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2023年8月17日
古家先生の海遊館との共同研究が大学のホームページで紹介されました。
つばさ基金の支援を受けた研究成果が国際学術誌に掲載されました。
CT検査は、ヒトの病気の精密検査などを行う際に使用されており、ごく一部の海洋生物では骨や軟部組織の画像診断に活用されています。しかし、サメ類は体腔内に脂肪組織が少ないため、造影剤を使用しないCT検査(非造影CT検査)では様々な臓器を十分に確認することはできませんでした。
大阪公立大学大学院 獣医学研究科の古家 優准教授らと海遊館の共同研究グループは、海遊館で飼育されているイヌザメ(brownbanded bamboo shark)を対象に、造影剤を用いたCT検査(造影CT検査)と非造影CT検査を行い、得られた画像データと標本から、各種臓器の位置や大きさがどのくらい正確に識別できるかの比較を行いました。
その結果、非造影CT検査では識別できなかった体腔内の臓器は、造影CT検査を行うことでより正確に識別できることが分かりました。また、CT検査を用いて健康な状態の画像データを蓄積することで、病気の事例が少ない海洋生物の病気の診断や健康維持にも役立つと期待されます。
本研究成果は、国際学術誌「Anatomia Histologia Embryologia」の5月号に掲載されました。
詳細は以下のURLからご覧ください。