教室だより 2023年

教室だより 2023年

  • 国民のための名医ランキング(2024〜2026年版)

    『国民のための名医ランキング(2024~2026年版)-いざという時の頼れる医師ガイド全国1020人厳選』の感染症科の医師(12名)の1人に掛屋を選出いただきました。教室を盛り上げてくれている仲間たちのおかげです。今後も頑張ります。

    https://www.hosp.omu.ac.jp/info/topics/entry-40487.html
  • 院内感染対策講習会

    本年最後の院内感染対策講習会では、大阪市保健所の森裕先生に「大阪市の結核対策」ついてWeb講義をいただきました。結核の問題は大阪市、特に大阪市内で最も結核患者が多い西成区に隣接した当院において最も注意すべき感染症です。森先生には、最新の大阪市内の疫学情報に加え、結核診療の基本について講義をいただきました。大変貴重な情報を提供いただき、ありがとうございました。
  • 院内感染対策講習会

    大阪大学病院感染制御部のICN太田悦子先生に「血液培養のコンタミ防止の取り組み」と題してWeb講義をいただきました。新型コロナウイルスの世界的大流行後に、特に救急の現場で血液培養のコンタミが増えてきていることが知られています。当院においても血液培養のコンタミは院内の課題の一つであり、太田先生に講義をお願いしました。今回の講義で当院の感染対策を見直す契機ができました。ありがとうございました。
  • CDCのNancy Chow先生のCandida aurisに関するセミナー

    Candida aurisは我が国で検出された新種のカンジダ属ですが、海外では院内感染や抗真菌薬耐性が問題となっています。その最新情報に関して、米国疾病予防管理センター(CDC)のNancy Chow先生による特別セミナーが開催されました。Chow先生からは、「Overview of Candida auris: Diagnosis, Treatment, and Containment」と題して、米国や海外におけるC. aurisの疫学や診断・治療・感染対策について解説いただきました。我が国では現在はC. aurisの検出は稀ですが、今後、慎重にモニタリングを継続することが重要であることを強調いただきました。当日は医学研究科の細菌学、公衆衛生学、ウイルス学等の研究者に参加いただき、議論をいただきました。Chow先生には貴重な講義とディスカッションに参加いただき、ありがとうございました。
  • IDWeek2023@ボストン

    ボストン・コンベンションセンターで開催されたIDWeek2023に当科の井本和紀先生と一緒に参加しました。私は感染制御部ICNの岡田さんが中心となって結果をまとめてくれた「Analysis of Hand Hygiene Techniques using the Artificial Intelligence (AI)-based Analysis Tool SCORE!」のポスター発表行いましたが、手指消毒(Hand Hygiene)の神様と言われるJohn Boyce先生より質問をいただきました。大変光栄でした。学会では貴重な感染症に関する最新情報を入手しました。また、滞在中は、ボストンコモンの早朝散歩、ハーバード大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)、ボストン美術館、フェンウェイ・パーク(ボストン・レッドソックスの本拠地)などを訪問して久しぶりのボストンを満喫しました。帰路はボストンからワシントンDCに向かう飛行機の到着が遅れ、直行便に乗れず、サンフランシスコ経由で帰国することになりましたが、それも良い思い出です。旅にはトラブルはつきものですね。
  • 長崎大学との包括連携協定

    大阪公立大学・長崎大学包括連携協定締結式及び記念のシンポジウム「グローバルヘルスとメトロポリタンヘルスの融合をめざして〜感染症との戦い〜」が開催されました。長崎大学からは私の恩師である長崎大学学長の河野 茂先生や長崎大学感染症研究出島特区長の森田公一先生、熱帯医学研究所長の金子修先生、長崎大学高度感染症研究センター副センター長の安田二郎先生、北潔先生、本学からは理事長の福島伸一先生や学長の辰巳砂昌弘先生をはじめ、関係者の皆様にご参加いただきました。締結式では、大阪府知事吉村洋文様や長崎県知事大石賢吾様からビデオ・メッセージを頂き、大変光栄でした。また私の医学部の同級生で財務副大臣の参議院議員 秋野公造先生も駆けつけてくれ、大変ありがたい祝辞をいただき、感激しました。長崎大学は我が国の感染症研究のメッカであり、私の母校です。このつながりを大事に、大阪国際感染症研究センターの研究発展に繋げていくことができればと考えます。
  • Summer seminar 2023 in Osaka〜感染症治療の基本と実践〜

    恒例のサマーセミナーが開催されました。講演Iでは私から「感染症Up To Date」と題して新型コロナの感染状況やアップデートの内容について講演をしました。講演IIでは琉球大学大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第1内科)教授の山本和子先生に「院内肺炎の診断と治療〜TAZ/CTLZの位置づけも含めて〜」と題してご講演を賜りました。講演IIIでは宮崎大学医学部内科学講座 呼吸器・膠原病・感染症・脳神経内科学分野 教授の宮崎泰可先生に「侵襲性真菌感染症のマネジメント」と題して、ご講演を賜りました。またお二人の先生にパネリストとして参加いただき、総合討論を行いました。懇親会でも長崎大学の同門のお二人と楽しい時間を共有しました。ありがとうございました。
  • 大阪国際感染症研究センター勉強会

    大阪国際感染症研究センターは大阪公立大学の医学研究科・看護学研究科、獣医学研究科、工学研究科等の理系のみならず、社会学科等の文系学科で組織され、「総合知」で大阪の感染症対策を目指しています。3ヶ月に1回開催される勉強会です。今回は第1回目でしたので私から「ウイズコロナと耐性菌時代の医療現場の現状と課題〜領域を超えた感染症研究への期待〜」と題して話をさせていただきました。また、工学研究科の秋吉優史先生より「飛沫除去という概念を用いた工学的感染症対策の提案」についてご講演いただきました。新型コロナの感染対策で注目される飛沫を除去する小型装置をご紹介いただきました。ありがとうございました。
  • 南大阪地域感染対策(Minami Osaka Infection Control)大阪公立大学感染対策セミナー

    標記研究会が開催されました。九州大学病院グローバル感染症センター教授の下野信行先生に「ICT活動の連携」と題したご講演を賜りました。下野先生には院内外のICT活動の重要性をご教授いただき、福岡地区感染対策ネットワークの活動をご紹介いただきました。大変有用な内容で大阪市の感染対策ネットワーク活動に活かして行きたく存じます。ありがとうございました。
  • 2023年度大阪公立大学公開講座

    本学の公開講座「人類と感染症の戦い 大阪国際感染症研究センターからの最新レポート」の第1回を担当させていただき、「新型コロナが私達にもたらした影響〜これからの感染症研究への期待」と題して、話をさせていただきました。 新型コロナのパンデミックが私達にもたらした影響は、健康面の問題だけではなく、社会的にも大変大きな影響をもたらしており、今後はマクロの視点での感染症研究が求められます。当日は50名を超える府民・市民の方にご参加いただき、熱心に話を聞いていただきました。ありがとうございました。
  • かんさい感染症セミナー

    バイオメディカルサイエンス研究会(BAMSA)および関西バイオセーフティ(BS)交流会共催の標記セミナーが、大阪公立大学のI-siteなんばで開催されました。私からは「新型コロナのパンデミックを経験して〜これからの感染症研究への期待」と題して講演をさせていただきました。その他、浅田秀夫先生(奈良県立医科大学・皮膚科・教授)より「痛い皮膚病〜帯状疱疹について」、中屋隆明先生(京都府立医科大学・感染病態学教室・教授)より「鳥インフルエンザウイルス−現在の感染状況とパンデミックへの備え」、改田 厚先生(大阪安全基盤研究所・微生物部・主幹研究員)より「いろいろな風邪の原因」のご講演を拝聴し、大変勉強になりました。当日は府民・市民をはじめ多くの関係者の皆様にご参加いただきました。ありがとうございました。
  • KISA2セミナー

    KISA2セミナー「第8波の振り返りと5類移行への対策」が開催されました。KISA2隊(Kansai Intensive area care unit for SARS-CoV-2対策部隊)は、コロナ禍で立ち上がった組織で、開業医や訪問看護ステーション、調剤薬局等がコロナ患者の訪問診療のみならず、高齢者福祉施設におけるクラスター対策に熱心に取り組んでいらっしゃいます。関西のみならず全国展開を行う組織です。セミナーでは、新型コロナウイルス感染症の第8波をふりかえり、クラスター施設におけるKISA2隊の活躍を共有いただきました。また、KISA2対大阪の隊長である小林正宜先生のお声がけで、大阪市保健所の植田英也先生から「5類移行の課題と対策−保健所の視点から」、そして私から「5類移行の課題と対策−大学病院とマクロの視点から」と題して話をさせていただきました。KISA2隊の皆さんと総合討論を行い、充実した時間を過ごすことができました。今後もKISA2隊のご活躍を期待しています。ありがとうございました。
  • OSICC感染管理セミナー

    標記研究会が開催されました。特別講演にて滋賀医科大学医学部附属病院 感染制御部副部長の大澤 真先生に「小児を対象とした結核接触者検診の自験例」のご講演をいただきました。結核は感染対策で最も重要な感染症です。特に大阪においては結核の対策を忘れることができません。大澤先生には貴重な小児を対象とした結核対策について貴重なご講演を賜りました。ありがとうございました。
  • 院内感染対策講習会

    標記研究会が開催されました。私から「感染症遺伝子検査の現状とコロナ禍で普及した装置の活用」について話をさせていただきました。また、国際医療福祉大学医学部感染症学講座 教授 松本哲哉先生に「国内外における耐性菌の現状と今後の対策」についてご講演を賜りました。国内外の耐性菌の情報を共有いただき、AMRアクションプランを通じて今後我々が行うべき対策について考える時間をいただきました。大変有用な講演をいただき、ありがとうございました。
  • 第12回薬剤師のための大阪Shin感染症治療研究会

    抗菌薬と細菌の「イ・ロ・ハ」では当院薬剤部部長の中村安孝先生と当科講師の山田康一先生が「ESBL産生菌による前立腺炎」の診断・治療について解説をいただきました。また、特別講演では佐賀大学医学部附属病院感染制御部の薬剤師・病院助教の浦上宗治先生に「診療報酬を活かした、日本版抗菌薬適正使用の進め方」について講演をいただきました。浦上先生の佐賀大学病院や地域でのご活躍が伝わる素晴らしい内容で、大変刺激を受けました。浦上先生、ありがとうございました。今回もWeb開催ということで大阪だけではなく、全国からWeb参加いただきましたこと、感謝申し上げます。今後も薬剤師の先生方との良い関係を築き、院内外の抗菌薬適正使用活動に寄与したく考えます。
  • 院内感染対策講習会

    R4年度最終の院内感染対策講習会が開催されました。例年、大阪市保健所の先生にお話をいただいていますが、今回は大阪市保健所感染症対策課の康 史朗先生に「結核について」、植田英也先生に「公衆衛生医師の役割と地域における感染症対策 COVID-19の対応を中心に」のご講演をいただきました。康先生からは大阪市の結核の疫学やコロナ禍での結核診断が遅れている可能性があること、さらに、結核の診断・治療のポイントなどを解説いただきました。また植田先生には、公衆衛生に携わる医師の魅力と大阪市における新型コロナウイルス感染症のクラスター対応など解説いただき、その中で私達の地域支援活動である大阪市感染対策支援ネットワーク(OIPC)にも言及いただきました。お二人は、本学のご出身です。講習会にはお二人の旧知のスタッフも多く視聴いただきましたが、お二人の活躍を心強く感じたことと存じます。康先生、植田先生、ありがとうございました。
  • 色紙

    2023年が始まりました。新型コロナが興って3年が経過していますが、まだまだ私達の生活や院内に大きな影響を与え続けています。一方、この3年間には、ワクチンや治療薬の開発が行われ、感染対策をしながらコロナとうまく付き合っていく方法も見えてきました。まだ気を許すことはできず、今度の動向を注視する必要がありますが、コロナに振り回されるだけではなく、日常生活や研究も取り戻していく必要がありますね。元旦に長崎市内で書道を指導されている山崎好峰先生よりすてきな色紙をいただきました。ありがとうございました。素敵な「笑」を続けていける1年になりますように。