手塚 孝弘

准教授

手塚 孝弘 (Takahiro TEZUKA)

e-mail:tezukaあっとomu.ac.jp

tezuka

人類は長い年月をかけて植物を遺伝的に改良してきました。当初は食料として利用される植物が改良の対象であったかもしれませんが、現在では工芸、観賞、医薬、飼料といった用途の植物をはじめ、様々な植物が様々な目的で改良されています。品種改良、つまり育種の方法はいくつもありますが、昔から変わらずに有力な方法として使われているのは交配です。交配育種では手始めに同じ種の中の品種や系統間で交配することが多いのですが、同じ種という限られた多様性の中で育種をしようとしても、どうしても限界が出てきます。この問題に対処するため、遺伝的に改良したい種を別の種(野生種などの近縁種)と交配するということが行われてきましたが、このような異種間の交配には互いを受け入れないという生物としての壁が存在するため、異なる種を利用した育種は実に苦労するというのが現状です。私はこのような異種間の交配における問題(種間交雑などの遠縁交雑に認められる生殖隔離)を中心に、遺伝資源の多様性評価など、植物育種に関する内容を研究しています。植物育種の重要課題を一緒に研究し、解決していける皆さんをお待ちしています!

また、大学院生(博士前期課程・博士後期課程)を広く募集していますので、他大学等の方で研究内容に興味を持ってくださった場合も遠慮なくお問い合わせください。

出身

神奈川県鎌倉市

学歴

1997年3月 私立湘南工科大学附属高等学校 卒業

1997年4月 茨城大学 農学部 資源生物科学科 入学

2001年3月 茨城大学 農学部 資源生物科学科 卒業 学士(農学)

2001年4月 茨城大学大学院 農学研究科 資源生物科学専攻 入学

2003年3月 茨城大学大学院 農学研究科 資源生物科学専攻 修了 修士(農学)

2003年4月 東京農工大学大学院 連合農学研究科 生物生産学専攻 入学

2006年3月 東京農工大学大学院 連合農学研究科 生物生産学専攻 修了 博士(農学)

職歴

2006年4月 茨城県農業総合センター 生物工学研究所 流動研究員

2008年4月 大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 植物育種繁殖工学研究グループ 助教

2015年4月 大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 植物育種繁殖学研究グループ 講師

2022年4月 大阪公立大学大学院 農学研究科 遺伝育種学研究グループ 講師

所属学会

2002年〜 日本育種学会

2008年~ 近畿作物・育種研究会

2011年〜 日本植物バイオテクノロジー学会

2014年〜 園芸学会

研究テーマ

研究テーマについてはリンク先を参照してください。