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2025年5月15日
学生が取材!飯田グループ×大阪公立大学共同出展館【Hijicho】
4月13日、ついに開幕する大阪・関西万博。衆目を集めるこの万博には、我らが大阪公立大学のパビリオンも出展している。それが飯田グループ×大阪公立大学共同出展館だ。「TADAIMA」をコンセプトにした本出展館は、「サステナブル・メビウス」の名を冠する外観や、館内にある「ウエルネススマートシティ」が見どころ。
この記事では、そんな飯田グループ×大阪公立大学共同出展館を、学生の視点で紹介する。なお、記事の情報はテストラン時点のもので、実際の万博とは異なる可能性がある。
伝統と進化の融合「サステナブル・メビウス」
このパビリオンを訪れたとき、最初に目につくのがその外観だ。メビウスの輪をモチーフにしたうねり、西陣織を用いた鮮やかな色彩は、ひと際パビリオンを目立たせている。予約なしで入れるのもあってか、周囲のパビリオンより長蛇の列だった。入口付近では外壁の西陣織に触れることもでき、遠目だと織物に見えない外壁が確かに織物だと感じられる。
この外観、実はさまざまな技術が用いられている。機械制御により大規模な西陣織を制作する技術のほか、西陣織の強度を構造膜と内膜によって補強する技術、鉄骨を複雑な形に成形する技術などだ。
『今の時代だからこそ可能な先進技術と、未来に継承していくべき伝統技術が織りなす圧倒的な美しさに、いのち輝く未来社会を実現していきたいという思いを込めています。』――飯田グループ×大阪公立大学共同出展館公式ページより引用。
正面から、昼の外観
大屋根リングから、夜の外観
時代は変われど不変の価値「TADAIMA」
入場すると、まずプロローグ映像を視聴することになる。2分程度の短い映像で、パビリオンへの期待が高まる。
そして入場した人々を出迎えるのが「ウエルネススマートシティ®」だ。長径24m、短径15mで作られた80分の1スケールの巨大なジオラマは、100万人が暮らす都市の中心部という設定。高松伸建築設計事務所によって描かれた街は微に入り細を穿つ出来で、2階から見ると食料配達ドローンが見えたり、建物の隙間を見ると隠れミャクミャクがいたりする。エネルギーや食事を自給自足する設備や、住民の健康を維持する「ウエルネス・スマートハウス®」もあり、未来都市の圧倒的な臨場感が味わえる。
プロローグ
「ウエルネススマートシティ®」
その「ウエルネス・スマートハウス®」は、単体でも展示されている。AIによって身体情報を解析、フィードバックすることで、居住者の未病を改善する未来住宅だ。かなりリアルに作りこまれており、中には来館者が体験できる要素もある。便を解析して栄養状態のアドバイスをするトイレなど、AIによる体調管理の例を表現した展示も各所にあり、健康に暮らせる未来住宅の可能性に触れられた。
「ウエルネス・スマートハウス®」のAI分析
人工光合成技術のエリアでは、人工光合成技術などの大阪公立大学の先端研究が紹介されている。息を吹きかけることで光る芽の装置で遊べるほか、実証実験で得たエネルギーで光るミニチュアもある。
大阪公立大学の先端研究施設紹介
森之宮キャンパスも紹介されている
また、館内のお土産売り場では職人手作りの舞扇子が20本限定で販売されている。2階にはレストランもあり、2,500円前後でフードメニュー、700円前後でデザートやドリンクが楽しめる。
『TADAIMA どんなに時代が変わっても、そのひとことの価値は変わらない。誰もがあたり前に幸せに暮らせる社会を目指す私たち飯田グループと一緒に「住まいと暮らし」から、いのちと幸せを考えてみよう。』――飯田グループ×大阪公立大学共同出展館公式ページより引用。
壁に広く上映されている「ウエルネススマートシティ®」の詳細など、この記事では触れきれなかったことも多い。みなさんもぜひ、万博、ひいては飯田グループ×大阪公立大学共同出展館を訪れてほしい。
文責:大阪公立大学新聞Hijicho(代表:稲葉 朔夜)