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2025年6月6日
【概要】 現在、日本だけでなく、アメリカなど世界の大学のあり方を見ると、人文科学を経済成長に寄与しないものとして軽視する動きが顕著である(日本の学術会議をめぐる動きやトランプ政権の大学政策を見れば、それは自由な学問研究自体の危機の一環である)。しかし、そういう時代だからこそ、民衆の立場からの歴史を深めていくことが重要であり、それが現代社会に人文科学の意義を提示することにつながるのではなかろうか。 今回の国際共同セミナーでは、日本近世の都市と社会について世界的な視野から論ずる二人の報告をめぐって、議論したい。ボツマン氏は、江戸・東京の民衆の歴史スポットを訪ねるガイドブック(PGT)の作成経験を通して、“旅する”という行為の世界史を振り返るとともに、民衆の立場からの都市の全体史について論ずる。ダミコ氏は仙台藩の薬種流通に関する株仲間について取り上げ、英語圏の経済制度としてのギルドについての最新の研究を踏まえて、比較史的に問題を提示する。 多くのみなさんの参加を期待したい。
【日時】2025年7月5日(土) 13:00~17:00
【会場】大阪公立大学 経済学部棟2F 第4会議室 (Zoom併用)
【報告】①ダニエル・ボツマン氏(イェール大学) 「人文科学の世界的な危機をどう突破するかーPGTの経験を通して」②ジョン・ダミコ氏(東北大学) 「仙台藩薬種仲間文書からみた近世日本の流通・取引制度の諸問題」
※オンライン参加を希望される方は、参加申し込みフォーム(こちら、チラシのQRコードもご利用いただけます)から事前に申し込みをお願いします。(対面参加を希望される方は、事前申し込みは不要です)
【連絡・問い合わせ先】〒558-8585 大阪市住吉区杉本 3-3-138大阪公立大学大学院文学研究科 齊藤紘子研究室気付saito[a t]omu.ac.jp ([a t]は@に変換してください)
【チラシ】こちら(PDF)から閲覧可能です
【主催】大坂・周縁〈史料と社会〉科研
【共催】大阪公立大学大学院文学研究科 人文学学際研究センター(HIRC)