SIGLOC
2021年7月29日
- 研修の記録
第8回ソーシャル・イノベーション研修(オンライン、2021年6・7月)
第8回 SIGLOC-online
~ SDGs:地球規模の課題解決に向けた地域コミュニティーにおけるソーシャルイノベーション~
大阪市立大学は、2018年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の採択校として、Collaborative Online International Learning (COIL)を活用したソーシャル・イノベーター育成プログラムを開発しています。その一環として、SIGLOC (Socially Innovative Global Classroom)という短期集中型のソーシャル・イノベーション研修を行っています。
2020年の春より、COVID-19の影響を受けない国際教育として完全オンラインによるCOIL型教育プログラム「SIGLOC-online」を実施しています。
この度、2021年6月24日より4週間に渡って実施された「第8回SIGLOC-online」が、7月21日に無事終了しました。これまでの2週間プログラムより期間を拡大した初の試みです。 リーフレット
オープニングセッション
今回の研修テーマは「SDGs:地球規模の課題解決に向けた地域コミュニティーにおけるソーシャルイノベーション」です。
9の国・地域より総勢21名の学生が選ばれ、参加学生と教員全てが自宅から参加する完全オンライン形式で実施されました。
オープニング・セッションは朝と夜の2つのタイムゾーンに分けて開催されました。
朝のセッションは録画され、参加できなかった学生のために共有されます。
オープニング・セッションの様子(6月24日、朝)
カルチャープログラム
カルチャー・プログラムでは、参加学生は4つのチームに分かれ、まずはチーム名とロゴを作成。
各チームは週末にさまざまなツールを使用してチームミーティングを行い、それぞれ自国の文化を写真を交えて紹介するプレゼンを作成しました。
チームで集まってディスカッションする様子
カルチャー・プログラム:4チームのチーム名とロゴ
フォローアップ・セッション
教員と学生が集まって、課題についての質問や意見交換を自由に行えるよう、参加自由の同期セッションを実施しました。
この日はカルチャー・プログラムの公開日でもあったので、参加者は順番に各自作成したプレゼンを紹介したりもしました。
カルチャー・プログラムのプレゼン発表資料-一部(7月5日)
ウィークエンド・パーティ
日々の課題に追われる中、週末に学生たちがWeekend Partyを開催しました。
映画上映会や文化紹介、Cross-team Partyやゲーム大会など、国境と時差を越えてオンラインで交流を楽しんだ様子です。
(以下は、映画上映会の招待などSlackでのやりとり(6月9~10日))
課題への取組み:リサーチ・情報分析・ディスカッション
SIGLOCの期間中、セッション1では個別でディベート、セッション2~4ではグループ(各3~4名)に分かれて、
「循環型経済とローカル・サプライチェーン」「シビックプライドと地域コミュニティー」といった視点からのタスクに取り組みました。
その後、それぞれのグループが選んだ課題に対して、調査・分析して解決策をSIレポートとしてまとめました。
まとめ・レポート:最終報告会
最終日にはプレゼンテーションを用いた報告会を開催。
最終報告会は、全ての学生が一緒に参加できる時間帯を調整し、全員参加で実施しました。
4グループによる最終報告プレゼンテーション
最終報告会が終わって記念撮影(7月24日)
SIGLOCの全期間が終了後、すべての課題を達成した13人の学生に修了証が付与されました。
参加学生による自己評価・アンケート結果
NPS (Net Promoter Score)
NPSとは、この活動を友人や同僚に薦める可能性を数値化したものです。
第8回 SIGLOC-online: NPS 76.9
今回のSIGLOCを終えた参加学生へ、アンケート調査を行いました。
下記にその結果をまとめましたのでご覧ください。
第8回 SIGLOC-online Feedback Questionnaire Result
第8回 SIGLOC-online Pre & Post Self-Evaluation Results
海外学生とともにそれぞれの国で同じ社会問題に向き合いCOIL型教育として協働する事で、現地での研修とは異なった気づきや学びが得られることが期待されます。
これからも、大阪市立大学COIL推進室は、よりよい教育プログラムを目指して開発に取り組んでいきます。