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2025年9月18日

9月12日(金)・13日(土)、本学・食品プロセス工学研究室(ACESYSTEM Laboratory of Food Process Initiative)とエースシステム株式会社の共同研究成果・蒸気処理野菜を使用した『飲む野菜』を、大阪ヘルスケアパビリオン内のデモキッチンで試飲提供

2025912日(金)・13日(土)、大阪ヘルスケアパビリオン内のデモキッチンにおいて、本学・食品プロセス工学研究室とエースシステム株式会社の共同研究成果である蒸気処理野菜を飲料に加工し、『飲む野菜』として試飲提供しました。

イベントでは、参加者がまず生活習慣や日々の体調に関する簡単なアンケートに回答。その内容をもとに、にんじん、玉ねぎ、ブロッコリーのいずれかを使った『飲む野菜』が試飲提供されました。また、中田 靖特任教授が、野菜の蒸気処理についてわかりやすく解説し、参加者は真剣に耳を傾けていました。

中田特任教授のコメント

蒸気処理には、野菜に含まれる酵素を失活させて化学反応を制御したり、苦味の原因となる細胞破壊を防ぐなど、さまざまなメリットがあります。処理の温度や時間も重要なポイントで、ブロッコリーは過熱水蒸気で短時間、にんじんは過熱水蒸気で長時間、玉ねぎは100℃以下の飽和水蒸気で長時間、処理しました。その結果、素材のおいしさを引き出し、栄養価の高い飲料に仕上がりました。今後は、飲用者の脳波を測定することで、味や香りの感じ方を分析し、さらにマシンラーニングを活用した解析にも取り組む予定です。

『飲む野菜』の研究開発を担当した早田 美穂研究員のコメント

今回は、飲みやすくするために少量の水を加えています。配合のバランスに加えて、野菜のつぶし具合も検討しました。何度も試作を繰り返し、野菜のおいしさを味わってもらえる飲料になったと思います。にんじんが嫌いと言っていたお子さんが、「飲むにんじん」を全部飲んで帰ってくれたのが印象的で、とても嬉しかったです。


20250913_expo_demokitchen_05中田特任教授による解説

20250913_expo_demokitchen_04早田研究員

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会場の様子

20250913_expo_demokitchen_02にんじん(上)、玉ねぎ(左下)、ブロッコリー(右下)の『飲む野菜』

問い合わせ先

広報課
TEL:06-6967-1834