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2025年9月30日

  • 講演

【終了】2025年10月22日(水)13時より、第2回"マルチ層配列”セミナー(無料、オンライン)を開催します

【終了しました】2025年10月22日(水)13時より、第2回"マルチ層配列”セミナー(無料、オンライン)を開催します。長谷川達生教授(東京大学)に「層状分子秩序化を使いこなす有機エレクトロニクス」についてご講演いただきました!

日時:2025年10月22日(水)13:00~14:00
場所:オンライン開催(Teams webinar)
講師:長谷川達生(東京大学 工学系研究科・物理工学専攻・教授) 「層状分子秩序化を使いこなす有機エレクトロニクス」
参加費:無料
参加登録:https://forms.office.com/r/i3fP5QhYmj
登録締切:セミナー開始直前まで登録を受け付けます。事前にご登録いただきましたら、10/21にご登録メールアドレスに参加用リンクのリマインダーをお送りいたします。

【セミナー概要】 有機半導体や分子性導体の発展を振り返ると、分子間の高度な秩序化が多彩な電子機能の源であることが分かる。ただ電荷移動錯体が示す超伝導やトポロジー効果等を含む多彩な電子機能は小さなバルク分子単結晶で得られるのみであり、薄膜デバイス化は困難である。一方近年、分子秩序化を基盤とする高移動度有機半導体において、薄膜単結晶デバイスの大面積化・高性能化が大きく進展してきた。とりわけ、π電子骨格と直鎖アルキル基が連結した棒状分子からなる有機半導体は、例外的に高い層状結晶性を有し、それら層状秩序化を促す塗布プロセスによって、分子単位の極薄でウエハースケール大の単結晶薄膜を構築できる。さらに高撥液性絶縁層上での塗布製膜による高清浄な半導体界面構築により、理論限界に迫る高急峻なスイッチング動作を、低電圧かつ高安定に示す高性能FETが実現している。本講演では、これらを可能にする分子層の配列機構に焦点をあて、特に高精度分子間相互作用計算に基づく層状秩序化の起源とこれを用いた結晶構造予測の試み、並びに溶液や融液中の高次液晶相などの準安定相を活用した大面積層状配列化の仕組みについて議論を行う。