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2025年10月17日

  • 講演

【終了】2025年11月5日(水)13時より、第3回"マルチ層配列”セミナー(無料、オンライン)を開催します

【終了しました】2025年11月5日(水)13時より、第3回"マルチ層配列”セミナー(無料、オンライン)を開催します。本領域アドバイザーの森 健彦名誉教授(東京科学大学)に「四重極が決める有機半導体の結晶構造」についてご講演いただきました!

日時:2025年11月5日(水)13:00~14:00 場所:オンライン開催(Teams webinar) 講師:森 健彦(東京科学大学 名誉教授) 「四重極が決める有機半導体の結晶構造」 参加費:無料 参加登録:参加登録はこちら 登録締切:セミナー開始直前まで登録を受け付けます。登録後に参加用リンクが自動送信されますので、当日はそちらよりご参加ください。 【セミナー概要】 有機半導体で広範に見られるヘリングボーン(HB)構造は静電的な原因で生じると考えられており、分子面垂直方向に-+-のように分布する電荷四重極によって直交する分子配列が安定になって現れる。電子不足環を導入した分子では垂直よりも面内四重極の方が大きくなるためスタック構造になる。各種分子の四重極をプロットするとHB領域とスタック領域に分かれ、分子の性質である四重極から結晶構造が予測できる。このような「相図」は単位距離に電荷を置いたモデルでも確かめることができ、スタックの面間距離と、分子の幅に依存するサイドオンの距離が重要なパラメータとなっている。幅が大きいナフタレンジイミドではHBの代わりにブリックワーク(BW)構造が実現され、ペリレンジイミドでは分子長軸方向の四重極の方が大きくなって通常のスタック構造となる。アルキル置換した分子の結晶構造の変化や、N置換したペリレンジイミドがBW構造になることも四重極から説明できる。