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2025年9月17日
9月10日(水)・11日(木)、本学・食品プロセス工学研究室(ACESYSTEM Laboratory of Food Process Initiative)とJA北大阪の共同研究成果『WE米』を使用し、大阪ヘルスケアパビリオン内のデモキッチンで体験イベントと試食を実施
2025年9月10日(水)・11日(木)、大阪ヘルスケアパビリオン内のデモキッチンにおいて、本学・食品プロセス工学研究室とJA北大阪の共同研究成果『WE米』の米粉を使用した蒸しパン作りのワークショップと、おにぎりの試食を実施しました。
『WE米』は、九州大学の佐藤 光先生によって育種された変異体米で、澱粉を生合成する2種類の酵素が働かなくなったため、澱粉が難消化性になったお米です。その後、大阪府立大学での研究でγ-オリザノールやビタミンE、食物繊維、GABAなどが多く含まれることが明らかになりました。動物実験を経て、最終的にヒト試験の結果、低GIで、血中の脂質代謝を改善することがわかりました。最近では、JA北大阪と育種、栽培、加工の共同研究に取り組み、『WE米』を安定的に社会に供給することができるようになりました。
会場では、『WE米』の米粉を使用した蒸しパン作りのワークショップを実施。来場者はレンジでできる蒸しパン作りにチャレンジし、「簡単にできて美味しい」などの声が聞かれました。また、お⽶の五つ星マイスター・山下 治男氏による“万博限定うまいおにぎり”の試食も配布。大阪産のぶどうジュースで炊かれた古代米(黒米)や『WE米』がブレンドされたおにぎりの上に、梅干しをのせて振る舞われました。
9月10日(水)には、本学と学術交流協定を結んでいるベトナム科学技術アカデミー(VAST)のThanh Thi Thu Thuy博士も会場を訪問し、『WE米』を使用したおにぎりを試食。北村特任教授をはじめとした本学関係者との交流を深めました。
北村 進一特任教授のコメント
佐藤先生をはじめ多くの大学や企業、JA北大阪の方々と共同研究を進めてきた成果が、このように万博の会場で皆さんにご試食いただくことができ、大変嬉しく思います。『WE米』が全世界に広がり、今後も皆さんの健康に貢献できればと願っています。
『WE米』の米粉を使用した蒸しパン
山下 治男氏によるライブキッチン
『WE米』を使用したおにぎりの試食
(左から)Thanh Thi Thu Thuy博士、北村特任教授
問い合わせ先
広報課
TEL:06-6967-1834