6.枯草菌酸化ストレス防御系の機能解析と応用

 一般に酸化による細胞損傷は老化や寿命にも関係すると考えられ、多くの生物で研究が進められています。恒常状態における呼吸や代謝活動でも活性酸素種が発生し、すべての生物はその酸化から自らを防御するため、様々な酸化ストレス防御システムを備えています。その代表的なものとして、活性酸素を消去するSOD、そこから2次的に発生する過酸化水素を水と酸素に分解するカタラーゼや自ら酸化されることにより防御するペルオキシダーゼ、グルタチオンやビタミンC等の抗酸化物質等が上げられます。

 微生物制御研究センターでは、胞子形成細菌である枯草菌をモデル生物として、ゲノム上のSOD、カタラーゼや、その他の未知の抗酸化遺伝子ホモログの細胞での相対的な役割について機能解明を行っています。さらにこれらの抗酸化酵素群の遺伝子破壊株を構築しており、新規酸化系殺菌剤などの作用機作の解析に応用を進めています。