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2025年5月27日

理学研究科の大学院生が、赤十字ウィークの展示イベントにスタッフとして参加

54日(日)〜10日(土)、ギャラリーWESTで実施された国際赤十字・赤新月運動イベント期間(通称:赤十字ウイーク)に、理学研究科1年の二宮 蒼平さんが展示イベントスタッフとして参加しました。

赤十字ウィークでは、『未来の野外診療所 ~ゼロ・エミッションの災害医療~』と題して、緊急時の災害医療におけるゼロ・エミッション達成の道を探求する展示体験会が行われました。二宮さんは、東京大学、名古屋大学、大阪大学 生田 幸士研究室が共同で出展した『医用マイクロロボットとマイクロマシン』のコーナーで、へび型医用ロボットの歴史、パネル展示、動画放映などの運営に参加。展示内容の説明等の業務に携わりました。

expo_0527_02来場者へ説明を行う二宮さん(写真左)

expo_0527_01海外からの来場者への説明も担当する二宮さん(写真右)

二宮さんのコメント

私が所属する生命化学研究室では、ペプチド化学を基盤としたドラッグデリバリーシステム(DDS)の研究を行っております。特定の標的細胞にのみ薬物を届ける技術を生物学的視点から探求し、日々研究を進めております。

この度、医用マイクロロボット研究の展示にスタッフとして参加し、細胞とほぼ同じサイズのロボットを製造・制御する技術について理解を深める機会を得ました。この技術は工学的視点から疾患治療にアプローチするものであり、同じ医療分野における研究でありながら異なる学問領域からの取り組みである点に、非常に興味を抱きました。この経験を通じて、創薬研究・医療研究における異分野融合の重要性を改めて認識いたしました。

また、来場者への説明に際しては、マイクロロボット技術のみならず、私が携わっているバイオ分野の視点についても補足することで、より理解を深めていただけるよう努めました。幅広い年齢層の方々に加え海外からの来場者など、この数日間でできたさまざまな方との交流は、万博ならではの貴重な経験でした。私の今回の活動を通して、少しでも多くの方々に研究が面白いと感じていただけたなら非常に嬉しく思います。

本件に関する問い合わせ先

広報課
TEL:06-6967-1834