Special contents
2025年6月11日
私たちのSDGsへの歩み
-
こんにちは!大阪公立大学ソーシャル・イノベーションコースです!
- SDGsという言葉は誰しもが耳にしたことがあると思いますが、実際に自分にできることは何だろう?と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
- そこで、私たちの活動から少しでも新たな発見してもらえたらいいなと思います。
-
解決へのカギ
-
皆さん、SDGsウェディングケーキモデルというものを知っていますか?SDGsウェディングケーキモデルは、SDGsの目標17をケーキの頂点として、その下にある三つの階層「経済圏」「社会圏」「生物圏」によって構成され、それぞれが密接にかかわりあっているということを表しています。私たちが解決しなければならない課題は相互に関係していて個別には解決できないのです。そのため、私たちは複合的な解決策を考える必要があります。そこで実際に私たちがそのことをふまえて活動した内容を紹介したいと思います。
-
SDGsウェディングケーキモデル
-
-
阪南市とのかかわり
-
このソーシャル・イノベーションコースでは2018年度から阪南市をフィールドにした研修を実施しており、そこでなにかプロジェクトを行おうと考えました。いろいろ阪南市について調べていく中で、木糸というエコな素材を扱う会社があるということ、そして阪南市で行われている福祉事業の内容を知りました。そこで、私たちはこれらをつなげて社会課題の解決に貢献できるのではないかと考えました。
-
-
木糸について
-
この木糸というのが私たちの活動に大きくかかわってくるのですが、そもそも木糸とは何でしょう? 木糸というのは間伐された木材の再利用としてつくられた糸です。この間伐という作業は森林のメンテナンスのようなもので、きちんと間伐がされていない放置林は土砂災害などの原因になってしまいます。そのため、「環境」という面で見たとき間伐はとても大切な作業になります。そして、その間伐で出てくる木材を資源として活用できれば生産活動と環境保全のどちらも果たせるということです。
-
-
-
-
木糸の活用方法
-
私たちはこの木糸をどのように活用しようかということを考えました。そして阪南市の方々のアドバイスを受けながら模索し、木糸を使用したエプロンを作り阪南市の子ども食堂にプレゼントすることにしました。「Co-lofulエプロンプロジェクト」の始まりです。
-
Co-lorfulエプロンプロジェクトとは…?
-
Co-lorfulエプロンプロジェクトとは、子供たちとエプロンを一から作成し、地域社会に貢献するイベントです。木糸を使用して作られたエプロンを阪南市のこども食堂にプレゼントしました。
-
-
こども食堂
-
こども食堂は、子供たちの「食」を支えることに加え、放課後の居場所になっています。地域社会において重要な役割を果たしているこども食堂ですが、いくつかの課題があります。一つ目は、ボランティアスタッフは自分でエプロンを持ち寄る必要があり、負担が大きいことです。二つ目は、こどもたちからボランティアへ感謝を伝える機会がないことです。三つ目は、持続可能な支援の仕組みが不足していることです。Co-lorfulエプロンプロジェクトを通して、これらの課題解決に加え、阪南市の地域のつながりの強化、SDGsへの貢献のために、Co-lorfulエプロンプロジェクトを行いました。
-
阪南市内にはこども食堂が7か所あります。今回のCo-lorfulエプロンプロジェクトは、阪南市の漁港付近にある、「西鳥取 みんなの食堂」で行いました。
-
海外の留学生との交流
-
Co-lorfulエプロンプロジェクトでは、アメリカからアンドリューズ大学の学生が訪れ、イベントの運営メンバーとして参加してくれました。エプロン制作を行ったり、こども食堂を一緒に訪れ子どもたちと交流したりしました。
-
クラウドファンディング
-
Co-lorfulエプロンプロジェクトのイベント開催実現に向けて、クラウドファンディングを行いました。目標金額50万円のうち、29人の人が支援してくださり、支援総額は24万5500円となりました。支援してくださった方々には、写真や動画などの返礼を行いました。ご協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
-
-
-
-
SNS運営
-
Co-lorfulエプロンプロジェクトの情報を発信するため、InstagramやXの運営を行いました。
-
-
-
-
-
Co-lorfulエプロンプロジェクト当日の様子
-
イベント当日には、100人のこどもたちが参加してくれました。アメリカからの留学生とともに、こどもたちとゲームをしたり、チョークでお絵描きをしたり、アメリカから持ってきてくれたお菓子を一緒に食べたりしました。こどもたちもエプロン制作に携われるよう、エプロンのひもを通す作業も行いました。
-
-
-
-
大阪モデルの提案
今まで行ってきた活動は、私たちが提案したい、「大阪モデル」に当てはまります。大阪モデルというのは、簡単に言うと「生産活動、消費活動からなる経済系の循環がSDGsに向かう道筋そのものになる」というものです。従来は、経済活動が環境や発展途上国のコミュニティーを破壊しているという認識でした。しかし、大阪モデルでは新たな認識を提案します。経済活動を通じてSDGsに貢献するのです。今回の活動でいえば、
・間伐材から木糸にすることで、森林のメンテナンスが進み、森林環境が良くなることで災害が減る
・子ども食堂に提供することで地域コミュニティーの活性化につながる
・地産地消により、持続可能な生産の実現につながる
ということにより、SDGsの11番、12番、15番への貢献ができました。
最初に述べた通り、地球の課題は関わりあっており、複合的に解決する必要があります。だからこそ、私たちは経済、社会、環境にアプローチすることができる大阪モデルを世の中に広げていきたいと考えています。
-
おわりに
-
ここまで読んでくださりありがとうございました。私たちの活動から少しでも何かを感じてくださればうれしいです。みなさんも、自分にできることから始めてみませんか?