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教授挨拶

Professor Greeting

消化器外科講座では食道、胃、小腸、大腸、直腸、そして肛門まで、いわゆる消化管と呼ばれる管腔臓器の疾患を対象としています。主な疾患は食道癌、胃癌、大腸癌、炎症性腸疾患、消化管粘膜下腫瘍などです。その他、逆流性食道炎、大腸憩室、ヘルニアなどの良性疾患や高度肥満に対する減量手術(胃スリーブ状切除術)など、多岐にわたる疾患に対応しています。

前田清

2024年




疾患と治療

低侵襲で精緻な手術を行うことにより術後の合併症が少なく回復の早い患者様に優しい治療を目指しています。また最近ではVirtual Realityを駆使したNavigation手術も一部導入し、安全性にも配慮した手術を心掛けています。
また、手術に加え、薬物療法(化学療法、分子標的薬、免疫療法など)や放射線治療を併用した集学的治療にも積極的に取り組んでいます。近年の薬物療法の進歩は目覚ましく、集学的治療により根治性を高めたり、切除不能進行癌を切除可能にできるような症例も多数経験しています。
治療方針は当科だけでなく、肝胆膵外科、呼吸器外科、消化器内科とも密に連携をとり、看護師や薬剤師、栄養士、MSWも含めた合同でカンファレンスにて決定します。
患者様および紹介医様に満足いただける医療を提供することをモットーにしておりますので、開業医および勤務医の皆様には是非当科をご紹介いただけましたら幸いに存じます。

Research

研究

当教室では以前より1)がん免疫機能の解明および治療法の開発、2)癌の悪性度因子、予後予測マーカーの開発、3)癌の進展と栄養・炎症との関係性の解明について取り組んでおり、その成果は全国的にも高く評価されています。最近ではNavigation手術法の開発などにも取り組んでいます。

さらに癌分子病態制御学教室や他の基礎教室と連携し、先進的研究も行っており、その成果は広く世界に発信しています。
また、アメリカやスウェーデンなどの最先端施設とも連携し、最新の知識・技術を習得し、教室の研究活動に生かしております。
2023年には大学単独ではなく、連携病院も参加する大阪公立大学消化器外科の共同研究会(OMEGAの会)が発足し、疾患ごとに臨床研究などを積極的に進めているところです。
当教室に興味をお持ちの医学生および先生方へ
大阪公立大学消化器外科では私たちと一緒に仕事をしてみたいという方々を広く募集しています。2年間の初期研修の後、大学病院および30を越える連携病院の中で3年間の後期研修を行っていただきます。ほとんどの連携病院は大阪市および大阪府内にあり、大学との連携も良好です。
後期研修の後は臨床経験を継続することもできますし、大学院への進学も可能です。また、大学院に行かずに臨床を続けながら研究を行い、論文審査による博士号取得も可能です。希望する先生には臨床・研究を問わず、国内外の施設に留学して、最新の知識・技術を習得していただいております。
専門医資格については、外科専門医、消化器外科専門医はもちろんのこと、内視鏡外科学会技術認定医などより高度な専門医資格を円滑に習得できるよう支援するプログラムも作成しております。
私たちは、患者さんに満足していただくことはもちろんのこと、教室の全医局員が楽しく、明るく、満足して診療する、研究生活を送ることをモットーにしています。そのことにより医学部生や研修医から憧れられる外科医になりたいと思っています。また、患者に真摯に向き合い、最高の医療を提供するべく努力し、全国的にも誇れる外科医を育てたいと思っています。
当教室には性別や出身大学にこだわりはなく、さまざまな特長を有する医師が多数在籍しておりますので、消化器外科医を志す医学生や研修医、専攻医の皆様には是非一度見学に来ていただきたいと願っています。