取り組み紹介
2026年7月31日
寝屋川高校との連携による「創薬研究者育成プログラム」(2026年7月)
次世代研究者を育てる高大連携プログラムがスタート!
大阪公立大学 研究推進機構 協創研究センター複雑系科学研究所(代表:医学研究科 松原 勤 准教授)は、⼤阪府⽴寝屋川⾼等学校と連携し、創薬研究・医薬品開発に関わる⼈材育成を目的とした高校生向け研究者育成プログラムを今年度から実施しています。
このプログラムでは、複雑系科学研究所に参加する医学・工学・理学・農学・獣医学部の教員が講師となり、創薬研究・医薬品開発に関する課題研究を、大学施設を使って行います。また、12月に研究成果発表会を設定し、実験で得られた結果の考察・まとめ、発表までの研究プロセスを実践的に学ぶ機会を提供します。その他、連携企業の施設見学や本学学生との交流など、年間を通じて研究現場を間近に体験できる教育プログラムです。
当初は定員20名を予定していましたが、多数の参加希望があったことから、定員を35名に拡大してスタートしました。

寝屋川高校で講義・演習を実施
7月10日に、ガイダンスを兼ねた初回の研究入門講義・演習を寝屋川高校で行いました。松原准教授からのプログラム全体説明に続いて、株式会社ニチリョーによるマイクロピペット実習を行いました。実習では、「濃度の異なる色付き食塩水で3層を作ろう」という課題が与えられ、生徒はマイクロピペットでの分注に取り組みました。
続いて、7月14日には先端研究講演会として、松原准教授と岡山大学理学部 藤原 正澄 教授による講義が行われました。 松原准教授、藤原教授ともに寝屋川高校OBということもあり、研究紹介だけでなく、研究者までの道のりや高校時代の話を織り交ぜた講義に、生徒らは熱心に耳を傾けていました。
授業の最後には、松原准教授が生徒たちに「今日の授業で体験したことを学びに変えるには?」と投げかける場面もありました。
寝屋川高校 生徒の感想
- マイクロピペットの使い方や注意点が、とても分かりやすく、初めて触ったにもかかわらず、大きな失敗はしなかった。
- 授業ではやらないようなことを、これからできることや、学びを深められるのが、今から楽しみだなと思った。自分で考えて行動する力をどんどん身につけようと思った。
- 研究には答えのない問いがたくさんあることが印象に残った。
夏休みには大学での課題研究がスタート
夏休み期間中の7月27日(月)から8月21日(金)にかけて、生徒は6グループに分かれて、以下の各テーマの課題研究に取り組みます。それぞれのテーマごとに、4〜5日間にわたって大学施設で実験・実習を行います。
- 研究班A「細胞膜を自由自在に通過できるペプチドの創製」
担当教員/松原 勤(医学研究科)、中瀬 生彦(創薬科学研究科)
- 研究班B「薬の原石をつくる。コンピュータによるドラッグデザインシステムの開発」
担当教員/湯浅 秀人、松原 勤(医学研究科)、大森 健史(工学研究科) - 研究班C「水の力で細胞を制御する技術の創発」
担当教員/松原 三佐子、 井上 喜来々 (獣医学研究科)、細川 千絵、増井 恭子 (理学研究科)、平松 由衣、吉里 勝利、松原 勤 (医学研究科) - 研究班D「植物で医薬品を合成するシステムの開発」
担当教員/望月 知史(農学研究科)、宇留島 隼人、松原 勤 (医学研究科) - 研究班E「生体分子の応用!パーツで薬を作る技術の開発」
担当教員/弓場 英司、中西 猛、遠藤 徹 (工学研究科) - 研究班F「病気の原因解明。創薬標的因子の創出」
担当教員/松原 勤、宇留島 隼人、湯浅 秀人、魏 民 (医学研究科)
今後の活動の様子については、本サイトにて引き続き取り上げていく予定です。乞うご期待!
寝屋川高校での授業風景

株式会社ニチリョーによるマイクロピペット実習の様子

岡山大学 理学部 藤原 教授の講義

医学部 松原 准教授の講義