概 要

MPMS3 (Magnetic Property Measurement System)

磁気特性測定システム(MPMS3)は幅広い範囲の温度や磁場について、小さな試料の磁気特性を研究するように作られた解析機器です。自動化された制御とデータ収集はコンピュータとさまざまな電子制御装置により行なわれます。極めて感度の高い磁気測定は超伝導磁化検出コイルと超伝導量子干渉素子(SQUID)で行なわれます。このため、MPMS一群の装置はSQUID磁力計と呼ばれます。

スピードと感度を最適化するため、MPMS3はDC測定スキャンを解析手法として採用しています。DC測定の間、試料はスキャン時間と測定の振幅に基づいて磁気モーメントを検出する磁化検出コイルを介してゆっくりと動かされます。

MPMS3は試料に7テスラ(70kOe)までの磁場を印加するため超伝導磁石(超伝導線のソレノイド)を利用します。SQUID検出器と磁石は液体ヘリウムで冷却する必要があります。液体ヘリウムは試料室を冷却するためにも使われ、400Kから1.8Kまで試料の温度制御ができます。液体ヘリウムを長持ちさせるため、ヘリウムへの熱流入を防ぐようより安価な液体窒素を使うよう設計されています。MPMS3は液体ヘリウム、液体窒素の両方の寒剤を使用して適切に作動します。

MPMS3(機器画像)

MPMS3【仕様】

MPMS3【製品紹介】