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2026年7月27日

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【報告】2026年度ワークショップ「『博士』のキャリア」

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第1回開催報告(2026年6月19日_中百舌鳥キャンパス・研究サポートセンター) 

第1回博士のキャリアは、『インターンシップについて学ぶ』を開催しました。

初めに、本学の高度人材育成推進センターの 浜田正隆コーディネーター にセンターで実施している研究インターンシップに関する取組みと、実施に向けた支援内容についてご説明をいただきました。

続いて、本学フォローシップ修了生で、長岡技術科学大学の 上林恵太助教にご登壇いただき、研究とキャリアの両立を考える博士学生のインターンシップ活用「考えろ!考えるな!」と題して講演していただきました。ご自身の経験の中で、博士課程進学への道のりで悩んだこと、研究に没頭したい気持ち、将来のキャリアを見据えて揺れ動く気持ち、など考えすぎても答えがでない状況の中で、インターンシップに参加したことをきっかけに、自身のキャリアの方向性を定めることができたこと、インターンシップ先で様々な国の研究者とかかわることで英語力が上がったこと、立場や分野の異なる人と積極的に交流することの大切さ、抽象化して転用し再現性を上げることの大切さなどを学んだことをお話いただきました。

インターンシップと聞くと就職活動のためのものと思いがちですが、ご自身の企業就職経験から「その企業が自分に合った本命の会社だったのかどうかは実際に入社してみないとわからない。」「就職活動のためにインターンシップに参加するのではなく、自身のキャリアを考えるためにインターンシップに参加することが大切である。」と参加学生に本音の視点を語られていたことが印象的でした。

また、インターンシップ先の選定、インターンシップでの研究テーマの調整にあたり高度人材育成推進センターに大変お世話になったことから、学生の皆様も困ったら高度人材育成推進センターに相談することを強くお勧めしていました。

質疑応答では、「インターンシップ時の研究テーマの決め方や途中での変更の有無、インターン先の規模感を知りたい」「アカデミアに進まれているが、どのようにポストを探したのか」「アカデミアは企業と異なり雑務が多いイメージだがなぜ選んだのか」「インターンシップと海外留学とどちらに行くべきか。もしくは両方行くべきか。」「インターンに行ったことが今のアカデミアの仕事にいかされているか」など、学生たちが将来を考えていく上での質問が多くあがり、その個別相談にも丁寧に対応してくださいました。



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<浜田正隆コーディネーターによるインターンシップ制度の紹介>

<上林 恵太 助教による講演の様子>



第2回開催報告(2026年7月17日_中百舌鳥キャンパス・研究サポートセンター)

第2回博士のキャリアは、『キャリアの選択肢として企業について学ぶ』を開催しました。

本学フォローシップ修了生で、S-RACMO株式会社の長谷川紀子様にご登壇いただき、「博士課程から企業へ進路選択で考えたこと、働いて見えたことと題して、学部時代・修士時代・博士時代それぞれでご自身がいつ頃どのようなことを迷い、決断し、行動したのかを丁寧にご講演いただきました。ご自身は研究と就活の並行が大変であることから博士課程1年の夏前には企業就職の決断を行い、早々に企業情報収集を開始したということでした。

企業に就職し、学生時代と分野や研究対象が変わった中でも、博士課程での経験をどのように生かすことができたのかを説明し、企業が博士課程修了者に求めているトランスファラブルスキルを大学院時代に意識して経験や習得することを進められていました。また、長谷川様は学位取得して就職した住友化学株式会社から、本年4月よりS-RACMO株式会社に出向しされてお客様に近い研究開発となっており、役割が変わっても博士課程で学んだトランスファブルスキルが生かされているとお話いただきました。トランスファラブルスキルの獲得については、次世代研究者挑戦的研究プログラムの目的の一つでもあり、これらのお話から、学生たちはその重要性について再認識したものと思います。

民間企業で働いて実感したこととして、チームで相談・協力して目標を達成し、自身の研究が製品化されることがある一方で、研究時間は無限ではなく有限であり、限られた時間の中で成果がでなければ、その研究が終了することもあるとお話されており、企業就職する際に必要な大事な心積もりだと感じました。

最後に、博士課程修了後は、アカデミアか企業就職かの二択ではなく、企業就職後退職してアカデミアに行かれる方もいれば、アカデミアから企業に来られる方もいる。ライフスタイルや業務を積み重ねる中で、今後も選択できる機会があります。とご説明され、博士修了後の最初の就職先がすべてではないという学生にとっての不安が一つ消えるようなお話をしていただきました。

学生からは、「就職活動はどれぐらい行ったのか」「研究で忙しくインターンに行く時間がなかなか取れないがどのようにして企業を探したのか」「就職の面接でのアピールで、どのように他の学生との違いを表現したのか」「就職に向けて資格の取得を行ったのか」「リーディングの学生同士の関わりは自身への刺激になったか」「リーディングプログラムで得たことで役に立ったことは何か」など、多くの質問があがり、ご自身の経験を丁寧にお答えくださいました。また、終了後は個別の学生質問に長時間ご対応いただきました。



2026年度博士のキャリア_第2回<長谷川 紀子 様による講演の様子>

第3回開催報告(2026年7月24日_杉本キャンパス・研究サポートセンター)

第3回博士のキャリアは、『キャリアの選択肢として公的研究機関について学ぶ』を開催しました。

最初に産業技術総合研究所の経営企画本部 DEI人事部 リクルーティング室 香月佑太主査にご登壇いただき、同研究所の①日本最大級・世界最先端の研究機関、②実用化フェーズの研究開発に強みがあり、社会実装まで担える、③幅広い研究分野とイノベーションの土壌がある、④社会実装に力を入れノウハウと手段を持っているという4つの強み、人員数や研究拠点数、福利厚生などの働く環境及び、博士研究職の採用におけるパーマネント型(定年制)の選考スケジュールなど募集人材についてご説明をいただきました。

次に、本学次世代研究者挑戦的研究プログラム『リゾーム型研究人材育成プログラム』修了生で、産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 電池技術研究部門 蓄電デバイス研究グループの藤田侑志様にご登壇いただき、「最高の博士課程を。公大OBが語る学生時代の実体験と題して、ご講演いただきました。学部生の際の研究室選択では、学部2年の経験から猛勉強を行い、自らが希望する研究室に入ることができたこと、研究室選びの際に当時考えたこと、今だから思う当時考えればよかったこと、最終的にどのようにして決めたのかをお話されました。

また、新型コロナウイルス対策で大学に通うことができず、オンラインで各々が読んだ論文をまとめて発表する会などを実施していた修士1年での進路選択時に、進路として、修士研究職以外の就職、修士研究就職、博士進学の中で迷った際、当時研究室の先生から頂いた『3年後を意識して「修士卒3年後の自分VS博士卒の自分」を考えて選択をすると良い』という助言を深慮して決断したというお話が印象に残りました。

博士1年での3か月の海外研究留学(ドイツ)を行った経験では、日本人が考える外から見た日本と実際に外国人から見た日本には違いがあること、研究環境・生活環境から海外就職を行うかを考えたこと。博士2年で1カ月の企業インターンシップに参加したことで、製品を安く、安全に、簡単に、大量に製造するという企業の利益追求のための研究縛りが自身には懸念になるということ。アカデミック就職については、個人で研究を行うほうが向いていることから、学生への教育を行いながら自身の研究を行う大変さなどを考えたとから、公的研究機関への就職を決められたとお話がありました。

最後に、『迷ったらチャレンジする』という挑戦的な姿勢が吉だった。今、目の前のことに最善を尽くすことが大切であるとお話をまとめられました。

学生からは全体を通じて「部署のサイズ感を知りたい」「就職してすぐに研究が開始できたのか」「自身はバックボーンが基礎系なのでミスマッチしないか心配」「個人が抱える研究テーマの数はどのぐらいあるのか」「研究者間のタテのつながり・研究領域の異なる人とのかかわりはあるのか」「AIは研究に活用できる環境なのか」「新しい設備・機器が欲しい時の財源はあるのか」「研究拠点間での出張はたくさんあるのか」「夜間研究することはあるか」「就職先の決め手にもなった知り合いお研究者との出会いの場はどこか」「留学先の準備はどれぐらいから始めたか。」「留学先がヨーロッパで何か困ったことはあるか」「留学先で自身の研究分野と完全一致したところに行かないことについてはどう思うか」など、産業技術総合研究所への就職を意識した質問や研究留学に関する質問が多くあがり、その個別相談にも丁寧に対応してくださいました。

2026年度博士のキャリア_第3回_香月 佑太先生

2026年度博士のキャリア_第3回_藤田 侑志先生

<産総研・香月 佑太 主査による講演の様子>

<藤田 侑志 様による講演の様子>



2026年度 連続企画:ワークショップ 『博士』のキャリア

本ワークショップは、変革の時代を迎え、時代を牽引する「博士」の役割が日に日に増大している昨今の環境下で活躍する先輩の話を伺い、進路に役立てることを目的とし、「キャリア」=人生ととらえ、「博士」のキャリアを知る、考える、支援するという観点で構成した連続企画です。
大学院進学を考えている学部・学域生も受講いただけます。

日程

講演者

テーマ

第1回

6/19(金)
14:00
16:30
中百舌鳥

上林 恵太 様
長岡技術科学大学 助教

研究とキャリアの両立を考える
~博士学生のインターンシップ活用~

浜田 正隆 コーディネーター
大阪公立大学

博士が活用できるインターンシップ制度の紹介

  第2回 7/17(金)
14:00
16:00
中百舌鳥

長谷川 紀子 様
S-RACMO株式会社 製造部

博士課程から企業へ
~-進路選択で考えたこと、働いて見えたこと~

第3回 7/24(金)
14:00
16:30
中百舌鳥

香月 佑太 様
産業技術総合研究所 経営企画本部 DEI
人事部 リクルーティング室 主査

産業技術総合研究所のご紹介

藤田 侑志 様
産業技術総合研究所
エネルギー・環境領域 電池技術研究部門
蓄電デバイス研究グループ 研究員

最高の博士課程を。
~公大OBが語る学生時代の実体験~

第4回

詳細は後期公開

アカデミア就職者の体験談

●PD研究発表会:
学振特別研究員PDによる研究発表

●学振DC関係:
学振特別研究員DC制度説明・申請指南
学振特別研究員DC採用者体験談 

などの企画を調整中

第5回

第6回

第7回

第8回


問い合わせ先

研究推進課(杉本キャンパス) 研究推進担当
Tel
06-6605-3451
E-mail:gr-knky-support[at]omu.ac.jp
[at]を@に変更してください