日本とアメリカ、ヨーロッパをつないだり、中国をつないだり、一つの国にこだわるというよりかは、グローバルって言葉が合うと思うんですけど、グローバルに働きたいなと思います。

あとはまだまだ日本って中に閉じこもって国際交流の面白さみたいな、他の人の視点を取り入れることの面白さみたいな浸透しきってないというか、なんかまだ勇気が出せない人が多いと思うので楽しいんだよということで、みんなを巻き込んでいけたらいいなと思います。国際交流は楽しいです。

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みゆう
私は二人とは違って文系なので、やっぱり民間の企業とかに触れる機会が多いです。それを通して思うのは、社会に出てしまうと利益優先になってしまうということを感じます。やはりSIGLOCなどの国際交流を通じていろんな文化とか言語とか考え方、価値観に触れて、他人の考えを尊重する力、相手の立場に立って行動する力がついたと思うので、利益優先ではなくて、いつでも人のことを考えれる人として、活躍したいなと思います。

最後に、SIGLOCここがおすすめ!

みゆう
一番は日本では普通には絶対経験できないようなことを、日本でも経験できることがおすすめのポイントです。それを踏まえた上でも、ハードルが高かったり迷ったりすることはあると思うんですけど、参加してしまえば何とかなるし、みんなすごい優しくて支えてくれるので、勇気を出して飛び込むというのがポイントだと思います。

あつし
SIGLOCは、どの学部でもどの学年でも本当にとても参加することのメリットがあると思います。自分は理系だからとか、自分は医学部で授業忙しいからとか関係なしに参加したらいいと思います。夏休み、春休みの時に集中的にできるというのは強みだと思いますし、元々、大阪市立大学の講義だったものが大阪公立大学になって、大阪府立大学の学生も受けれるようになってみたいな経緯もあるので。

あと、僕は理系で工学部だけど、社会課題を考えるということができて、これは大学生全般にすごいプラスアルファになる能力だと思うので、国際化もこれから進むだろうし、色々な人と関わるだろうしという中で、どの学生にも取ってもらえたらいいなと思います。

のあ
あつしさんと少しかぶってしまうところもあるんですけれど、自分も理系でテーマが社会課題で、どれだけ深く議論ができるんだろうってところが最初心配だったのですが、参加してみると、相手も理系の人がいて、それで社会課題についてディスカッションを三週間できるんだろうかというのは本当に全然考えなくていいことだなって思いました。逆に海外の人が自分の国のことをどう見てるのかとか、海外から見て日本の課題ってどう見えてるのかというところも面白かったので、そこを楽しみに飛び込んでみてほしいなと思います。

あとは前に出て発表する機会がとても多かったんですけど、初めは前に出てプレゼンをするのが全然好きじゃなくて。でも、何回も、何回も、何回もやって、毎日のようにやってるとコツも掴んでくるような気がしたので、そこも三週間、嫌でも発表するという合宿みたいな、そういうところがすごく良かったなと思うので、勇気を出して飛び込んでみてほしいなと思います。

編集後記

SIGLOCを通して、世界が広がったり、新しい自分と出会ったりして、成長した話を聞くのがとても楽しく魅力的でした。私も、国際学会に行ったり、国際比較研究をしたり、海外の方と交流する際は、今回伺ったコミュニケーションの話を参考に、自分の意見を発信し、相手の意見を傾聴しようと思います!

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