座談会 第2回(2021年度修了)

受講生

福田 美誉さん 2021年度受講生

インタビュアー

受講アドバイザー(司会)松井 利之先生

アントレプレナーシップを学び、社会を創る

教育の仕事のスキルアップを目指して受講を決断

受講アドバイザー

福田さんはSNSで講座を知ってくださったそうですが、広告を見てすぐに受講しようと思われたのですか?

福田さん

はい。自分が学びたいと思っていたことや、将来取り組んでみたいと思っていたことに講座の内容がかなり一致していましたので、仕事や子育てといった生活面との両立さえできれば受けてみたいな、と思いました。

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受講生の福田さん

受講アドバイザー

募集では4種類の育成コースがあったと思いますが、なぜアントレプレナーシップ教育指導力育成コースを選ばれたのでしょうか?

福田さん

私は大学教育支援の仕事をしており、ここ数年は新しいサービスや事業を立ち上げる業務にたずさわっています。それゆえ、日頃からそうした仕事を成功させるにはどんなことが必要なのかを学びたいと思っていました。まずは、わたし自身がアントレプレナーシップを持ち社会で活躍できるようになりたい、そして将来的には、アントレプレナーシップを教えたり、学習する機会を作れたりできるようになりたいと考え、受講を決めました。

時間のない社会人に配慮されたプログラム

福田さん

受講にあたっては勉強と生活の両立が可能かどうかが懸案だったのですが、プログラムのWebサイトを拝読して、おそらく続けられると判断しました。講座の内容が体系的に組まれてることが分かりましたので「続けていけるような時間配分や工夫がしっかり配慮されたプログラムなんじゃないかな」と考えたのです。

松井先生

忙しい社会人の方に受講していただくのが大前提なので、どういう形で受講機会を提供するかを先生方としっかり相談してプログラム構築しているんですよ。必ずしも一年間で終了しなくてもいいという制度もそのひとつです。

注:2021年度は長期履修制度がありましたが、2023年度以降、長期履修制度は廃止しました。

福田さん

確かに最大で3年延長できる制度は、受講を決断する後押しになりました。できるだけ1年で終わらせるつもりではいましたが、仕事と家庭を両立させつつの受講ですし、保育園に通う息子がいて突発的に活動できないことも起こり得ますので、3年の余裕はかなり安心感がありました。

実際には、子どもが急に病気になってもレポート提出できるよう、なるだけ時間に余裕を持って課題に取り組むよう心がけました。平日早起きしてeラーニングを受講しレポートを書いたり、土日のライブ授業は夫や長女に息子の子守を頼んだりして、無事に1年間で修了することができました。

受講アドバイザー

ご家族の協力もあったのですね。受講者さんによって課題の取り組み方はそれぞれです。締め切りギリギリにパーっとやってしまう人もいれば、コツコツ計画的にやる人もいる。福田さんの場合は後者ですね。

充実の授業内容と、個性あふれる実務家教員

受講アドバイザー

講義のなかで印象に残っていることはありますか?

福田さん

まず授業でいえば、 eラーニングで学んだ「カリキュラムマネージメント」です。仕事で授業単体のカリキュラムを組み立てたことはありますが、大学4年間を通して全体の学びを設計したことがなかったのでとても新鮮でしたし、視野が広がったと思います。

一方「コーチング」は、仕事で学生さんとPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)を行うときに、心理面や対話面で役立ちそうです。将来的に大学という場で授業を担当することになっても、生かせるスキルなのかなと思いました。そしてなにより印象的だったのは、「先生方の個性」です。実務家の先生もやはり、自身の個性を生かして授業を行うことは大事なんだなと実感しました。

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松井先生

いいキャストでしょう?それぞれ学生の能力を引き出すため独自のマインドとポリシーを持っておられますが、これまで実務家教員をやってこられた背景が違うだけに授業のスタイルも違う。

例えば広瀬先生はいつも「教えるのではなく共に学ぶ」のだとおっしゃっていますので、受講生にもそういうマインドを感じて欲しいと思っていました。一方鐘ケ江先生は、緻密に授業を設計してメッセージをどうロジカルに伝えるかをきちっと考えるスタイルで、やはり特徴的ですよね。福田さんもそうした違いを感じ取ってくださったのでしょうね。

福田さん

非常に楽しませていただきました。私自身はどちらかというと鐘ケ江先生に近い授業をしていますので、「広瀬先生のような方とコラボしたらまた違った授業になるかな」といろいろ想像しました。

学びながら働き、社会を共創していく

受講アドバイザー

今回の学びを踏まえ、今後のプランなどはありますか?

福田さん

まずは教育の仕事のなかで、学んだことを実践していきたいですね。今までの経験も総合的に棚卸しして、これから社会に出ていく人たち、主に大学生に向けて役立てていきたいです。今の仕事のなかかもしれないし、もしかしたら大学というフィールドのなかで実践する機会があるかもしれないと思っています。

あとは、教育とセットで習得したら相乗効果が得られるような分野、例えば経営とかマーケティングなどを引き続き学んでいきたいです。長い年月をかけて、さまざまな分野で応用し、学習デザインに活かしていきたいと考えています。もう20年くらいは現役で、学びながら働き続けたいですね。

受講アドバイザー

素晴らしいですね。これから受講される方へは何かメッセージはありますか?

福田さん

先生方やさまざまなバックグランドを持った受講生の方と出会い、共に学ぶことができて、非常に充実した半年間が過ごせました。社会人に配慮されていて工夫次第でやり遂げることのできるプログラムですので、迷われている方はぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

松井先生

これからは、新しい物事を起こそうという人が大学という場を活用して新しい価値を作っていく時代です。主婦の方もリタイアした方もぜひこのプログラムを活用して、福田さんのようにもう一度自分自身の価値を再定義してほしいですね。ご自身の経験を元にしながら新しい学びを得て、学生たちと共に新しい社会を共創してもらえたらと思います。

福田さんから受講をお考えの方へのメッセージ