5.抗菌性化合物・殺菌剤の作用特性・機構と微生物の化学ストレス応答機構の解析

 銀は古くから知られる抗菌性金属であり、最近ではゼオライトなど無機系担体に結合させた固定化銀が抗菌化処理として利用されています。

 微生物制御研究センターでは、銀ゼオライトの抗菌作用特性を詳細に調べ、また作用機構を検討した結果をもとに、銀ゼオライトと接触した細菌が銀イオンを遊離させて細胞内に取り込み、おそらく表層に吸着結合した銀が細胞内で活性酸素を発生させ、致死作用を発揮するモデルを提出しています。