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ようこそ

当研究室では、”宇宙線”というものを通じて宇宙を観測しています。宇宙線とは、宇宙空間を飛び回っているエネルギーの高い粒子(原子核、光子、ニュートリノ等)のことで、絶えず地球にやって来ています。そのような宇宙線を捕まえ、詳しく解析することで、宇宙における様々な高エネルギー現象の解明を目指しています。現在我々は、宇宙線を使った実験を日本、インド、アメリカで行っています。それぞれの実験は、異なったエネルギー領域で宇宙を見ているため、得られる物理も様々です。

研究テーマ

テレスコープアレイ実験 (Telescope Array, TA) 

アメリカ・ユタ州にて。シンチレーション検出器と大気蛍光望遠鏡からなる、超大型空気シャワー観測実験。最高エネルギー宇宙線の検出と、それによる粒子線天文学を目指しています。

アイスキューブ (IceCube)実験

南極の氷を利用した、巨大な宇宙ニュートリノ観測施設です。宇宙ニュートリノ観測による新たな天文学を切り拓きます。

ALPACA実験

南米ボリビアにて。4700m の高地に宇宙線・宇宙高エネルギーガンマ線観測装置を建設し、銀河系宇宙線、銀河系内外の高エネルギー天体の観測を行います。

GRAPES-3 実験 

インド・タミルナドゥ州にて。シンチレーション検出器とミューオン検出器で構成される空気シャワー観測実験。宇宙線の起源の解明や、高エネルギーガンマ線天体の観測、太陽活動に伴う宇宙線強度変動の研究を行っています。インドのタタ基礎研究所との共同実験です。

明野ミューオン観測実験 

山梨県北杜市にて。比例計数管を用いた宇宙線望遠鏡。太陽活動に伴う低エネルギー宇宙線の強度変動の研究など、宇宙天気予報に関連した研究を行っています。

FAST実験 

次世代の極高エネルギー宇宙線観測実験へ向けて、新型の大気蛍光望遠鏡を開発しています。アメリカユタ州のテレスコープアレイ実験やアルゼンチンにあるピエールオージェ観測所に望遠鏡を設置し、試験観測を実施しています。

すばる望遠鏡 

アメリカ・ハワイのマウナケアの山頂域にある「すばる望遠鏡」の、半導体光センサーを通過した宇宙線空気シャワーを解析しています。また、すばる望遠鏡の建物内に宇宙線検出器を設置し、空気シャワーの同時検出を目指して検出器開発を進めています。

メンバー

学位論文

卒業生

研究会