教室だより 2021年

教室だより 2021年

  • 大阪市感染対策支援ネットワーク(OIPC)主催
    南ブロック研修会@Web開催

    大阪市感染対策支援ネットワーク(OIPC)主催 南ブロック研修会@Web開催 大阪市感染対策支援ネットワーク(OIPC)主催 南ブロック研修会@Web開催
    標記研修会が開催されました。当日午前は、大阪市内南ブロックの加算1および加算2取得施設を対象に私が司会を担当し、大阪府急性期・総合医療センターの大場雄一郎先生より「COVID-19院内感染クラスター対策」の講演をいただきました。大場先生には自らの経験を通してCIVID-19の感染対策のポイントを大変わかりやすく、最新のトピックスを交えて解説いただきました。その後の質問コーナーでは、ICNの川波美由紀さんが地域施設からの質問に回答をいただきました。午後は感染対策加算未取得施設を対象に大場先生に司会を担当いただき、私から「新型コロナウイルス感染症の最新の話題から」を、当院ICNの岡田恵代さんから「これからの感染対策~クラスター発生施設から学ぶこと~」の講演を行いました。質問コーナーでは、二人のICNを中心に実践に役立つ回答を頂きました。当日は土曜日にもかかわらず、Webにて多くの施設のスタッフに参加していただきました。まだまだ新型コロナウイルス感染症は続いています。感染対策のレベルを高くキープして頑張っていきましょう!
  • 長崎大学病院 院内感染対策講習会

    長崎大学病院 院内感染対策講習会 長崎大学病院 院内感染対策講習会
    長崎大学病院 感染制御教育センター教授 泉川公一先生に機会をいただき私の母校である長崎大学病院の院内感染対策講習会で講演をさせていただきました。コロナ禍で残念ながら長崎を訪問することはできず、Web講義での開催となりましたが、大変光栄でした。現、長崎大学学長の河野 茂先生がつくった「医療従事者の院内感染に関する心得」である「一.自分が感染しない」、「二.媒介者にならない」、「三.家に持って帰らない」、「四.相手をよく知る」は感染対策の基本です。講演の中でそのポイントを再確認させていただきました。その中でも「一.自分が感染しない」ことが最も重要です。まだしばらくは新型コロナを意識しながら医療に携わる必要があります。
  • 感染制御部に理事長表彰

    新型コロナウイルス感染症の感染対策に従事する感染制御部に対して本学理事長の西澤良記先生より「理事長表彰」を頂きました。これまで新型コロナの感染対策に頑張ってきたことに対してお送りいただきましたが、コロナはまだまだ終わっていません。今後も院内や地域の感染対策の充実に邁進します。
  • 櫻井紀宏先生&井本和紀先生の授賞式

    櫻井紀宏先生&井本和紀先生の授賞式 櫻井紀宏先生&井本和紀先生の授賞式
    昨年(11月5日~7日)開催された第68回日本化学療法学会西日本支部総会・第90回日本感染症学会西日本地方会学術集会・第63回日本感染症学会中日本地方会学術集会(@福岡)において櫻井紀宏先生が日本化学療法学会 西日本支部 支部長賞(臨床)を、井本和紀先生が、第15回 日本化学療法学会西日本支部 支部奨励賞(基礎部門)を受賞されましたが、本年の学会において授賞式が行われ、西日本化学療法学会の支部長 三鴨廣繁先生より賞状が送られました。今後も活躍を期待しています!
  • Infection Symposium in 大阪2021

    Infection Symposium in 大阪2021 Infection Symposium in 大阪2021
    標記研究会が開催されました。私からは「深在性真菌症のマネジメントにおけるアムビゾームの位置づけについて」の話をさせていただきました。その後、特別講演として、千葉大学真菌医学研究センター臨床感染症分野教授の亀井克彦先生より「身の回りにいるカビと真菌症」のご講演を賜りました。亀井先生には、私達の周りに存在する色々なカビとその感染症である真菌症について、先生のご経験や最新の話題を含めご解説いただきました。亀井先生は、長年、真菌症の分野でご活躍され、その幅広い経験と知識は誰にも代えがたい先生です。大変後示唆に富む講演をいただき、感動しました。亀井先生、ありがとうございました。
  • 第14回Infection control forum in Southern Area of Osaka (ISAO)

    標記研究会が開催されました。私からショートレクチャーとして「21/22シーズンに向けたインフルエンザウイルス感染症診療のトピックス」の話を申し上げました。まだ8月ですが、今年の冬にインフルエンザは流行するのでしょうか。コロナ禍の影響もあり前シーズン、大流行はありませんでしたが、準備が必要です。特別講演では、京都大学臨床病態検査学教授 長尾美紀先生から「ESBL産生菌の現状と感染対策について」ご講演を賜りました。ESBL産生菌は日常臨床においてポピュラーな耐性菌ですが、全国で急増してきており、臨床現場で問題になっています。長尾先生からはESBL産生菌感染症の診療や感染対策のポイントについて最新の話題を取り入れながらお話をいただきました。長尾先生のご講演は大変耳に入りやすいお話し方で、構成の組み立て方が上手で納得させられます。大変勉強になりました。ありがとうございました。
  • Infection Summer Seminar 2021 in Osaka

    Infection Summer Seminar 2021 in Osaka Infection Summer Seminar 2021 in Osaka
    夏期恒例のInfection Summer Seminarが開催されました。特別講演1では、東京医科歯科大学統合臨床感染症学分野教授の具 芳明先生に「AMR対策の現状とこれからの課題」のご講演を賜りました。具先生は、我が国のAMR対策に当初より携わり、全国のAMR活動を先導して来られました。その活動評価や今後の課題についてお話しいただきましたが、明日からの私達のAST活動を励ましていただきました。特別講演2では、愛知医科大学臨床感染症学教授の三鴨廣繁先生にご講演を賜りました。三鴨先生のお話はパンチがあり、勉強になるご講演で大変人気です。今回は、「深在性真菌症の新しい話題」と題して、新しいカンジダ症のガイドラインや新規抗真菌薬に関しても言及いただきました。私も主に真菌症を生業としていますが、浅学を恥ずべく、大変刺激をいただきました。土曜日の午後でしたがWeb開催とのことで全国から多くの皆様に視聴いただきました。具先生、三鴨先生、ありがとうございました。
  • ILOHA第250回特別講演会

    ILOHA第250回特別講演会 ILOHA第250回特別講演会
    2014年7月より開始した感染症勉強会ILOHAが第250回目を迎え、朝野和典先生にご講演を賜りました。7年間で250回に達しましたが、どうにか続けてこられたのも皆さんのおかげです。今回、朝野先生からは「COVID-19これまでとこれから」をテーマにすばらしいご講演いただきました。朝野先生のご講演はいつも我々とは異なる視点でお話しいただきますので、大変勉強になります。コロナ禍で集合研修ができなくなり、ILOHAはWeb開催で行っていますが、その良い副産物として遠くの仲間たちとも繋がりを持つことができるようになりました。今シーズンは長崎大学の古本教授や今村教授、福岡大学筑紫病院の串間尚子先生にも参加いただいています。継続は力なり・・・また一緒に勉強しましょう。
  • 感染症医療人材養成事業に関する表彰

    文部科学省の令和2年度の補正予算「感染症医療人材養成事業」に対して、全国の78大学が応募し、本学を含む38大学が選出されました。1億円を超える予算が本学に交付されました。その功績に対する表彰として大阪市立大学より表彰状をいただきました。首藤太一教授、金子幸弘教授、栩野吉弘先生、並川浩己先生方と一緒にいただきました。学生や医療スタッフが基本的な感染対策を実施できるようになることが目標です。しっかり教育に取り組んでいきたいと思います。
  • 第50回日本嫌気性菌感染症学会総会・学術集会

    第50回日本嫌気性菌感染症学会総会・学術集会 第50回日本嫌気性菌感染症学会総会・学術集会
    第50回日本嫌気性菌感染症学会総会・学術集会 第50回日本嫌気性菌感染症学会総会・学術集会
    標記学会を学会長として主催させていただきました。当初は、2020年3月6日~7日の開催を計画していましたが、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止対策としてのイベント自粛の影響で、同年9月10~11日に一度延期しました。しかし、第2波の流行状況を鑑み、2021年5月29~30日への再々度の変更を余儀なくされました。第50回の記念の総会・学術集会であり、可能であれば対面での開催形式を模索しましたが、第4波の真っ只中となりWeb開催となりましたのは大変残念でした。しかし、当日は国内の嫌気性菌研究に携わる多くの研究者に最新情報をご講演いただき大変充実した学会となりました。特別講演として渡邉邦友先生には「無芽胞嫌気性菌研究の進展を支えた人と技術 開化・暗黒・再興」と題して嫌気性菌感染症研究の歴史を振り返っていただき、第50回の記念学会に花を添えていただきました。また、セミナーおよび教育講演を担当いただきました前崎繁文先生(埼玉医科大学)「AMR時代の抗菌薬適正使用~広域抗菌薬をいかに使わないか」、三鴨廣繁先生(愛知医科大学、理事長)「嫌気性菌の臨床的意義と薬剤耐性」、「COVID-19と嫌気性菌」、門間千枝先生(東京都健康安全研究センター)「クロストリジウム関連の海外学会とIBTPPについて」、森伸晃先生(東京医療センター)「日本におけるCDI疫学」、國島広之先生(聖マリアンナ医科大学)「Clostridioides difficile感染症の再発への対応」、植松 智先生(大阪市立大学)「Clostridioides difficile感染症に対する新規治療法の開発」、中村 敦先生(名古屋市立大学)「Clostridioides difficile感染症診療の新たな時代」、中嶋一彦先生(兵庫医科大学)「Clostridioides difficile感染症の検査法による診断・治療・対策にかかわるコストの検討」のご講演に心より感謝申し上げます。またシンポジウム「嫌気性菌研究の最前線」および一般演題の発表では、まさに我が国の嫌気性菌研究の最先端やトピックスをご披露いただきました。協賛をいただきました多くの企業の皆様、および開催に携わっていただきましたコンベンションリンケージの皆様に感謝申し上げます。50年の節目の学会テーマとして掲げた「承前啓後 嫌気性菌感染症の未来を切り拓く」にふさわしい内容であったと自負しています。ありがとうございました。
  • 中家清隆先生、大学院卒業おめでとう

    中家先生は、感染制御部のスタッフとして仕事をしながら当教室で医学修士の学位を取得した後にも研究を続け、今回、医学博士の学位を取得しました。中家先生は一貫して、分子生物学的手法を用いた院内感染対策を研究テーマとしてMRSA、ESBL産生大腸菌、耐性緑膿菌、CDI等の院内伝播をPOT法(PCR-based ORF typing)で解析し、当院の院内感染を正確に把握・評価できるシステムを構築してくれました。今後も活躍を期待しています。地域や国内に情報発信をお願いします。
  • 井本和紀先生、大学院卒業おめでとう

    井本先生は4年間、基礎研究と臨床研究に精力的に取り組んでくれました。Stenotrophomonas maltophiliaによる出血性肺炎の臨床的評価のみならず、出血性肺炎の動物モデルを確立してその評価を行いました。多くの症例報告にも取り組み、積極的な研究姿勢は仲間たちの刺激になっています。今後は教官として教育、臨床、研究のオールラウンドに活躍を期待しています。
  • 山入和志先生、大学院卒業おめでとう

    山入先生は大学院生の4年間、臨床もやりながら、マイペースで研究をやってくれました。今回、TAZ/PIPC耐性のエンテロバクター属による菌血症のリスクファクターを臨床的に解析・評価して医学博士の学位を取得しました。卒業後は臨床現場に戻って呼吸器内科医として頑張っています。大学院生として4年間、基礎研究や臨床研究に挑戦したことは今後、臨床医として発展するための良い経験になったと信じます。益々の活躍を期待しています。
  • 大阪市立大学感染対策セミナー(MOIC)

    標記研究会が開催されました。特別講演として和歌山県立大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科講座教授の保富宗城先生に「感染症の伝播・発症・遷延化より考える感染制御」のご講演を賜りました。ご講演は保富先生の教室の基礎研究のご紹介から、臨床まで幅広い内容でしたが、たいへん示唆に富むご講演で、新型コロナウイルス感染症の診療や感染対策にも結びつく内容で大変勉強になりました。保富先生ありがとうございました。
  • 卒業おめでとう

    卒業おめでとう 卒業おめでとう
    医学部卒業式が開催されました。卒業おめでとうございます。ILOHAに参加してくれていたメンバーと記念写真を取りました。当日は感染対策に気をつけながら、大講堂で教官との懇親会が行われました。No alcohol, No food, with maskでしたが、良い懇親の時間を持つことができました。本6年生はコロナ禍で、十分な病院実習ができなかったことが大変残念でしたが、4月からは医師としての第一歩を踏み出します。しっかり前を向いて、一歩一歩進んで下さい。教授陣による卒業お祝いポスターでは、私から「勇往邁進」を送らせていただきました。
  • Infection Spring Seminar 2021 in Osaka
    ~感染症治療の基本と実践~

    Infection Spring Seminar 2021 in Osaka~感染症治療の基本と実践~ Infection Spring Seminar 2021 in Osaka~感染症治療の基本と実践~
    標記研究会が開催されました。Infection Seminarは例年夏に開催されていましたが、新型コロナウイルス感染症のまん延の影響で春に延期となり、今回は完全Web開催で行われました。特別講演Iとして、国立感染症研究所真菌部部長の宮崎義継先生に「つぎつぎと顕在化する新興真菌症~Candida aurisなど~」を、特別講演IIとして東北文化学園大学医療福祉学部抗感染症薬開発研究部門特任教授の渡辺 彰先生に「23価肺炎球菌ワクチン(PPSV)の最新の話題」のご講演を賜りました。土曜日の午後にも関わらず、多くの方々にご参加いただきました。宮崎先生、渡邉先生、ありがとうございました。今回はWeb開催でしたが、はやく対面で勉強会が開催できることを期待しています。
  • 第3回大阪AMR対策研究会

    標記研究会が開催されました。特別講演では札幌医科大学医学部 感染制御・臨床検査医学講座教授の高橋 聡先生に「尿路感染症の治療の適正期間」のご講演を賜りました。尿路感染症は外来・院内でも頻度の高い感染症です。高橋先生には尿路感染症基礎知識や耐性菌の検出状況、その適切な治療薬や治療期間についてわかりやすく解説いただきました。当日はWeb開催でしたが、多くの皆様に拝聴いただきました。高橋先生、ありがとうございました。
  • 院内感染対策講習会

    院内感染対策講習会 院内感染対策講習会
    標記講習会が開催されました。今回は、長崎大学臨床感染制御学分野および長崎大学病院感染制御教育センター教授の泉川公一先生に「医療従事者のための職業感染対策~自らの身を守るために、COVID-19対策を含めて」のご講演を賜りました。COVID-19の感染対策をはじめ、長崎大学病院の取り組みをご教授いただきました。当日はメディックス会議室の会場とWebで多くのスタッフが聴講させていただきましたが、実践に役立つ内容が満載で大変勉強になりました。泉川先生、ありがとうございました。
  • 第13回Infection control forum in Southern Area of Osaka(ISAO)

    標記研究会がオンラインで開催されました。ISAOは大阪南部地区の感染対策の勉強会です。私からショートレクチャーとして「インフルエンザウイルス感染症診療のトピックス」を情報提供させていただいた後に、特別講演として宝塚第一病院の雪田智子先生より「感染活動における行動変容を目指して~ICTの取り組み~」と題してご講演を賜りました。動画を使った教育や多職種を巻き込んだ考える研修、インフルエンザすごろくなどアイデア満載の実践に役立つICT活動をご教授いただきました。参加いただいた各施設のICTメンバーも勇気を頂いたことと存じます。雪田先生ありがとうございました。