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研究紹介

袁研究室の研究内容は、都市環境における重要な課題である都市ヒートアイランド(Urban Heat Island, UHI)現象の軽減と、建築物のエネルギー効率を向上させる戦略の開発に焦点を当てている。これには以下のような複数の側面が含まれている。

まず、建物外壁表面への適用を想定した再帰反射(Retro-Reflective, RR)材料に関する研究を行っている。これは、一般の拡散高反射材料に比べると、外壁面に入射する太陽光は入射方向(or天空)へ反射されることで建物の表面温度を下げる効果を持ち、都市ヒートアイランド現象を軽減する可能性を探っている。また、エネルギー効率の向上と快適性の向上を両立させる建材の開発にも取り組んでいる。

さらに、冷暖房設計に使用される気象データの改良と開発にも力を入れている。気象データの正確性は建物のエネルギー消費に大きな影響を及ぼすため、より精緻な気象データの作成を通じて、エネルギー効率の向上を図っている。

都市気候変化と異なる都市ブロックの被覆が建物の室内外熱環境に及ぼす影響に関する予測モデルの開発も行っている。これにより、将来の都市環境の変化に適応するための建物設計やエネルギー管理の指針を提供することを目指す。

最後に、人間の熱的快適性に焦点を当てている。異なる都市および建物デザインが人々の快適性に与える影響を研究し、持続可能な都市環境を実現するための提案を行っている。

これらの研究領域を通じて、より持続可能な都市環境の実現とエネルギー効率の向上に貢献することを目指している。

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