プラットフォーム長ご挨拶

 研究支援プラットフォームは、2017年に大阪市立大学大学院医学研究科内の共同利用施設を改組し、共同実験機器施設(旧共同研究室)、動物実験施設、生物統計部門から構成される組織として設立されました。2021年には新たに先端融合研究施設を開設し、大学統合後もこれら四つの施設を中核とした共用組織として運営を継続しています。

 本組織は、利用者の多様なニーズに柔軟に対応し、医学研究科の研究活動を支える基幹的な役割を担うべく設立されました。現在は、以下の3つの基本方針のもとで運営を行っております。

1.最新機器の導入によるハード面の研究支援体制の充実

 研究活動を支えるため、最先端の研究機器を積極的に導入し、利用者に対して高品質な実験環境を提供しています。

2.教員および職員によるソフト面の研究支援体制の強化

 専門性の高い人材による支援体制を整備し、技術的なサポートを通じて研究の質の向上を図っています。

    • 専門の技術職員を配置し、機器管理、技術指導、受託解析を実施
    • 教員による高度な技術指導および受託解析の提供

  現在は以下の支援業務を行っています:

    • モノクローナル抗体の受託作製
    • 分子生物学実験支援
    • ゲノム編集による遺伝子改変動物の作製
    • マウス精子・胚の凍結保存
    • 疫学・臨床研究のデータ解析支援

3.研究機関を超えた相互利用と産学官連携の促進

 2019年には、研究設備の共用促進を目的として大阪市立大学に研究基盤共用センターが設立され、医学研究科の共同実験機器施設もこれに参画しました。これにより、共同研究ではない学外の方でも利用が可能となりました。

 2022年には、大阪公立大学研究基盤共用センターが発足し、連携施設として学内の共同利用をさらに推進するとともに、研究活動の活性化と研究力の向上に寄与しています。
 また、共同実験機器施設では一部機器のオープンファシリティ化を進めており、他大学や研究機関、企業からの利用も可能とすることで、本学が掲げる産学官連携にも積極的に取り組んでいます。研究基盤共用センターへの参画により、学内の連携強化にも貢献しております。

本組織の機能をぜひご活用いただき、皆様の研究活動にお役立ていただければ幸いです。

研究支援プラットフォーム長
植松 智