イベント情報
2026年2月17日
- 研究推進課主催
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【報告】2025年度ワークショップ「『博士』のキャリア」
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●第1回開催報告(2026年1月23日_中百舌鳥キャンパス・研究サポートセンター)
「博士課程進学とアカデミア就職について振り返ってみると~研究人生万事塞翁馬~」と題して、北里大学の末吉健志教授に大学院進学までの道のり、学振特別研究員への挑戦、アカデミア就職へのプロセスを中心に、ご自身の経験をお話し頂きました。
大学受験の際の志望学科の変更、留年、経済面の苦境等を、それぞれ発想の転換によりチャンスの兆しととらえ乗り越えられたエピソードは、まさに「塞翁が馬」であり、何事も考え方次第であることを考えさせられるものでした。
博士課程在籍中は「人生でもっとも実験に没頭した時間であった」と振り返られ、「柔軟な発想で課題解決の道筋を自ら切り拓いていくという姿勢はアカデミア向きだと考えた」と話されました。狭き門であるアカデミア就職を目指すにあたっては、常にアンテナを張り巡らせておくことが重要というお話も現実的で、アカデミアを目指す学生には1つの目安や参考になったのではないかと思われます。
質疑応答では、「これから先20年のキャリアについてどう考えているか」、「今までやってこなかったことを新たに考える上で大切にしたことは何か」など、将来を考える上での質問が多くあがり、終了後の学生の個別相談にも丁寧に対応くださいました。

(会場の様子)
●第2回開催報告(2026年1月30日_中百舌鳥キャンパス・研究サポートセンター)
初めに、「企業は博士課程出身者に何を期待しているの?」と題して、企業にて博士採用の経験のある本学特任教授 鈴木正明先生に企業が求めている人材像について講演いただきました。
続けて、「研究者マインドはどこでも役に立つ―スタートアップでの実体験」と題して、(株)QunaSys(キュナシス)の森本あみ様に、就職活動、スタートアップ企業への就職を決意した理由について、ご自身の経験をお話いただきました。
講演は対話形式で進められ、学生に「博士号取得後の道は研究職しかないと思うか」、「研究活動での経験で仕事に生かせそうだなと思うことは何か」、「将来どんな風に働きたいか、そのためにどんなことを身につけておくとよさそうか」など、問いかけながら、経験された業務(営業、PR、Webアプリ開発)を分析し、どの部分に博士課程での経験が、どのように活用されているかを具体的に説明してくださり、学生が企業でのキャリアに感じている不安を解消してくれたのではないかと思います。
また、「スタートアップ/ベンチャーと大手企業の違い」、「大学での研究と仕事や業務としての研究の違い」、「就職後の戸惑いと対策(博士研究は個人戦、仕事はチーム戦)」と多くの比較説明があり、あらゆる進路に悩む学生の参考になったと思います。
質疑応答では、「セカンドキャリアを考えているか。またそれは、ベンチャーか」、「転職は再び企業を選ぶ人が多いか」、「学士、修士、博士で任せられる業務や給与、昇進は異なるか」など、さらなるキャリアアップに関する質問が多くあがり、ご自身の考えを丁寧にお答えくださいました。
学生の皆さんに「自分自身を過小評価はしなくていい、博士課程で自然に身についた力は必ず役立つ」と説明される姿は説得力があり、ご活躍されている姿が想像できるものでした。

(会場の様子)
●3回開催報告(2026年2月3日_杉本キャンパス・研究サポートセンター)
初めに、「企業は博士課程出身者に何を期待しているの?」と題して、企業にて博士採用の経験のある本学特任教授 鈴木正明先生に企業が求めている人材像について講演いただきました。
続けて、「企業キャリアをスタートした今、博士課程を振り返って」と題して、パナソニックホールディングス(株)の原田美緒様に、院進、就職活動におけるご自身の経験をお話いただきました。
講演は、学生時代の誰もが抱く「自分は博士課程に進学すべきか?」の問いは、大きく4つ「博士に向いているのか」、「学費や生活費はどうしたらよいのか」、「就職先はあるのか」、「結果が出なかったらどうしよう」に分類されることが多く、他の人の意見を参考にしつつも結局は進学してみないと得られないと前置きされたうえで、ご自身の経験から得られた気づきをお話しくださいました。
また、コロナ禍と博士課程の時期が重なり、閉塞感や孤立感を経験されそれらを克服されたお話は、博士課程で不安を感じている学生の皆さんには勇気づけられるお話だったと思います。不安については研究成果に対するものだけではなく、研究以外の部分にも由来することが多いと自己分析され、コロナ禍で活動を制限された中でその克服に向けて意識的に行った取り組みについて日々の研究室生活から学外における活動まで、具体的にお話くださいました。
この取り組みの中で、自分の研究領域にとどまらず専門分野外の人と話すことが重要であり「博士課程に進学すべきか?」の問いの答えは個人によって異なるものの自分なりの意味づけを考えることができれば良いというお話が印象的でした。きっと、その経験が企業キャリアにて生かされているのではないかと思います。
質疑応答では、「他の企業を考えたか、企業の情報収集はしたか」、「博士の研究分野が就職先の採用や配属に影響するか、あるいは決まってしまうのか」、「会社で尖った研究はできるか、現在担当されている研究以外に研究内容を選べるなら何をしたいか」、「リーダーシップを発揮する機会はあるのか」など、多くの質問に丁寧にお答えくださいました。

(会場の様子)
●第4回開催報告(2026年2月6日_中百舌鳥キャンパス・研究サポートセンター)
「異なる学術文化に身を置くという選択」と題して、山口県立大学の湯山篤講師に、海外での学位取得に至る道のりと、研究者としての可能性を広げる契機となった経験についてご講演いただきました。
湯山氏は、学問的視野を広げるべく韓国の大学院へ進学されましたが、その過程では経済的に困窮する時期を経験されたことなど、生活面での実態についても言及されました。あわせて、韓国の大学院における授業料や奨学金制度、学位取得までの年数といった教育事情も紹介くださいました。
韓国の修士課程に3年、博士課程に8年半在籍したことで長期間研究に没頭できた時間は貴重であったと振り返られた一方で、早期に職を得ることで、学んだことを社会に還元する時間を考えることも大切にしたいと考えていたことをお話しいただきました。
質疑応答では、進路選択の背景や日本での就職を選んだ理由、韓国での社会人の修士、博士号の取得状況など、多様な質問が寄せられ、その一つ一つに丁寧に回答いただきました。
本講演は、留学生の出席が多く、日本での学位取得をめざして本学で研鑽を積む学生にとって、自身のキャリアを展望する上での有益な一助となりました。

(会場の様子)
●第6回開催報告(2026年3月3日_杉本キャンパス・研究サポートセンター)
開催前
●第7回開催報告(2026年3月10日_中百舌鳥キャンパス・研究サポートセンター)
開催前
■2025年度 連続企画 :ワークショップ 『博士』のキャリア
本ワークショップは、変革の時代を迎え、時代を牽引する「博士」の役割が日に日に増大している昨今の環境下で活躍する先輩の話を伺い、進路に役立てることを目的とし、「キャリア」=人生ととらえ、「博士」のキャリアを知る、考える、支援するという観点で構成した連続企画です。
大学院進学を考えている学部・学域生も受講いただけます。
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回 |
日程 |
講演者 |
テーマ |
モデレータ |
| 第1回 | 1/23(金) 14:00~16:00 中百舌鳥 |
末吉 健志 教授 北里大学 理学部化学科(反応機構学講座) |
博士課程進学とアカデミア就職について ~研究人生万事塞翁馬~ |
大塚 浩二 (特任教授) |
| 第2回 | 1/30(金) 13:30~15:30 中百舌鳥 |
鈴木 正明 特任教授 大阪公立大学 |
企業は博士課程出身者に何を期待しているの? | 鈴木 正明 (特任教授) |
| 森本 あみ 様 (株)QunaSys(キュナシス)Research Solution部 |
研究者マインドはどこでも役に立つ |
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| 第3回 | 2/3(火) 13:30~15:30 杉本 |
鈴木 正明 特任教授 |
企業は博士課程出身者に何を期待しているの? |
鈴木 正明 |
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原田 美緒 様 |
企業キャリアをスタートした今、 |
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第4回 |
2/6(金) |
湯山 篤 講師 |
異なる学術文化に身を置くという選択 |
水内 俊雄 |
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第5回 |
2/27(金) |
令和7年度本学PD 平安名 萌恵さん 文学研究科 |
学振特別研究員(PD)の研究発表会 |
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第6回 |
3/3(火) |
鳥生 隆 特任教授 |
学振特別研究員の制度概要 |
鳥生 隆 |
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吉岡 拓郎さん |
学振特別研究員採用者体験談 |
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第7回 |
3/10(火) |
鳥生 隆 特任教授 |
学振特別研究員の制度概要 |
鳥生 隆 |
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山内 悠暉さん |
学振特別研究員採用者体験談 |
■問い合わせ先
研究推進課(杉本キャンパス) 研究推進担当
Tel:06-6605-3451
E-mail:gr-knky-support[at]omu.ac.jp
※[at]を@に変更してください